Pebbleよ、サラバ! 買収したFitbitが完全サービス停止をアナウンス

pebble 2 この記事のライターは Pebble ユーザーじゃないだろう。iOS 版のアプリは既に役に立たなくなっている。

 オンラインゲームもそうだが、物理的に買ったものまでもがその最低限の機能すら果たさなくなってしまう。IoTやサブスクリプションが一般化すればするほどそうなる。

 Pebble 2 は今のところ Jelly pro のお陰で機能しているが、サーバーが止まったらダウンロードしたアプリも使えなくなるんだろう。そして、Jelly pro が使えなくなったら時計としても意味が無くなるだろう(時計を合わせるための設定が Pebble 2 本体のファームウェアに入っていない)。

 Pebbleよ、サラバ! 買収したFitbitが完全サービス停止をアナウンス | ギズモード・ジャパン
Pebbleよ、永遠なれ!

クラウドファンディングサービスのKickstarterにて、大勢の支援者から資金を集めて成功し、スマートウォッチの一時代を築いたPebble。モノクロ画面ながら、e-inkの電子ペーパーディスプレイの強みを活かしつつ、何日も充電不要で使い続けられるよさが、長くユーザーから評価されてもいましたよね。数々の対応アプリで独自のコミュニティを築き上げ、いまだに愛用しているファンも少なくないとは聞きますが…。
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Jelly が技適を取ったってよ

Jelly pro  「どうせ取る気ないやろ」と思っていたが、本当に取ったらしい。一ラウンドしたら解散するのかと思ったら、本気で販売を継続するらしい。Amazon.jp での販売も始めるらしい。売ったろかなww

 まあ、自分の端末がどうなるわけではないが、技適を取った端末として堂々と使えるのは喜ばしい。今は Pebble 2 を使うためだけに、2~3日おきに充電してるだけやけど・・・それも時々忘れて、Pebble 2 のタイマーアプリが動かなくて気づく時がある状態やけど・・・

 調べたら日本語のサイトもできていた。https://www.unihertz.com/ja/index.html 日本語が所々おかしいのはご愛嬌ということでwww

さらば Windows Phone 平野社長のウソツキ

記者の眼 – (2/3)さらばWindows Phone、MSが犯したIBMと同じ間違い:ITpro

 過去を振り返ると、1980年代に米IBMもメインフレームからオフコン、さらにはパソコンまで、共通のAPIを定義するSAA(Systems Application Architecture)という、壮大な構想を発表したことがある。SAAは開発途中で雲散霧消したが、一時代を制覇した覇者にとって「共通プラットフォーム」という夢をついつい見てしまうようだ。

 という指摘は当たらないと思う。どちらも、「自社の持つ既存の資産を活用し遅れた市場参入を挽回しようとしたが時すでに遅しだった」ということだろう。IBM は PC に、Microsoft はスマートフォンというプラットフォームへの参入が遅れ、それを挽回する手段として自社が囲い込みに成功した分野に取り込もうとして失敗した。PCは業務用メインフレームとは違うしスマートフォンで使われるアプリはPCとは違う。

 上の記事でも言及されているが、企業の約束なんてこんなものという事例として引用しておく。一度はしごを外しておいて、そのことを指摘された時に言った言葉「ハシゴを外す? 今回はそんなことないですよ。前回とは結構違います(日本マイクロソフト社長平野)」www

 「ハシゴを外す? 今回はそんなことないですよ。前回とは結構違います」――。日本マイクロソフトの平野拓也代表執行役社長は、Windows 10 Mobileを搭載したスマートフォン(スマホ)の日本国内における展開についてこう語り、OS提供元として継続的にコミットメントする姿勢を示した。

情報源: News & Trend – 「今回はハシゴ外しません」日本MS社長、Windowsスマホ再挑戦に自信:ITpro

 この時には誠実にそう思っていたのかもしれないが、はっきりいって素人の自分でも「ホンマかいな、どうせ2~3年したら無かったことになるんやろ」と思っていた。この時点で Windows phone は死に体だったからだ。まあ、平野社長としては、徳俵に足をかけての仕掛けられながらでも、社外に対して、社内に対して、自分に対して Windows phone の継続を訴えなければならなかったのかもしれない。お気の毒に・・・

fitbit charge 2 到着

fitbit charge 2 「なんで今さら」と思うかもしれないが、Apple watch series 3(LTE) は恐れていたとおり MVNO 運用できず、Android wear 2.0 の nano SIM スロットバージョンは日本では入手困難、GARMIN 630j はフィットネス・トラッカーとして使い物にならないということが判明。一方で、便利に使っていた Pebble 2 が使いものにならなくなってしまった。

 だから、2017年10月に fitbit charge 2 を買ったのだ。といっても、このタイミングで新品を買う意味もないので、eBay で中古品を落札した。この機種は人気機種らしく玉も多いが、落札者も多く正規の新品と比較してオークションでもあまり値段は下がっていなかった。機能的に charge 2 の上位に当たる Surge は$50程度で落札されているのに、charge 2 は$100前後が落札価格帯だった。何度か競り負けた後、buy it now で $99(+海外送料 $18) のものがあったので購入を決定した。

 箱に入っていなかったので安かったのかもしれないが本体と充電ケーブルさえあれば、自分には後は何もいらない。春に息子の charge 2 を使った経験があるし、fitbit charge HR を1年以上使っていた。当然 fitbit のアカウントも持っている。

 なので、箱から出したら充電して iPhone 8 とペアリングするだけだった。電池が完全に空になっていてなかなか充電が始まらなかったことと、ペアリングした途端ファームウェアのアップデートが始まったことに戸惑ったが、使い始めればなんの問題もない。

 fitbit は設定をスマホアプリでできるので数分もあれば一通りの設定が終わった。試行錯誤をしながらでも30分もかからないだろう。全設定を使いやすいアプリに集約するというのは正解だ。もちろん、GARMIN 630とは設定すべき項目の多さが桁違いに少ないことも大きいとは思う(だからこそ GARMIN はアプリで全部できるようにすべきだ)。

春に息子の charge 2 を借りたときの感想:
fitbit cahrge 2 setup
fitbit charge 2 heartrage monitor

終わりの始まりあるいはIoTデバイスの寿命

Pebble
iPhone 8 plus とつながらないという質問者への返事も悲観的なものばかり・・・
 去年の暮に fitbit が Pebble を買収した時に予想されたことだが、予想以上に早く使えなくなってきた。

 春に、有志による Pebble アプリのアップデートが行われ Pebble のサーバーが止まっても天気などの情報を取り込めるようになった。が、Apple との契約の問題でもあるのかヘルスケア(アプリ)のソースから外され、Pebble 2 の歩数データがヘルスケアに表示されなくなった。

 その後、個人的な理由で SIM カードをいろんな端末に入れて使っていたので、そのたびに Pebble アプリ上の履歴は消えた。それでも、目覚ましとカウントダウンタイマーとして腕に巻き続けていた。

Apple watch 3 の回線付きが出て、IIJmio で運用ができるなら買うつもりでいたが、発表されたものは MVNO では使えないものだった。なので、fitbit charge 3 が出るのを待ってそれを買うつもりでいた。

 しかし、iPhone 8 をメイン端末にした時に状況が変わった。iPhone 8 と Pebble 2 がつながらなくなったのだ。現行機種なら当然端末のOSのアップデートが行われるが、Pebble には期待できない。しかたなく、Jelly pro 上の Pebble アプリと同期するようにした。

 が、Pebble 2 でカウントダウンタイマーを使おうとするとアプリが見つからなくなることが有り始めた。timer を起動しようとしたら再起動がかかって工場出荷状態になったりもした。そんなときは Jelly との接続をやり直す必要があった。ストレッチの時に30秒カウントダウンタイマーを使いたいために一々ペアリングしなおすのは辛い。

 今は Jelly のアプリと同期できるので時刻を合わせる必要はないが、Jelly がなければ時刻を合わせることもできなくなる。Pebble 2 には単体で時刻を合わせる手段はない。Pebble がアプリとの同期にここまで依存しているとは意識していなかった。

 そういえば、Nintendo DS lite にはDS storeとかいうサービスが有ったが、動かなくなっていた。また、iPhone で遊んでいたゲームが動かなくなっていた。

 クラウドに依存するデバイスの末期はこういうことなのだろう。

iPhone 6 の電池交換

 親に iPhone 6 を渡すにあたって懸案事項は電池だった。特に、自分の方は冬場には30%あっても油断はできなかった。そんなものを老人に渡したらパニックになる。

 以前、福知山市で iPhone の修理をしてくれるところを探した。その時にキャリアのショップ以外には一つしか店はなかった。しかし、その店は社宅から近く天気が良ければ歩いてでも行ける場所だった。そして、電池を変えるなら底に持っていけばいいと思っていた。

 IIJmio のSIMを受け取り、残すところは電池交換と各種アカウントとなった。アカウントの設定は今使っている Android がないとできないので、電池を先に交換する必要がある。そこで、先に調べていた店に電話してみた(前もって電話してくれとあった)。しかし、20回くらい待っても誰も出ない。

 その店の場所はよく知っている場所で最近も前を通った。その時にiPhone修理ショップは無かったので不思議には思っていた。検索結果を下の方までチェックしていったら、店の外観写真があった。その建物には見覚えがあった。先日前を通った時に食べ物屋だったところだ。疑問が氷解した。

 仕方なく検索範囲を兵庫県と京都府に広げたが出てくるのは神戸市、尼崎、西宮市(南の方)、京都市ばっかりだ。半ば諦めながら「三田市(さんだし)」で検索したら引っかかった。福知山のショップの前例が有るので現存しているかチェックした。自社のサイトもあって、更新は比較的最近だった。予約の電話番号もあって、予約していると500円引いてくれるというので電話してみた。5回位のコールで人が出た。

 18時に行くことにして、自宅を出発した。今週末はランニングイベントと親の家にいって iPhone 6 の設定をする予定だったので、自宅に帰るつもりではなかった。が、三田まで電池交換のために往復するというのも無駄なので自宅に帰ることにした。waze で場所を設定して出発した。waze のルート検索は最近精度が落ちていたが、目的地周辺は正確だった。

 店といっても、修理受付しかしていないので、そっけない店内だった。要件を伝えるとすぐに対応してくれて、申込書に記入、お決まりの確認をして作業に取り掛かってくれた。セキュリティ関係は全部解除していたのでスムーズだった。2台だったが、店員が2人いて並行作業してくれたので、15分くらいで終わった。あっけないくらいだった。(見せに来るまでに1時間以上車で走ってる)。

 料金は 7,500×2-(500×2)=14,000 円だった。予約割引は一回につき500円ではなく一台につき500円だった。しかも、ライトニングケーブルを2本くれた。親に渡す時のためにケーブルを買う必要があると思っていたので助かった。これだけで1500円くらいの出費になる。ケーブルは Apple の認証はないものだとは思うが充電しかしないからいいだろう。親はWi-Fi環境にずっといるので、Wi-Fiでバックアップすれば十分だし、LINEと電話しかしないからそれすら要らない可能性も高い(64GBなんやけど・・・)。

 3年前の端末が今でも最新OSで動くというのはすごい。親が今使っているのは Freetel priori 2 だが、3G回線しかつかえないしOSは Android 5 で袋小路。4から5にアップデートされたし、小さなアップデートもあったので、Android 端末としては恵まれている方かもしれないが、今、この端末の電池を変えて現役のメインマシンにしようとは誰も思わないだろう。WPA2 の脆弱性に対するパッチも当たらないに違いない。

 書き忘れていたが、電池交換をしたのはあっぷる工房というお店。北摂に住んでいる人で、Apple care に入っていないとか保証期間が終わった後で電池を交換したり修理したいような場合にはオススメ(保証期間内は、面倒でも純正の修理をした方がいい)。

ZTEの2画面Android 端末は Xperia P と同じ道をたどるか

新しくも、なんだか懐かしい香り…Apple(アップル)、Samsung(サムスン)、そのほか各社が今後1、2年のうちに開閉可能なスマートフォンを導入してくるだろうと噂されていますが、皆さん、心の準備はできてますか? 準備ができていない

情報源: ZTEから2画面スマホ「Axon M」登場! 変態スマホだけど、なんだか気になる。

 こういうチャレンジは大好きだ。

 「こんなもん誰が使うねん」といった無粋な事を言う人間が社内の意思決定者の中にいないなんて、素晴らしい企業かもしれない。

 記事にある端末や sony の折りたたみ Android 端末 Xperia Pと同様の運命をたどるだろう。

追記 2017/10/19:Tablet P については前に書いていた。

「Sony Tablet P」は myro や Rolly の後を追う。
予想的中:ソニータブレット Pが19,800円(半額以下)で販売中。

GARMIN ForeRunner630J の感想まとめ

GARMIN ForeAthlete 630J (ForeRunner 630 の日本語化版)を買って約4ヶ月使ったので感想的なまとめをしたい。昨年出たモデルで、他に詳細なレビューを書かれている人がいるのでここでは自分が気づいたことだけを書く。
○外観
 外観は見たとおり。液晶の有効表示域と外枠の数ミリの差が残念だが、2016年の技術ではこれが限界なのだろう。そのうち外枠まで表示面が広がるのだろう。自分としては今の液晶の面積のままでいいから、ボディを小型化して欲しい。直径で5mmくらい小さくなれば嬉しい。多くの通信を行っているので非常に難しいとは思うが。

 外見で一番気に入らないのは色だ。630J がたたき売りになっているのは光学式心拍計がないことよりこの色のせいではないかと思うくらいだ。アメリカで売られている ForeRunner 630 には黒と青があり、青は 630J と同じだが、このぶどう色(マルサラというらしい)はない。黒の630Jがあったら、2,000円くらい高くてもそっちを選んだだろう。ちなみに、青も微妙な感じで今イチ。青でなくてこの色にしたのは通販で少し安かったから。

 ボディはプラスチックで高級感とか質感とは程遠いが、軽量化のためには必要な選択だったのだろう。ソーシャル・ウォッチ(造語)じゃないのでこれで十分。今時の自動車のような無意味な装飾やこけおどしのメッキパーツなどは要らない(そういう意味で、GARMIN が推している fenix シリーズには全く食指が動かない)。

 これだけの高機能・防水性能を持ちながらベルト込みで 44g しなかいというのは驚異的。普通の腕時計と同じ感覚で付けられる。

 ベルトは硬い。穴の間隔が近いのでフィット感は高い。ベルトは長い。海外モデルでワンサイズなので仕方がない。どうしても気になる場合には切ることもできるだろうが、切ることが前提のデザインではないので、切り口が残念な感じになりそうだ。

 fitbit charge HR と同様に、余りを止めておく輪っかの内側に突起がある。なので、着脱はちょっと不便だが、途中で外れてあまりがブラブラしてうっとうしいということはない(Pebble 2 ではよくある)。


○スクリーン
garmin 630 vs pebble 2 反射液晶を使っていた ZAURUS かゲームボーイカラーを思い出すような液晶パネルだ。省電力とタッチパネル、高解像度(ZAURUS と CGB は低解像度だったが)をバランスさせるための選択だったのだろう。広告のはめ込み写真とは全然印象が違うので期待しない方がいい。

 と書くと、批判しているようだが、自分は悪くない選択だと思っている。電池を大きくすればバックライトを点きっぱなしにできたかもしれないが、それではボディが大きくなり重量も増す。同時に、直射日光の下で見辛いというのも本末転倒だ。 また、Apple watch のように画面表示を消すというのもあり得ない。スポーツウォッチはいつでも一瞬で画面を確認できることが必要だから。

 ただ、他の選択肢も有ったのではと思う。マーケティング的に難しいかもしれないが、モノクロの液晶のほうが見易い可能性はある。スポーツウォッチに必要なのはミッキーマウスの文字盤ではない。必要な数値を一瞬で読み取れる視認性だ。

 画面の解像度が低い(Apple watch とくらべて)ので、凝った文字盤は斜め線がぎざぎざになる。

 全体にメニューのフォントが小さすぎる。余白が十分にあるのに読みづらいのはデザインセンスの問題だろう。この点、Pebble 2 は秀逸だ。モノクロのショボイ液晶なのに630より視認性が高い。さらに、日本語フォントは線が細く見づらい。せっかく通知が有っても文字が読めないので意味がない。

○操作感
 液晶はタッチパネルを兼ねている。が、あまり反応が良くない。ボタンでしかできないこととタッチしかできないこと両方でできることが混在していて分かりにくい。「ボタンで良くない?」と思ってしまう。ボタンででもできることをわざわざタッチパネルでやってる感が拭われない。ボタン前提で作られた操作体系の一部だけをタッチにしても全然効果的ではない。

 630J は解像度が高いが、日本語フォントの視認性が悪い。また、前機種との互換性を考慮してだろうが、文字が小さい。630以降の世代(235,735,935)の解像度と表示可能域をフルに使ったデザインにすればもっと使いやすいデバイスになるはずだ。

 GARMIN 630全体に言えることだが、操作体系に田舎の温泉旅館のような分かりにくさがある。この機能は本体でなければできないとか、アプリが必要とか、PCでないとできないとかあって、何かをしようと思った時にマニュアルを検索しなければならない。

 せっかくアプリがあるのだから、端末の設定や情報は全てアプリで確認・コントロールできるようにすべきだ。この点では fitbit シリーズは完璧だった。アプリで全設定ができるのは当然でwebから行った設定もアプリ経由で端末に反映された。

○GPS
 前にも書いたが、GPS の掴みは素晴らしいの一言。コールドスタートでも1分かからずに補足が完了する。昔、自転車で使っていた GARMIN eTREX VISTA Legende の数分の一だ。GPSヲタを喜ばせるような衛星データの表示などはないが。

 精度についても文句なしだ。eTREX よりも正確に走った道をトレースしている。谷間のようなところに入っても乱れることが少ない。GLONAS にも対応していることが功を奏しているのだろう。みちびきにも対応しているがこちらは運が良ければという感じだろう。

 A-GPS ファイルはスマホアプリ経由でダウンロードするらしい。特に意識する必要はない。

○ランニングアシスト
 データ表示画面はアクティビティの種類ごとに別々に設定できる。表示可能項目も多いが、自分の場合は小さい字は見えないので猫に小判だ。走行中に走り方にフィードバックできたらいいが、知ったからといってどうしようもないことも多いが。

○電池
 自分には十分。一回の充電で1時間程度のランのログを3~4回取れる。前日の移動を伴うような大会でも家を出る前にフル充電にしておけば不安はない。注意しなければならないのは心拍センサーの電池だ。心拍センサーの電池は残量がわからないし、取り替えるには工具が必要になる。なので、切れるのが嫌なら、定期的に交換する必要がある。電池はCR2032で自転車用のLEDランプ等で使えるので、早めに交換しても無駄にはならない。自分は2ヶ月に一回くらいのペースで交換するつもり。

○アドバンスド・ランニング・ダイナミクス(以下、ARD)
 興味深い。足の調子が悪かったときにバランスが崩れていたり、自分の癖が如実に現れる。走行中に確認することもできるが、走行中に修正することは難しいので、走行中に見ることはない。

 ARDを計測するには専用の胸バンド型心拍センサーが必要だ。この位置に取り付けるから左右のバランスや接地時間が計測できるのだから、腕時計型で完結しているトラッカーでは取れないものが取れる。

 ARDで取れる特徴的な指標は、接地時間・左右バランス・ケイデンス・ストライドの四つだ。これでランニングフォームの改善に取り組んでいる。

○パフォーマンス測定
 VO2max や乳酸閾値も参考になるが、こちらの改善は地道なトレーニングしかない。が、どういう条件で改善されるのかは分からない。

 特に、乳酸閾値に関してはいつ計測しているのかが定かではない。不定期に更新されている。また、乳酸閾値には心拍数とペースが表示されるが、ペースと心拍数が別々に増減する。

○リカバリーアドバイザー
 心拍センサーを付けて運動した際に、回復に要する期間が時間や日数で表示される。オーバーワークによる故障を防ぐためだろう。かなり安全を重視した設定になっている気がする。ただし、最後のトレーニングの強度からだけ算出しているので、回復に3日かかるという強度のトレーニングをした翌日にジョギングをしたらジョギング後のリカバリータイムだけが表示される。

 また、この指標は端末でしか確認できない。アプリやウェブサイトで確認することはできない。

○統計アナウンス
 STRAVA や Runkeeper のようなサービスと同様、スマートフォンアプリと接続している場合には、ラップ(時間や距離で設定可能)時に情報を通知してくれる(画面上にされる)。が、この音量が音楽やポッドキャストの音量に比べて小さい。STRAVA にしても Runkeeper にしても、その他のナビアプリにしてもアナウンスをするときにはその時に再生している音声の音量を落としてアナウンスするが、GARMIN connect は音楽等の音量を変えない上に(追記:当モデルでも音楽の再生音は小さくなっていた)音量が小さいから聞き取れない。

 アプリと他の音声再生との相対的な音量を調整できないので、音声コンテンツを聴きながら使うことは事実上不可能だ。天下の GARMIN なのに、なんでこんなアホな仕様なんだろう。これはGARMIN630の問題ではなく GARMIN connect というアプリの問題なので、アプリのアップデートで解決できる問題だ。早急に改善して欲しい。

この点ではやはり STRAVA や Runkeeper の専業メーカーが優秀だ。アナウンスの声の聞き取りやすさや統計の選択肢の多さ。そして、当然アナウンスを聞きやすくする工夫が凝らされている。特に Runkeeper は再生をストップして、再開時に少し巻き戻す(この言い方自体が伝わるかどうか分からないが)芸の細かさだ。

○ダウンロードコンテンツ
 ダウンロードコンテンツには、アプリ・watchface・ウィジェット・データの四種類がある。ダウンロードにはスマホアプリまたはPCが必須。

・アプリ
 630が持っていない機能を追加することが可能だが、数は少ない。

 スタートボタンを押したところから iQ メニューに移動し、選んで起動する必要があるので面倒。ほとんど使わなくなった。

・watchface(文字盤)
 インストール例として掲げられた写真と実際にインストールしたときの落差は大きい。液晶の発色が悪いので色を多用したデザインは逆に見づらい。一番見やすいのは標準のデジタルウォッチだ。Pebble のような楽しい文字盤はほとんどない。

・widget
 アプリと同じように機能を持ったアプリだが、時計表示をスクロールすれば表示されるところが違う。こちらのほうが起動が簡単。

 アプリ以上に数が少ない。

・data
 アクティビティ中に表示される文字盤。標準の画面でもカスタマイズできるが、標準のアクティビティ画面では設定できない組み合わせやデザインが選べる。

 一画面の情報量を多くすることができるが、多くすると文字が小さくなってしまい、老眼には辛い。また、走行中に参考にならない情報を増やしたところであまり意味はない。ランニング中に電池残量が見えたからといって充電することはできないし、レース中に現在時刻を知る必要もないだろう。

 結局、自分がよく表示するのは心拍のみが表示される画面だ。数字が大きくて読みやすいだけでなく色で心拍レベルが分かる。そして、現在心拍がわかれば運動レベルを上げ下げする参考になる。

○スマートウォッチ的機能
 スマートウォッチに求められることの多くはできることになっているが、はっきりいって全く使い物にならない。スマートウォッチとして日常的に使うことは諦めた。Pebble 2 のほうがはるかに便利。一番問題なのは信頼性がないこと。

 通知をフィルターできない。そもそも、文字が小さすぎて読めない。画面いっぱいに表示すればいいのに・・・

 アラームについては前に書いたとおり。平日が定休日の人は使えないだろう(休日でも同じ時刻に起きるという人なら無問題だが)。スマホアプリで設定することはできない。しかも、設定通りに機能しない。単発のアラームは正常に機能するが、繰り返しで設定したアラームは機能しないことが多い。ならないかもしれない目覚まし時計なんて危なすぎて使い物にならない。スマートフォンの目覚ましを併用しないといけないのなら最初から要らない。

○設定の謎
 ライフログという機能があるが、勝手にONになったりOFFになったりしている。閾値の値が更新されたりされなかったりする。

 アラームの件といい、実装が雑で不安定だ。あれもできますこれもできますと詰め込んだ物の大半は使われずに終わる。カタログの星取表で好成績を上げるためだけの機能でしかない。

○ウェブサービス
 ウェブサイトのアクティビティログは最高。アドバンスド・ランニングダイナミクスを大きな画面で見られるのは代えがたい。

○結論
 スマートウォッチやフィットネス・トラッカー的な用途にも使いたいというのならこの機種はやめたほうがいい。絶対後悔する。

 トレーニング用としては申し分ない。胸バンド式の心拍センサーが必要というのは面倒だが、胸バンド式のセンサーがなければアドバンスド・ランニング・ダイナミックスを確認するためには選択肢はない。

 価格は自分が買ったときより更に下がっている。ランニング・ウォッチに求められることは全てできる。今の価格(2017/10/16時点25,661円 amazon調べ)からすれば十分に価値のあるものだ。GARMIN(ガーミン) ランニングウォッチ GPS タッチパネル VO2Max ライフログ ForAthlete 630JをAmazonで買う。少し安い心拍センサー無しも並んでいるから要注意。心拍センサーがないとこれを選ぶ意味が全くない。

さようなら Windows 10 Mobile 、 AIM

 秋は別れの季節。iOS の 32bit アプリに別れを告げたばかりだが、IT界のガリバーとも思われたプラットフォームが2つ消える。

 一つ目は Windows 10 Mobile。Windows CE や Surfece RT など実は Apple より前からモバイル OS に挑戦し続けてきた Microsoft がついにモバイル OS に別れを告げた。Windows CE は palm、RT は iOS、Windows 10 mobile は Android に挑戦しては敗れ去ったというイメージだ。

 Windows 10 が載った Nokia の端末は美しかった。が、盲目的な Microsoft フォロワーのおもちゃで終わってしまった。「iPhone よりいい」とか得意げに言っていたのが懐かしい。その人達は今でも Winows 10 mobile 端末を使っているんだろうか。

Microsoftは、「Windows 10 Mobile」の愛用者に対し、同プラットフォームにもう新機能は追加しないと宣告した。 MicrosoftのWindows Experience担当バイスプレジデントを務めるJoe Belfiore氏は米国時間10月8日、スマートフォン向けプラットフォームであるWindows 10 Mobileに対する新しい機能やハードウェアを同社が計画していないことを認めた。

情報源: 「Windows 10 Mobile」、新機能の開発はもうない–マイクロソフトが認める – CNET Japan

 こちらも来るべくして来たということだろう。自分では使ったことはなかったが、AOL(America On Line)はダイヤルアップのパソコン通信の頃から名前はしっていた(自分は当時N ifty serve だった)。Mac の Finder のようなGUIのメニューなどには憧れたものだった。

 SNS の普及に伴って、Yahoo!メッセンジャー、MSN messenger といったメジャーサービスも消えた。AIM が消えるのも時間の問題だとは思っていた。しかし、LINE だけはメッセンジャーサービスとして(Facebook messenger とか Twitter の DM は付随サービスだろう)生き残っている。この違いは何だろう。

 自分の周りでも多くの人、どちらかと言うとITリテラシー低目の人たちでもLINEは個人のスマホに入れて活用している。Twitter や Facebook 以上の普及率といっていい。その人達はメッセンジャーサービスを使ったこともSNSとも無縁の人たちだ。そんな人達がなぜLINEは受け入れたのだろう。

「AOL Instant Messenger」(AIM)に別れを告げるときが来た。 インターネット草創期に人気を集めたコミュニケーションツールのAIMは、米国時間12月15日をもって姿を消すこととなった。AOLの事業を現在運営しているVerizon Communicationsの子会社Oathが10月6日に明らかにした。 AIMはかつて、インターネットのインスタントメッセージプラットフォームとして独占的地位を築いていた。AIMを手がけるAOLのインターネットサービスを使って、ダイヤルアップでネットに接続するユーザーが大勢いたからだ。1997年にリリースされたAIMは、90年代の終わりから2000年代初期に絶頂期を迎えた。

情報源: ネット草創期に人気を集めたAOLのメッセンジャー「AIM」が終了へ – CNET Japan

Jelly pro インプレ3

参考になるサイトを見つけたのでリンクを貼っておく。「超小型スマホ Jelly Pro レビュー:タッチもスクロールも意外によく動く!あとは使いみち次第 | orefolder.net

電池

 この端末を使ってみて一番の不満要素は電池だった。数年前までの Android 端末のようだ。朝100%で、片道15分の往復にポッドキャストを聴き昼休みにTwitterを読むくらいだが、夕方には50%を切っている。夕方、Runkeeper や STRAVA を使って1時間以上のランニングをすると途中で止まりかねない。

 電池使用の割合を見たら Bluetooth が一番多く28%だった。Bluetooth で使っていたのは ヘッドセットだけなのに。今時 Bluetooth は入れっぱなしだろう。でないと、Pebble 2 とか GARMIN 630 の管理が不便になる。Android がそうなのか Jelly が不安定なのかは分からないが Bluetooth を切ると次に入れても自動的につながらないことが多い。そのたびに管理画面を開いてペアリングするのはめんどくさい。Jelly による Bluetooth 機器の管理は諦めた。

 Bluetooth の消費電力が大きいのか、消費電力自体は変わらないが電池容量が小さいから比率的に大きく表示されているのかは分からない。電池か Jelly pro がハズレなのかもしれない。

表示

 「リソースの少ない端末での操作を快適にする」という Google の思想によるものか、Nougat による画面表示はよく健闘していると思う。画数の多い漢字が厳しいのは仕方がないだろう。

 小さいモニタで表示されることを考慮していないために(例えばradiko.jp)文字が潰れて読みにくいサイトや、キーボードがボタンにかぶってログインボタンを押しにくいサイトはあった。Jelly の責任というより、画面レイアウトを固定的にしている(それも iPhone に最適化している)サイト側の問題だろう。

 物理的に小さいので、指がかぶって小さいオブジェクトを押しにくいことは間違いない。隣のボタンを押してしまうことはよくある。

通信

 使用している電波帯が違うので HT20 より電波状況はいい事が多い。VOLTEという表示もされているが電話をしていないので音質がどうかは分からない。

 自宅への往復時に waze でログを取ってみたら行きと帰りで全然違う結果になった。waze は圏外になると警告が表示されるのでほぼリアルタイムに圏外かどうか分かる。行は HT20 ですら圏外にならないところで圏外になることが多かった。が、帰りには、これまで iPhone 6 を使ってたときと同じくらいに通信可能だった。

 何が悪かったのかは全然見当もつかないが、電波条件の悪い田舎では不安定になる事があるというのが今の結論。

GPS

 GPS チップの性能はあまり高くない。iPhone よりもコールドスタートには時間がかかる。が、補足してからの精度は HT20 や iPhone 6 と変わらない。GARMIN 630 よりはかなり劣る(おそらく iPhone 8 よりも劣るだろうがまだ比較していない)。GLONAS に対応しているかの差が一番大きいだろう。

 自宅への往復の waze 走行ログを見たら行きは赤いところ(圏外でGPSをロストしているところ)が何十キロ分もあった。走行中もルートが目まぐるしく変わったり再検索が行われたりして、全然ナビとして使えない状態だった。田んぼの中や川の上など道路が存在しないところに現在位置マークが示されていることも多かった(これについては、通信が切れたことが原因かもしれない)。が、帰りにはあまりなかった。

外部スピーカー

 このサイズの端末としては大きな音がする。HT20 のくぐもった音よりずっと聞きやすい。HT20 は奥まったところにあるうえに防水性を優先しているので仕方ないが、液晶面を上にしておくとスピーカーの音が出る穴が塞がれてほとんど聞こえなくなる。が、Jelly は背面スピーカーでも音が聞こえる。

 カメラとスピーカーの口の中心にあるわずかな突起のせいで背面が密着しないようになっているのか、ボディ自体がスピーカーの役割をしているのかは分からない。側面にスピーカーのある iPhone の比ではないが、トランジスターラジオをホウキにぶら下げて飛ぶキキのような気持ちで楽しむのにはこちらのほうが向いているかもしれない。そういう楽しさはある。

アームバンド

 ケースに入れた Jelly を固定するアームバンドだが、アームバンドを取り付けた状態でも 110g しかないので、重さによる負担感はない。

 バンドの強さの加減は難しい。ウェアによっては滑り落ちそうになる。かといって強く絞ると腕に食い込んで血行が悪くなる。

 固定が難しいが、iPhone を持ち運ぶよりは楽だ。大きな荷物が一つ減った感じだ。水を持たなくていい距離なら手ぶら感覚で走れる。この軽快さは捨てがたい。