ラウド・マイノリティ

 DVD-Rの焼きについて試行錯誤を繰り返し、こういうところに書いたりwikiにまとめたりしているが、半年もしないうちに飽和してしまうだろう。それと同じことはPDAやケータイについてもいえる。prismはもちろんA5502Kについても、依存度はますますあがっているが、話題にすることはほぼなくなった。

 palmを扱ったサイトの多くが消えていっているのも同じ理由のような気がする。そして、それはPDAの重要性がなくなったからではなく、新たに書くべきことがないほどに馴染んでしまっているからではないか。元々palmを扱ったサイトが多かったのは、そういう書きたがりがpalmに飛びついたからだけかもしれない。

 家電品として普及し浸透すれば透明な存在になっていき、話題にも上らなくなるのかもしれない。今、PCやケータイを持っていることは普通のことになり、「持っているか持っていないか」や「それはどこのメーカー(キャリア)か」といったことは話題にならなくなった。PDAはそこまでいっていないが、そうなっていくことが衰退とはいえないだろう。

 プラットフォームとしては、実際に稼動している台数が重要なのであり、新規や買い換え売上数量に増減があっても十分な量が稼動していれば問題はない。ライフサイクルが安定すれば、買換え需要はあるのだから。だから、ソニーもTH55のようなタイプも出し続けて欲しいなあ、と・・・

 とにかく、サイトが増えようが減ろうが、それは声の大きい少数派であり、そんなマニアを相手に調査をしても正しい判断はできない。それはpalmの売り上げ台数の大半がほとんど話題に上らないZireシリーズであること(平均売り上げ単価から類推した俺のいい加減な予想なので、機種別売り上げ台数が分かる人がいたら教えてほしい)を考えれば分かる。サイトを立ち上げ機能をレビューするようなgeekにはTangstenシリーズしか取り上げられないのだろう。

RD-X4 HDレコーダーの功罪

 先日から溜め込んだビデオをDVD-Rに焼きまくっている。RD-X4のブラウズ機能の貧弱さ(拡張キットを適応すればフォルダ管理が可能)のせいで、タイトルが多くなると見通しが悪くなって使い勝手が悪くなるからだ。これは、HDDにしたことで、テープの時代には録らなかったであろうマイナーな佳作でも録り溜めていることが原因だ。

 保存しておきたい作品はマニュアルの高レートでHDDに保存し、CMをカットした上で、DVD-Rの容量一杯になるようにレート変換して保存することにしている。2時間枠の映画はCMをカットすれば1時間45分程度にはなるからだ(作品によっては1時間30分台もある)。1枚のDVDに15分や20分の残を残していても意味が無いから、その分少しでも高画質に録画できればいいという考えからだ。それほどでもない作品は、2本まとめて1枚のディスクに収まるようにレート変換。こちらも、LP(2.3Mbps)で録画するよりはマシな画質で録画できる。

 DVD-RAMが1枚200円くらいになってきたら、何も考えずにRAMをテンポラリに使えるが、今のところそのレベルにはなっていない。それより、安いDVD-Rに焼いてしまったほうが手間も管理も簡単だ。

 問題は、それをいつ観るのかということだ。溜め込んだ番組を早送りで観るのが精一杯なのに、溜め込んだ映画なんか観る時間(というより、生活的余裕)があるのかどうか。それ以前に、CMをカットし、レート変換ダビングし、HDDから削除してしまうと満足する自分がいる。まったく、本末転倒もはなはだしい。

 これと同じことは、前にもしたことがある。webサイトや美しい写真(1)をダウンロードしては溜め込んでいた。でも、デコードしてカテゴリーごとに作ったフォルダにコピーした。そして、たまったらCDに焼いて保存した。しかし、観たことはほとんどない。ものすごく稀に、消滅したサイトのテキストを読み返すといった程度だ。

久しぶりに自分用に4桁の買い物

 送料を考えるとマーケットプレースで古本を買うのは無駄な気がする(1冊340円)が、廃刊本はどうしようもない。

タイトル artist media price mail
MIGNONNE(新CD) 大貫妙子 CD 1709
RICOH DRD-4XSPPR20(DVD-R ディスク20枚)※DVD+Rだった リコー 2490
アヴァンチュール(中古CD) 大貫妙子 CD 942 340
シュレディンガーの猫は元気か―サイエンス・コラム175 橋元 淳一郎 文庫 130 340
戦争はなかった 小松 左京 文庫 80 340


 大貫妙子のCDのうち、アバンチュールはLPレコードで持っている。ミニヨンはその昔レンタルで借りたLPから録音したカセットテープがある。両方、先日借りたベスト版から取り込んだデータもある。しかし、ベスト版では抜け落ちているものがある。CDを大人買いできるほどの余裕が出来たらLPで持っているものもCDで買い直したいんだが・・・

 今日、第一陣が届いた。クロネコヤマトのメール便なので、休日でも届いたのだろう。メール便なら200円もかからないから、本(80) よりも送料の差額の収入の方が多くなる。Amazonにどれだけピンハネされるかにもよるが、なかなかのビジネスモデルだ。もちろん、そうやってでも手に入れたいと思われるような本を選び出す能力と労力は半端ではないが。少なくとも、ブックオフみたいなところに転がっているようなタイトルでは送料を払ってまでは誰も買わないだろうから。

それは難しいだろ。

 昨晩、テレビで「エネミー・オブ・アメリカ」という映画をやっていた。本筋と違うところで引っかかったことがあった。

 その映画では、国の諜報機関がハイテク機器で個人情報が筒抜けになっている社会を描いている。そして、主人公が追いつめられる。まあ、古典的な設定だ。使われるハイテク機器は現代風で、ネットワークと衛星カメラが駆使される。地表の個人の顔を識別できる衛星カメラが中心となってあっという間に主人公の位置を特定してしまう。よくもまあ、都合よく天気が良い日が続くが、まあいいだろ。

 衛星で主人公を探査するチームと手足となって追いつめる実行部隊とが連絡を取り合って位置を特定するのだが、そのときに連絡するのに緯度・軽度の座標を使う。それはいいよ。しかしな、yy分単位じゃ上からの投影面積が1平米もない人間を特定することはできないだろ。地球の円周を4万キロとすると、1分って1800メートルくらいあるぞ。

 再放送版ガンダムseedで、艦長が「とり舵xx度」って言っていたけど、宇宙空間なんだからそれではあかんやろ。それとも、ガンダムの母艦て上下方向に動けないのか?

「社会調査」のウソ

「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ リサーチ・リテラシーのすすめ 谷岡一郎 文春新書(古本で200円)

 俺がしつこく突っ込んでいるいい加減な、あるいは恣意的な悪意のある調査について鋭く突っ込んだ本。実際にマスコミでばらまかれた調査結果や分析を提示し、謎解きの仕方を示してくれる。俺の突っ込みなんかはまだまだ甘かったと思った。これを糧に精進してゆきたい。

 これは、定価で買ってもいいと思う。

 ところで、せっかくなので、俺からも出題したい。俺の身近なところで行われた調査とその結果についてだ。

  1. 舞台は、WANを使った電子掲示板を導入して数ヶ月後の某企業の総務部。総務部長に呼ばれたナニな中間管理職(以後ナニ)に、「今度導入した電子掲示板のコスト削減効果について調査せよ」との命令があった。上司の命令は、自分の部署の仕事をすべて棚上げにしても最優先することで有名なナニは調査を開始した。
  2. 対象は、電子掲示板を管理している他事業所の担当部署(3カ所)。本社との会議は本社でつかめるので、他事業所同士で行った遠隔会議の回数と参加者の記録を集めた。
  3. 利用者の評判をナニが聞き取り調査
  4. 上で集めた回数をもとに効果を測定し、「コスト削減効果があった」という報告書を作成。その根拠。
    • 電子会議の回数はXX回と活用されている。
    • コスト削減効果は「会議の回数×(参加人数の60%×一人当たりの出張に伴う費用)」。なお、参加人数の60%としたのは、通常の出張では同行しない人物の参加を求めることがあることを勘案したため。
    • 参加者の評判(好意的なものが多かった)

  • 報告書を受けた幹部会では何の異論もなく承認。
  •  さて、この調査(というのに値するのかどうかは置いておいて)に問題はあるか。あるとすれば何か。そして、そこから導かれた「コスト削減効果有り」という結論は正しいか正しくないか。コメントでもトラックバックでも書いてほしい。

     答えは、気が向いたらそのうちに。なお、俺の記憶の甘さのために抜け落ちていることも多いと思われることはあらかじめお断りしておく。

    RD-X4 レート変換ミス

     昨晩、重要度の低いタイトルをまとめて1枚のDVD-Rに焼く操作をして寝た。この作業はリソース全てを使う作業らしく、他のことは一切できなくなる。しかも、等倍だ。つまり、3時間分のタイトルを焼くためには3時間かかる。だから、寝る前にやるのだ。

     朝、ディスクを確認したら一つしかタイトルがない。しかも、途中まで。「ちっ、東芝ドライブがしくったか」と、ディスクを投げ捨てた。

     で、昨晩録画したタイトルを確認したら、録画した記憶のない映画が入っていた。時間を見たら、昨日の夜中(性格には今朝の午前2時頃)だった。これによって、DVDへの書き込みが中断したらしい。そういえば、取説のレート変換を説明したところに、「この操作には時間がかり、予約録画が始まると失敗するよ。録画予約がないか注意しろ」と書いてあった。悪いのは東芝のドライブではなく確認してなかった俺だったorz

     レート変換ダビングのときはオリジナルがHDDに残っているので、予約録画を優先するのは当然だろう。予約録画はやり直しがきかないのだから。仕様設計は誤っていない。

     問題なのは、実行時にチェックできないことだ。レート変換設定時に対象となるタイトルの時間合計から所要時間は計算できる。予約開始時間も持っている。現在時間も持っている。だったら、RD-X4でチェックできるはずだ。予約は誰が入れるか分からない(今回は自分で入れていたが)し、テープ入れ替えの手間がないHDDだから何日も後の予約を入れている。レート変換をするたびに、予約を確認しなければならないとはおそまつだ。

    本棚サービス次々

     前に増田さんの本棚をみつけたが、今度はlolipopのhttp://pi.jugem.jp/tana/というものを見つけた。

     アイデアは増田さんのものと同等だが、RSS周りの充実度がペーパーボーイのアドバンテージか。

     しかし、こういうサービスは継続性が命だ。物理的メディアの栄枯盛衰が激しいDVDやフォーマットに互換性のない音楽ファイル群と同じことになっては意味がない。

     せっかく登録したエントリが、サービス終了とともに消えてしまうんじゃやりきれないからなあ・・・といいながら、俺は関心空間をそんな風に使うつもりでいたが、総数が500では足りなくて諦めた。

     とりあえず、今はprismのJfileに入力を続けているけど、いつの日かwikiかMTで整理したい。

    RD-X5発表

     そろそろ次のモデルが発売されることは予想されていたし、発売時と比べて大幅に安かったので失望感はまったくないが、「これがあったらいいなあ」と思っていたことの多くがクリアされているのは羨ましい。

     特に羨ましいのは、W録画、二ヶ国語音声のDVD-Rへの記録、PCからの視聴の3点だ。

     問題のUIとリモコンはどうなんだろう・・・

    ITビジネス&ニュース

    東芝、600GBのHDD内蔵DVDビデオレコーダー「RD-X5」発売

     MPEG2エンコーダーとゴーストリダクション機能付地上アナログチューナーを二個ずつ搭載し、2番組を同時に録画する「W録(TM)(ダブロク)」機能を備えている

     従来のDVD-RへのVideoモード録画では不可能であったコピーワンス番組の録画を実現しているほか、二カ国語音声の記録や、1フレーム単位のチャプター分割・プレイリスト編集・再生、番組名やサムネイル画像の書き換えなども可能

     そのほか、録画した番組をLAN上に接続したパソコンからアップル社の「Quick Time Player」を使って視聴できる「ネットdeモニター」機能*5も新たに搭載しています。

    RD-X4 DVD-R焼き

     タイトルがたまってくると、RD-X4の見るナビは一覧性が低い上に操作体系がおかしいので、加速度的に不便になる。拡張機能を買ってインストールするとフォルダー機能が追加されるらしいが、これは有償で追加するような機能ではないと思う。「発売に間に合わなかった」だけの機能だろうと思う。今から無償にしたら、有償で購入した人が暴れるだろうからできないだろうけど・・・そういう意味ではSonyのPSXのアップグレードは悪くないと感じた。東芝、イマイチ。

     ただ、俺の場合、欲しい機能はフォルダ管理だけだから迷う。そんなもののためだけに、本体価格の6%も出すってバカバカしい。それと、フォルダ単位で管理できるようになると死蔵ファイルがたまりこんでしまいそうな気がする。これも恐い。「観たら消す」を励行するためには今くらいの不便さがいいのかもしれない。

     それはそれとして、たまった映画は消しにくい。かといって、バラエティのように早送りで観ては消していくということもできない。そこで、DVDに焼いて保管しておきたい(いつ観るかは分からないが)。一番簡単なのはDVD-RAMに焼くことだ。これなら何の手間もかからずコピーできるし、RD-X4限定だと思うがDVD-RAMからHDDへ戻すことも可能だ。しかし、問題はメディアの価格が高いことだ。大して観たいわけでもない映画のために一枚500円のDVD-RAMディスクを使うのは痛い。

     そこで、安いDVD-R(@100円)に焼いておきたい。すると、途端に面倒になる。特に、海外の映画はそのままでは録画できない。HDD録画時にDVD互換モードにしておけば大丈夫だが、せっかく2ヶ国語で放送してあるものをその時点で消してしまうのは忍びなく、DVD互換モードはオフで録っていた。これをDVD-Rに焼くためには「レート変換ダビング」機能を使わなければならない。これが不便なのは、等倍でしかダビングできないことだ。つまり、2時間の映画をダビングするのに2時間かかるのだ。しかも、この作業中は他の操作は一切できない。だから、予約が入っているようなときにはまったく使えない。

     昨日は、5点満点で3ポイントくらいの映画二本をまとめて一枚のディスクに収まるようにレートを落としてダビングして寝た。ちなみに、この設定だと、かなり画質は落ちる。状態の良いテープを使って3倍速で録ったときと同等という感じだ。番組をDVD一枚に収まるようにする画質の設定は簡単だった。

     まあ、画質を落としても気にならないような映画ならこれでもいいが、そうじゃない映画は悩ましい。さらに腹立たしいのは、映画が吹き替えでなく、字幕の映画にもこの制限が発動されてくることだ。字幕の映画は副音声は無いだろう。普通にステレオで録画すればいいのにと思う。

     ところで、まだ4枚くらいしか焼いていないが、今のところRD-X4で安売りDVD-Rディスク焼きは失敗していない。不思議なことに、互換性が高いはずのDVD-RAM(日本製ディスク)で何回も初期化エラーが出ているにもかかわらずだ。

     しかし、 DVDって、まだまだ家電としての完成度は低いなあと思った。俺が電気屋で機種選定に迷っているときに、店員に「どこのメーカーのがいいですか?」とか「ハードディスクがついてるほうがいいんですよね」とか聞いていたおばさんは今頃幸せにレコーダーを使えているんだろうか?録画したものの、離れて暮らしている息子に、「その番組、DVDに焼いて送ってよ」といわれたもののDVDに焼けなくて、オロオロしてるんじゃないだろうか(同居してたらその息子が買いに来るだろうからね)。

     そんな悲劇が、いろんなところで繰り広げられたであろう今年の夏も終わる・・・訳の分からん終わり方だな(^^;

    リモコンを考える

     右がサンヨーのビデオ(3年前くらいに購入)のリモコン。見た目は悪いが使いやすい。

     テレビとビデオの両方をコントロールできるリモコンは珍しくないし(RD-X4もそうだ)が、テレビのコントロールとビデオのコントロールを物理的にも色も分けているので分かりやすい。そして、通常の操作で必要の無いものはすべてフタの下に隠してしまっているために、表面に見えるボタンが大きくて間隔が広い。

     機能自体の絶対数が違うので、HDD+DVDレコーダーのリモコンのボタンが多いのは仕方がない。しかし、RD-X4のものは、それを差し引いても多すぎる。単機能かつ普段使わないボタンが多すぎるのだ。例えば、プログレッシブ設定ボタンなどは表面上に置く必要は皆無だ。そんなもの、機材のセッティングの時に一回使うだけだ(ただし、プログレッシブボタンが単独のボタンであることは正解。設定メニューを出せない状態で押す必要があるから)。RD-X4のリモコンについて詳細に語りだすとキリがないのでやめる・・・

     そして、一番下のダイヤルが例の送り戻りナビゲーション(正確な名前は不明)。円形の部分が回転し右に回すと順送り、左に回すと戻りに早送りになり、その回転量に比例し速度が3~4段階に調整される。指を全く移動させずに目的位置への移動が可能だ。これと同じことは、ジョイスティックのようなものでも可能だろう。重要なのは、一つの操作で移動量に合わせて速度と送り方向が調節ができることだ。

     それと、前に書いた気がするが、上部の液晶が秀逸。普段は時計になっていて、Gコード予約を入れたときは、ここで予約の内容(12ch、10:00~10:15 22日)が確認できる。RD-X4の場合、フタの下に液晶があるものの、Gコードを入れてもGコードが表示されるだけで予約の内容は表示されない。間違って入れたら終わりだ。

     ちなみに、リモコンの時計が電波時計になったらいいと思う。そうすれば、教育テレビの時報を使って時計を合わせるようなことをしなくてもよくなる。手元に正確な時計があっていつでも見られるというのは便利だ。部屋に置き時計があっても腕時計を見るのと同じだ。リモコンは手元に置いておくことが多いのだから、そこに時計が付いているというのは、本体の表示窓にあるのより快適だ。

     それとは別に、RD-X4はネットワーク端末なんだから、タイムサーバーを使って合わせることくらいはして欲しい。デフォルトとして教育テレビを使った時計修正を設定し、タイムサーバーはオプションにしておけばいいんだから。