やっとでた

 納得できる調査がやっと出た:「CDユーザーの6割がファイル交換経験なし 米調査」。まあ、こんな調査で「俺はCDは人から借りて焼いているから買う必要なんかないさ。いつでも最新CDをガンガン聴いてるぜ」なんていう奴はいないだろうけど。同じように、録に音楽交換ソフトの設定もできないしダウンロードしたこともないのに、「最新音楽も映画もネットで交換できる」とかいう、情報通の書き込みも信じられないけどな。

 でも、CDの売上が落ちているときに、新しいCDに対する需要が減っていないかの検証は必要だろう。テープレコーダーやMDだって共存してやってきた。共存できないようにガードしまくったDATは事実上消えてしまった。テープレコーダーがあっても、CDを買う人は減らなかった。むしろ音楽を聴く習慣が増えて需要を喚起したと思う。

 元々、手元に置きたいと思わないようなクソディスクをコピーなんてしないって。安心しろ、AVEX。お前のとこのCDなんて頼まれたって焼かないから。しかし、東芝。ランキンタクシーのディスクは通常版を出してくれ。ちゃんと買うから。買った上でCDにコピー、TwinVQ化して車でも通勤電車でも快適に聴くから。オリジナルのディスクは永久保管するから。

アンケート結果

 PDA、19.2%のユーザーが「結局使わなくなった」――ガートナー調査というアンケートについては前にも書いたが、他にもいろいろ思いついたので、しつこく。

 まず、「一般ビジネスパーソンの PDA 利用者約1,500人」という母集団がどういう集団なのか全くつかめない。どこでどういう方法で抽出したのか。それによって、かなり偏りがあると思う。例えば、「インターネット接続人口のうちXX%がブロードバンド」といった結果がよく報じられるが、インターネットのサイトでのアンケートだったら、ブロードバンド比率が高くて当り前。ナローバンドで時間課金されているときにアンケートなんてやらないって。その時点で、母集団が偏ってしまう。「一般のビジネスパーソン1500名」を無作為抽出したら、PDAユーザーなんて100人もいないんじゃないの?そんな母数で、比率を出しても誤差が大きすぎて使い物にならない。逆に「PDAを持っている(過去に持ったことのある)ビジネスパーソン1500名」なら統計的誤差は減るが、母集団自体が一般サラリーマンからかけ離れてしまうだろう。さらにいうなら、PDA系サイトを開いているサイトオーナーを母集団にしたらどんなことになるか(^^;…

 次に、「結局使わなくなった」比率が20%弱しかなかったのも疑問だ。大半のPDA購入者が使わなくなったんだと思っていた。PDA購入者の新規購入者の多くは失望して使わなくなり、残ったマニアだけが次々と新型を買い換えていっているのかと思っていた。少なくとも、俺の身の回りのPDA所有者は脱落していった。「面倒」「携帯で十分」「使い方が良く分からない」「機能が中途半端(使えない)」・・・

 第一の疑問に重複するが、この調査が誰を対象にしたのかがここで問題になるだろう。また、調査には良くある誤差だが、調査者に対する被調査者のサービスも考えられる。PDA購入者の80%が使い続けているなら、新規購入者が買い換えの何分の一しかなくても、必ず増えていくだろう。もっともっとPDAを使っている人を見てもいいはずだ。

 俺もこのページで、次に買う機種の話を書いているが、前提が「今使っているprismが使えなくなったら」ということだ。ボーナスが出たからとか、新しいバージョンのOSが出たからということは買い換えの理由にはならない。

 調査のいい加減さについて「■ブロードバンド利用者、4月に5割超える 」という記事があった。「国内1万世帯を対象にインターネットを通じて調べた。」らしい。ネット上でのアンケートなんて、ブロードバンドユーザーの比率が高くて当り前だ。コスト(時間・アクセス料金)が全く違うんだから。

 こんなもの、「高速のサービスエリアで無作為に抽出したら免許を持っている人の比率が90%をうわまわりました」というのと同レベルの無意味さだ。

計画通り?

 「PDCとFOMAは向こう10年は共存していく」で、「昨日までの加入者数は48万に達し、計画通りに進んでいる。」と言ったらしい。あれ?その計画っていつの計画?目標数字を見直して低くしたものをクリアしたときに「計画通りにすすんでいる」って言っていいの?

 だったら、本四架橋公団や神戸空港を企画している兵庫県も銀行も自民党も大喜びだろう。だって、計画時に「年間利用者100万、10年で黒字化」として税金を投入しておいて、途中で数字を見直して「年間利用者が30万で500年後に黒字化」に目標を修正すれば、その後の発表では「計画通りやってます」って言えるんじゃないの?

 それに、最初はFOMAへの以降は3年とか言ってたよな。FOMAが開始されたら、PDCの端末の新型なんて出ないって言われていた。それが、10年かよ。しかも「計画通り」かよ。

 ついでに携帯電話キャリアについて、5月の回線数が発表された。J-phoneの勢いが完全に止まった。理由は明白。端末に魅力がないからだ。他社がカメラつきで巻き返してきたのに、対抗できるようなインパクトのあるものがない。中途半端なパケット化もユーザーにメリットを訴求できていない。というより、PDCのままでパケット化しても何一つメリットなんかない。そんなことを喜ぶのは極少数のマニアだけだ。早く目を覚ませ。

何なら、俺が仕様策定を手伝ってもいいぞ(^^;

端末デザインとパッケージング

 端末の機能をまとめてみたら、意外なことにMI-E25DCがかなり近いことに気付いた。後、電話機能さえ搭載すれば基本機能的にはクリアといってもいいくらいだ。

 しかし、魅力を感じない。   なぜか?

 多分、デザインだ。そして、ソフト群。ユーザーインターフェース。絶対的な機能を満足していても(現在のザウルスでは満足していないが)、デザインやユーザーインターフェースがまずくては使っていても楽しくないし使わなくなってしまうだろう。それは、winを使っていても楽しくないのと一緒だ。

 デザインと機能を切り離すことはできない。機能が一緒だからといって、ボタンによる操作がクリエとprismとは違う。ボタン操作でPookを読んだり、Himemを使ったりしたい俺にとって、クリエがどれだけ機能充実しても魅力を感じない。

 各々の機能なんて、毎日毎回使うとは限らない。ネット接続する人もネットだけに使うわけではないだろう。それに対して、ユーザーインターフェースはいつも使用する。「使用する」というレベルのものではなく、それを通してマシンを使うという性格のものだ。これになじめなければどんなにいい機能を持っていても、使っていて楽しくないだろう。

 ユーザーインターフェースというのは、グラフィックボタンのデザインだけではなく、ソフト・ハード・周辺機器全てを含んだデザインと言っていいだろう。ボタンやキーボード、液晶だけではなく函体の大きさ、形状、材質、これら全てがユーザーインターフェースの一部だ。

 これらを全て含んだものを「パッケージング」と書きたい。そう、十数年前にF1マシンのデザイントレンドが「空力」「エンジン」「サスペンション」などをトータルで最適化するという視点から、パッケージングという呼び方をしたのをまねたのだ。

 つまり、どんなにタッチのいいキーボードを使っても、タコな辞書しか持っていない日本語変換を使っている限り快適にはならないのと一緒だ。

 では、どんなパッケージングを欲しいのか・・・もし、何かアイデアがあったら書き込んで欲しい。

理想の端末

 俺の欲しい端末を思いつくままに書きなぐってみる。

 基本機能はデジカメ(マクロ必須)、PIM(アドレスとToDoとカレンダーの連携必要)、テキストブラウジング(メール)、ネットからの情報ダウンロード機能(一括ダウンローダー)、電話、メッセンジャー。

 ソフトの追加変更可能な柔軟性。パソコンとの連携とシンク。palm desktop のようなソフトかメジャーなメーラー・スケジューラーとシンクできることは必須。

 音楽はヘッドフォンの収納がからむと面倒だし、データの管理も面倒なので専用機がいいと思う。iPodのようなことが可能なら面白いが、中途半端なものなら無くてもいいかなと・・・

 スーツの胸ポケットに入る程度の大きさで、150g以下。形状はSO505とかA5305Kのようなタイプが一番近い。

 やっぱり、俺は電話はついていて欲しい。これのおかげで荷物が一つ減らせるからだ。そして、トラブルのネタも、充電池の管理負担も減らせる。データも、今はvisorと携帯と別々に管理する必要がある。ホントを言うと、会社のnotes、会社のDBにも別々に入力する必要のあるデータもある。3回目には飽きてくる・・・新規も面倒だが、取引先の役職が変わったりすると最悪だ。上の機能が実現されれば、コミュニケーターに入力するだけでほとんど再入力は不要になる。

 冷静に考えると、これはコミュニケーターだね。キーボード(テンキー)を何らかの方法で隠してコンパクト化した小さめのtreoのようなもの。ザウルスSL-C750に通信機能とデジカメを載せれば相当に近い。しかし、SL-C750はでかすぎて理想の端末には遠い。そうなると、MI-E25DCがかなりいい線に見えてくる。

 俺の欲しい端末ではないが、数千円の電子辞書が生き残っている現実を鑑みるなら、PIM専用5800円PDAというものも可能性があるかもしれない。しかし、それは、980円電卓のようなものでしかないだろう。

辞書on PDA

 「PDAの満足度と購入動機に関する利用意識調査結果を発表」という記事をパルマガで知った。
 面白かったのでリンクしておく。
 辞書として買ったものの失望しているという人が俺の予想を上回っている事を知った。電子辞書と比較したら今のPDAは使い物にならない。俺が前から書いたように、振るコンテンツの辞書が必要なのだ。フルコンテンツ辞書があっても、でかい液晶やキーボードで専用機は一日の長がある。専用のボタンもアルし。
 しかし、考えようによればチャンスだ。フルコンテンツ辞書。フルコンテンツ辞書の電子辞書と比較して失望した層にとっては、フルコンテンツ辞書があれば満足度を上げることは容易だ。しかも、これだけの人数が辞書を利用目的として挙げているのだ。パワーユーザー様が大騒ぎしているウェブアクセスなんて、下位でしかない。さらに、ネット接続を実現するには大きなコストが必要だが、フルコンテンツ辞書と検索ソフトなんて、PDAメーカーの多くが既に持っている技術の移植でしかないだろう。
 うかうかしていたら、パソコンが降りてくるよ。パソコンには英辞郎がある。欲しければ広辞苑のCDだってあったはずだ。英辞郎をsig3とかで使えるのかどうか分からないが、もしそうなったら痛いぞ・・・

visorだけでなくHandspringが

 なくなってしまうんやな。

 prismなんかは遠の昔に消えている機種だし、事実上日本からは撤退していたHandspringだから、俺のPDAライフ(?)には影響はない。恐ろしいのは、故障と電池の消耗したときにどうするかだ。これまでに築き上げたアプリケーション環境は手放したくないから、OSはpalmに限定されるだろう。そのバージョンもアプリケーションの対応によって限定されるだろう。最悪の場合は中古を探さなければならなくなるかも知れない。

携帯端末・形状

 携帯端末について、SO505とA5305Kには刺激を受けた。これまで、ストレートにこだわっていたが、この端末のおかげで自分の求めていることがハッキリした。

 この機会に少し自分なりにイメージをまとめてみる。

 メインスクリーンが常時露出。そのままの状態で、電話を受け、メールを読むことが可能なこと。これまでは、これを実現するために一番近いのがストレート端末だった。だから、これまではストレートを選んできた。しかし、欲しいものはストレートではなく、メインスクリーンにいつでもアクセスでき、情報取得可能な状態にあることだということが分かった。

 PDAについても基本は一緒だ。前から書き続けているが、俺はカバーもケースも大嫌いだ。visorは純正のカバーさえつけずに使っている。もちろん、カバーやケースをつけたままで操作・画面表示の確認ができれば問題はない。

 携帯電話は液晶のドット数でvisorを凌いだ。回転式にすれば、絶対的な大きさもPDAとして使用可能なものを搭載することが可能だろう。

 キーボード(テンキー)については普段は隠れていていい。というより、隠しておいたほうがいいくらいだ。それで、前面投影面積が増えるくらいなら要らないくらいだ。

 これを150g以内に納めて欲しい。

携帯電話

 俺はJ-D06という端末を使っている。デザインは気に入っている。我慢できないカメラの画質を除けば、メールや音の設定オプションに不満がある程度だ。割引サービスがキャンセルされてしまうのが痛いので、キャリアを変えたくはない。j-phoneのサービス内容には特に不満はないし。

 ただ、用途としてデジカメの比重が大きいので、もう少しマシなカメラ機能を持ち、送信しなくてもパソコンにデータを画像できる端末が欲しいと思っている。

 そこに、J-D08という機種が発表された。J-D07がプリペイド専用機で中身はJ-D06(というよりJ-D05)だったので、三菱はJ端末を開発する気はないのかと思っていただけに、嬉しかった。しかも51ではなく09。ということは、写真をロングメールでガンガン送ることも可能なはず(もちろんそのときには画質は落とす必要があるだろうが・・)。

 で、期待してサイトを見に行ったさ・・・・・・がっくり・・・・やっぱ、キャリアを変えようかな・・・それ以前に、携帯を解約するか・・・・早く、USMカードを導入してくれ。通信方式なんてインフラなんだから3種類もいらないんだ(PHSを入れれば4種類)。同じ通信方式にして、キャリアはサービス。端末メーカーは端末の仕様や性能で競争してくれないと、いつまでたっても魅力的な端末とキャリアが組み合わされないよ。

 AUの端末がJ-phoneで使えれば、もう3回くらい機種変更してGNPに貢献してるぞ俺は。産業省のキャリアがキャリアと結託してユーザーに不利益をもたらしたり、ユーザーが支払った金からピンはねしたりしているから、景気回復しないんだ。
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  SO505A5305Kの形状はいい。これは、ストレート好きの俺にぴったりだ。電話もメール送信もほとんどしない俺の場合、普段からキーボードを露出しておく必要はない。しかし、メインスクリーンはいつでも見えるようにしたいし、その状態でブラウズやカメラを使えるのもいい。

 デザイン的にはA5305Kが理想に近いが、デジカメの性能とメモリカードがないところが、メモ用デジカメとして使いたい俺には致命的だ。しかし、SO505にも致命的な欠陥が。そう、キャリアがdocomoであること・・・それに、写真送信のやり方や受け取り方ではAUやJ-phoneのほうがまともだし分かりやすい。J-phoneの場合は4円固定(メール割引契約時)だ。

 良く考えたら京セラはアメリカ市場にpalmOS搭載のCDMA端末を出している。A5305Kの函体を流用すればtreoキラーになりそうだけどどうかなあ・・・日本じゃダメか。A5305Kの函体にpalmOSが載ったら、俺は買うけどなあ・・・

 あれ、SONYだってpalmOSマシンを作ってるやん。コミュニケーターにはしていないが、時間の問題・・・かな。SO505のままでpalmOSを載せてもそこそこ使えそう。液晶の周りにボタンがいくつかあるしセンタージョグもある。これを、palmOS風にアサインすれば、clie携帯の出来上がり・・・てなわけにはいかないか(^^;….

 第一、そんなものをほしがるオタクの数は少なくてメーカーは需要があることを知ってはいても優先度は低いのだろう。

 そういえば、そんなマシンがあった。全面が液晶でタップ入力するパイオニアのJ-phone向け端末。これの液晶が今風のカラーで、ボタンがpalmみたいだったら。この頃は受話機っぽい音声受信部とスピーカー部があるが、今なら不要だろう。そして、背面にデジカメ。側面にカードスロット。

 しかし、この端末は消えてしまった。十分な数の支持者がいなかったためだ。多分、俺が上に書いたような仕様の端末を出しても今のパカパカ写メール端末ほどの売上はないのだろう。しかも、開発コストは倍以上・・・・作るわけないわな・・・

 良く考えたら、俺のような、そしてこれを読んでいる人のような人間の割合は多くない。携帯端末を購入する人の大半はOSなんて興味もなければ、意味も知らないのだ。だから、俺やあなたの希望を満足させるような端末は今後発売される見込みはないということ・・・かな・・・