自動車修理完了

 昨日の夕方に修理が終わったとの電話があり、受け取りに行ってきた。

 やはり、巻取りのケーブルが切れて巻き込んでしまっていたのが原因。アッシーで交換だったが、中古のパーツを使ってくれていて 21000円(税込)で修理完了。古い車に新品のパーツを組み込むのは無駄だし、見えるところでもないので中古で十分。感謝!

週末ログ 梅雨は開けたのか

 昨日は、朝8時半頃から川下川ダムルートを走ってきた。行きには曇っていたが、途中からカンカン照りで三田からの R176 は灼熱だった。

 午後に息子のバッグを買いにイオンに向かっているときに雨が降りだして、すぐに本降りになった。イオンモールの中はいいが、隣のアウトレットモールへの陸橋に屋根がないので50mくらいのあいだにかなり濡れてしまった。

 昨日の夜の天気予報で「大気が不安定で所々で雨が降る」と言っていたので、自転車は諦めて10時頃まで寝た。起きたら快晴・・・しかし、この時間帯から太陽に焼かれるのはいやなので、息子の自転車のパンク修理をすることにした。

 半ママチャリみたいな自転車なのでタイヤは取り付けたまま作業した。タイヤはママチャリと同じ27インチ1 1/8 なので、簡単に外せる。すぐにパッチを貼り空気を入れていたら「パン」という音がした。タイヤを嵌めるときにビードとリムの間にチューブを噛んでいた・・・結局ホイールを外すことになってしまった。そうこうしていると、雲が広がり雨が降ってきた・・・

 昼食後、また晴れてきたので作業を再開。以前使っていたママチャリのチューブを移植することにした。後輪をはずすのは面倒なので、前輪をはずしてチューブを取り出し、パパチャリに移植。パパチャリの後輪の構造はスポーツバイクのものと同じで、ママチャリよりは作業は楽だった。ただ、スタンドや頑丈な泥よけ、変速機ガードが邪魔で作業性が悪くスムーズな作業とはいかないが、ママチャリよりまし。梅雨の間雨でも使ったのでチェーンに錆が浮いていた。ホイールもブレーキシューでドロドロになっていたので、掃除してチェーンの給油をした。ついでに、RX3 も掃除とチェーン給油、ペダルに給油をしてすっきりした(^^)

 その後は安定して晴れたが、真夏の日差しの下に出る気にはなれなかったので、夕方にRX3でちょっと散歩してきた。船坂から有馬温泉で汗を掻いたが、風は乾いていて日陰は気持ちよかった。ついでに、瑞宝寺公園で涼んで帰ってきた。効用で有名なところだが、緑のもみじの葉も涼しげで美しい。なにより、観光客が一人もいない公園は静かで風が気持ちよかった。

 今日は降水量はわずかだったが、昨日から天気の移り変わりが早い。カンカン照りから雨が降り出すまでは数十分だ。20~30km 先に自転車で行ってたら、雲行きを見て引き返しても間に合わない。実際に、昨日も国道でずぶ濡れのロード乗りを見た。かといって、ピーカンでは熱射病になるし・・・オッサンロード乗りが夏場に自転車に乗れるのは早朝だけか・・・

パパチャリ購入

20120522-204158.jpg 以前に買い物に使っていた自転車のリアホイールのシャフトが折れた。以前に一度折れて交換したものが折れた。内装3段変速はシャフトだけは交換してもらえず、変速機付きのホイールを交換になる。それでも 9,000 円なので、とことん安いハブとリムなんだろうが。それでも、2万円程度で買った自転車の修理に更に1万円近くつかうのも剛腹なので買い換えることにした。鉄製のフレームは頑丈で今でもびくともしていないが、ハンドルやブレーキなどは錆びてワイヤー類も限界に近い(変速機のワイヤーは交換した)のもある。

 買ったのはサイクルベースあさひオリジナルのクロスバイクとママチャリのハイブリッドの究極のクロスバイクと呼べるものだ。糞重くてシフターはグリップだが、カゴと泥よけ、スタンド、ライトが標準装備だ。ライトがハブダイナモでないのが唯一の残念ポイントだが、無駄なまでに頑丈な鉄の泥除けが豪華だww

 ちゃんとフレームサイズが3種類あった。息子は178cmあるので息子専用ならL(~180cm)がベストだが、自分(165cm)や娘(160cm)が乗ることも考えてM(〜175cm)にした。色は息子の希望で緑色。

 前のママチャリと比べるとハンドルまでの距離があって乗りやすいが、ハンドルの位置が高くスポーツポジションとは程遠い。ステムがスレッドなので構造的にはもっと下げられるのだが、カゴと干渉するので下げられない(購入時より5cmくらい下げたが)。

XPS 13 Ultrabook と私

 攻めてるなぁ。カーボンのバックパネルでこの価格とは。アルミの削り出し加工が iPad と Mac シリーズを作るために占有されているというのは本当なんだろうか。

 カーボンなら外骨格構造も可能だ(外側に一枚化粧カーボンを張り付けるだけ)。アルミとカーボンとで単体のパネルで比較すれば、強度・質量比は圧倒的にカーボンが上回る。しかし、アルミなら機能部品や液晶パネルなどを取り付けるためのスペーサー類も一体で成形できるが、カーボンはマウント用構造材を取り付けなければならない。金属のように直接ネジを切ることもできない。

 また、アルミのパネルはそれ自体が放熱板の代わりになる。PCの場合にはファンが使えるので若干の自由度はあるだろうが、2cm を切る厚さを実現するためには空気の流路を確保することは難しいはずだ。どのように解決したのか、ちょっと触ってみたいので、Dell の方が見ていたら遠慮なく申し出て欲しい。ベタ褒めするからwww

 まあ、はっきりいってDellのノートPCには興味はない。この価格なら間違い無く Macbook Air を買うだろうから。目に止まったのは「DELL XPS13発売記念キャンペーン」だ。Ferrari と Colnago というイタリアを象徴するメーカーのコラボモデル。競争率が上がらないようにリンクはしない(^^;

現代の Widowmaker になるのか。「最高時速45kmの電動自転車 Specialized Turbo」

 日本では法律的に無理だろう。原動機付き自動二輪とかいう中速(125cc未満のエンジン付き2輪車)カテゴリに入れて、ナンバーと保安部品(方向指示器、ストップランプ、テールランプ、前照灯、スピードメーター)をつけ、実技免許必要、ヘルメット必要にすれば運用は可能かもしれない。日本の行政が動くとは思えないし、Specialized もそうまでして日本で売りたいとは思っていないだろう。日本の道路事情でこんなものに走られたら危険すぎる。

 チャリヲタ的な視点から見ても、技術ヲタ的から見ても興味深い。この自転車を見て少し不安を感じるのは、ストッピングパワーだ。ブレーキの容量は十分だと思うが(自転車と人間合わせて150kg以下)、タイヤが耐えられるかだ。プロのロードレーサーなら50km/h以上で走ることも珍しくないが、信号や飛び出しのないコントロールされたルートや安全な田舎道のトレーニング路でしかそのような速度は出さない。日本の都会の公道上の巡航でこのビデオのような走りをしたらバッテリーの寿命が来る前に事故で死ぬだろう。

 ただ、技術的には興味深い。アシストの最高速を 25km/h くらいにして出だしをアシストするような電動アシストを15万円くらいで作れば日本の都心のストップ&ゴーの連続に心折れない通勤用電動アシストクロスバイクができそうだ。もちろん、このデザインでだ。

specialized turbo

最高時速45kmの電動自転車 Specialized Turbo、無線規格ANT+対応(動画) – Engadget Japanese.

スポーツバイクで有名な Specialized が、電動アシスト自転車 Turbo を発表しました。電動自転車といえば日本ではシティサイクルタイプのものをよく見かけますが、Turbo は赤を基調としたクロスバイク寄りデザインです。開発に3年間かけた「史上最速かつ最高のe-bike」を名乗るだけに、アシストされる速度上限は45km/h。人力のみの場合と比べだいたい通常の3倍くらいですので、公道の制限速度には注意が必要です。

仕様はリチウムイオンのバッテリー容量が 342Wh、クイック充電2時間。ディスクブレーキにはマウンテンバイクで人気のMAGURA MT シリーズを採用し、バッテリーへの回生充電も可能です。ハブモーターはリア。視覚面では、LEDを採用したバッテリーインジケーターのほか、速度や距離などを計測する基本的なサイクルコンピューターも備わっています。また、サイコンは無線規格 ANT+ に対応しており、心拍計の導入も容易です。

スタイリッシュな移動手段として魅力的な Turbo の価格は 5499 ユーロ、現行レートで約59万円ほど。性能も価格も通勤通学用で終わらせるにはもったいない感じですので、ツール・ド・フランスの新ルール部門創設を期待したくなります。生半可なロードレーサーでは敵わないかもしれない。

決算にはトラブルがつきもの。今年は・・・

 トラブルといっても決算トラブルではない。

 一昨年と昨年は最終に近い電車で帰宅したときに、それぞれ一回寝過ごした。田舎に向かう電車なので、折り返しの上り電車が無くて歩いた。昨年は隣の駅、一昨年はさらに一つ先の駅から自転車が置いてある駅まで歩いた。JR在来線なので駅間の距離は都心の私鉄とはわけが違う。隣の駅で8kmその次はさらに+2km(ここは例外的に近い)だった。自転車のある駅まで1時間半近くかかって、そこからさらに自転車で40分。家についたら1時半だった。

 今年は(といってもまだ途中なので連休前までは油断できないが)早く帰れているので、もし寝過ごしたとしても折り返しで帰ってこれる。なので、隣の駅から徒歩で帰るという事態には遭遇していない。

 しかし昨日、21時40分頃に駅を降りてRX3にまたがったらサドルに異常な振動が。路面の凸凹がダイレクトに尻を突き上げてくるこの感覚は・・・パンク。すぐに自転車を降りてタイヤを押したらぺっちゃんこ。ホイールを回してみたらおおきなステープラーの針のような細い金属片が刺さっていたorz…

 駅から自宅まで約8km。メッセンジャーバッグを背負い、自転車を押しながらビンディングシューズで歩いた。RX3はママチャリよりMTBよりはるかに軽く、気温的にも歩きやすい程度に寒かったので消耗は少なかった。しかし、MTB用でクリートが露出していないとはいえ自転車用に作られたシューズは底が固く歩きづらいので5kmを過ぎたあたりから足首付近が痛み出してペースが落ちた。さらに、メッセンジャーバッグは前傾姿勢で背負うときには快適でも、直立していると普通のショルダーバッグと同じで肩にストラップが食い込んでくる。結局、家についたのは23時10分頃だった。

 「娘にカブでポンプとスペアチューブを持ってきてもらった良かった」と思いついたのは行程を半分以上過ぎたあたりだった。娘が免許をとったら車で迎えに来てもらえるんだが・・・

 パンクは不可抗力だが修理キットを用意していないのはミスと言えなくはない。盗難の危険性が上がるので極力オプションは付けないようにしているが、このようなことが起こるとスペアチューブとポンプくらいは載せたくなる。

「便利は不便」又は工具不要の落とし穴

 駅で自転車に乗ろうとしたらライトが変な方向に向いているのに気づいた。真っ直ぐしようとしたら本体が簡単に動いた。上に引くとあっさりとホルダーから抜けた。ホルダーと本体を固定するネジがなくなっていた。このネジは手で締めるもので、取り付け作業したときに寒かったのと暗かったのとで十分なトルクを掛けられなかったのが原因。

 サイクルコンピューターやライト、バッグ類を取り付ける際に工具の要らないものが増えた。この傾向に苦言を呈したい。

 手では十分なトルクを掛けられない。ステムやケーブルが干渉しててがいい角度で使えないような場所では特にそうだ。また、構造上ダブルナットが使えない。物を固定するときに工具を使うのは必要だ。自転車の普通のパーツは、最近では、ヘキサゴンキャップドボルトで占めるのが主流だ(最近はドライバーの出番は殆ど無い)。ハンドルやステム、クランクや変速機もこれで止められて十分な固定力がある。こんな所に手締のナットを使う人間はいない。

 にも関わらず、なぜか、サイクルコンピュータやライトなどを固定するときに工具不要にするメーカーが後を絶たないというより、ここ数年買ったもの全てがそうだった。

 頻繁に脱着するものなら手締めのナットも便利な場合がある。しかし、ライトやサイクルコンピュータは違う。というより、どちらもホルダーと本体はワンタッチで着脱できる構造だ。だから、ホルダー部は自転車に強固に固定しておいても本体の着脱に不便はしないのだ。せっかく、このような複雑な構造で着脱できるようにしているのに、なんでホルダーを手で着脱できるようにする必要があるのか全く分からない。

 手締ナットが緩んで落とすことによる再購入を意図しているとしか思えない。もしそうでなくて、工具不要にすることをユーザに対するサービスと考えているなら、今すぐ考えなおして欲しい。手締のナットより普通の六角ナットのほうが軽いしスペースも取らない。工具を使って締めこんでも壊れない強度にだけしておいてくれれば満足だから。

 CATEYE はホルダーだけを別売しているのだから、工具止めのホルダーを選べるようにしてほしい。

 このように、一見便利に見えてたいして便利になっていないものは多い。スマートフォンもそうだ。スマートフォンは大きな可能性を与えてくれたし、実際にそれまではPCを持ち運ばなければできなかったことができるようになった。しかし、逆に不便になったことも多い。

 PDA でできていたことが未だに実現されていないのは残念だ。そして、技術的に可能なことでも、セキュリティ上の問題、著作権上の問題、Apple のこだわりといった制約から実現されていなかったりもするが、またの機会に考えたい。

RX3:アクセサリー

SHIMANO(シマノ) PD-M520-S SPD ペダル シルバー PD-M520S 新しい自転車を買ったら必要となる物は多い(ママチャリを除く)。今回は盗まれた自転車の代わりなので、盗まれたものに付いていたもの以外は全てあるのであまり多くはない。盗まれた自転車に付いていたオプション品は、ペダル、ヘルメット、サイクルコンピューター、バーエンドグリップ、ボトルケージ、サドルバッグ、スペアチューブ、工具、ポンプ、ライト、LEDテールランプだ。実際にはステムやタイヤも交換したものを付けていたが、これは完成車にはついてくるので買う必要はない。ペダルも付いてくるが、ビンディングペダルがいいので、シマノのPD-M520を持ち込んで付けてもらった。

 今回は、通勤専用なので、あまり高い自転車に見えないことが最優先課題。なので、あまり本気そうに見える装備は付けないほうがいいと判断、サドルバッグ、チューブ、工具、ポンプ、ボトルケージは付けないことにした。パンク修理できないのは不安要素だが、通勤経路なら最長でも2時間歩けば家に着く。

 ライト:帰りには夏でも真っ暗なのでライトとテールランプは必須だ。テールランプについては反射板だけでも法的には問題ないが、自照式の被視認性は圧倒的なので付けるようにしている。

 ヘルメット:盗まれた MET inferno が理想だが、そんなものを一緒においておいたら本来の価格以上に見られてしまいかねないので却下。安いものを物色中。

 バーエンドグリップ:バーエンドグリップはフラットバーには必須。安いクロスバイクにも標準装備されているものなので装備するつもり。買っておいてあるが、つけるのが結構めんどくさいので暖かくなるまでは保留するかもしれない。

 ステム:GaryFisher には 100mmの raceface を付けていた。今回はバーエンドを付けても近すぎるようなら長いものに変更するかもしれない。ただ、ハンドルがMTBのハンドルより細くて迫力不足気味なので、そこまでしなくてもという気持ちも持っている。

 サイクルコンピューター:これが一番の問題点。自転車置き場においてある自転車でサイクルコンピューターが付いているものは少数だ。というより、殆ど無い。10万円以上するクロスバイクでも付けていない。そんな中、サイクルコンピューターをするのは目立つ可能性があるのではないかと不安なのだ。それでも、サイクルコンピューターをつけていると朝、時計として非常に便利なので、付けたい気持ちと葛藤中。

 スタンド:今回はスタンドを追加した。重量は増えるし見た目は悪くなるが、泥棒よけのアクセサリーとしての効果に期待して、店で付けてもらった(1900円)。また、盗まれた自転車を置いていた場所が封鎖されて立てかけて置ける場所がほとんど無くなったことも影響している。他のルック車に並べて置いておけば目立たないはずだ。

GIANT RX3 購入

 先週発注したRX3を受け取りに行った。自転車屋までは約10KMあるのでバスで行った。

 自転車を盗まれた後で、次の自転車のためにと買っていたのだ。1年以上放置状態だったものを取り付けてもらった。先週試乗したときに高すぎるように感じていたハンドルは一番低い位置にしてもらった。実際にはハンドルと言うよりステムの取り付け設定ということだが、自分でやるのは、難しくはないが、めんどくさいから。防犯登録シールはよく見えるところに貼ってもらい、ベルも取り付けた(法律上の義務有り)。スタンドはオプションで発注していたものが取り付けてあった。

 クレジットカードが使えないというので、コンビニまで現金をおろしに行くというロスタイムが入ったこともあって、店を出るのに1時間近くかかった。

 帰りに、100円ショップに寄って、ワイヤーロックとレンチセットとタッチ手袋を買った。そこから、北神戸イオンモールに寄り道してユニクロで通勤用のアイウェアを買って帰った。サイクルコンピューターをつけていないので正確な距離は分からないが、20km弱の走行距離で獲得標高は200m程度の初乗りだった。

 フレームは GIANT 得意のハイドロフォーム・アルミでトップチューブとダウンチューブは複雑な形状だ。完成車で5万円台ということが考えられない。円高のおかげもあるだろうが、GIANT の生産能力の向上も効いているのだろう。ダウンチューブは太くロードレーサーのような迫力に満ちている。

 ハンドルは今風に少し狭いものが付いていて切らなくてもよさそうだ(GaryFisher は3cm近く切った)。ただ、バーエンドグリップが付いていないので力を入れたいような場合(信号からの立ち上がりや上り坂)で上半身の力が使えない。コンポは Shimano のトリガー。小さいギアに変速するときにレバーを人差し指で引くことで行うタイプだ。TREK 7100 に付いていたものと違い、ハンドルより下にあって使いやすいが、Hoo Koo E Koo に付いていた SRAM9 のほうが扱い易かった。まあ、価格が3倍近い自転車についてたコンポと比較すること自体無理があるが・・・タイヤはフルスリックなので、雪道は怖いかもしれない。サスのないシートポストにスポーツ寄りのサドルで自分には使いやすい。

 前ギアのガードやスポークの反射板はすぐに外したいところだが、通勤用なので外さない。Hoo Koo E Koo にはギアガードは付いていなかったが、スポークの反射板は外した。

 ギアは 3X8 のマウンテンバイクのような構成で、平地ではインナーの出番はない。クランクが 170mm というのが短足の自分には残念だったが、Hoo Koo E Koo も170mmだったから、マウンテンバイクの思想なんだろう。

 Fサスが無いので、クロスといっても TREK 7100 とはかなり乗り味が違う。ロードに近い。というより、フルアルミフレームは路面の凸凹を正確に体に伝えてくれる。ひび割れていたり、凹凸や継ぎ接ぎだらけの田舎国道・県道を長距離乗ると辛そうだった。スポーツ自転車に乗り始めた頃に乗っていたもっどハードなフルアルミロードで 100km を走ったりしていたのにフルカーボンに慣れてしまって鈍ってしまったようだ。

 しかし当然ながら、ママチャリとは全く異なる転がりで爽快感があるので楽しい。少々の登りも足にくることなく走っていけるし、ギアが多いので(3×8)自分の体力にあった強度が選べる。ただし、カゴは付けられないしタイヤが細いので路面状況への意識を高く持っていなければならないという意味ではロードに近い。

 マウンテンバイクと比べると、舗装路では軽いので楽。グレード的にはるかに高い GaryFisher Hoo Koo E Koo に舗装路用タイヤを履いた状態と比較しても楽だ。

 フルカーボンのロードと比較することに意味があるのかどうか分からないが、比べてみると、平坦路では意外なほど差が少ない。が、上にも書いたとおり振動の吸収では劣っているし、登りの軽さでも明らかに違う。後、ホイールの重さのせいか、取り回しは少し重い感じがする。まあ、重く感じるのは当然で重量が3kg近く違う。

 全体に、コストパフォーマンスの非常に高い自転車だと感じたが、スペシャリストではない。マウンテンバイクのように段差を物ともせずに走るようなことはできないし、ママチャリのように荷物が積めるわけでもないし、ロードのように山を登ることもできない。しかし、服を着替えることもせずに軽いフィットネスレベルの運動をするのにはちょうどいいと思う。

 ただ、個人的にひとつだけ気にくわないことがある。それはグリップ。エルゴノミクスデザインとやらで丸くないグリップが付いているのだが、しっくりこない。バーエンドグリップが付いてないので、これも、既に買ってあるバーエンドグリップを取り付けるときに考えたい。

 家についたら、これまた買って置いてあった、ライトとリアのランプを取り付けた。帰り道は暗闇なので必要なのだ。

GIANT を選んだ理由

 昨日、増谷自転車で GIANT のクロスバイク ESCAPE RX3 を発注してきた。このエントリでは、RX3を選んだ理由ではなく、GIANT 縛りで機種を探した理由について整理する。

 311の地震の際に、多くの企業や個人が救援物資を提供した。その中で、特に印象に残ったものが GIANT からのものだったから。その時に「次に自転車を買う機会があったら絶対に GIANT にする」と決めたのだった。だから、フラットバーロードが他から出ているかどうかは一切無関係に RX3 にしたのだった。

 あらためて、GIANTの支援物資についてまとめておきたい。GIANTの東日本大震災復興支援にMTB1000台を提供。(2011.4.5)災害復興支援マウンテンバイク 寄贈のご報告(2011.05.31)をご覧頂きたい。

 GIANTが現金ではなく自転車を送ることにしたのは、生活物資を搬送する必要があるが被災地は被災地は交通網が分断していて自動車では通行できない所がある。ガソリンの入手が困難になっている所がある。お金を送っても、そもそも物資の供給ができていない段階では意味が無いことが予想されたからだろう。そして、GIANT は自転車ならこれらの問題を回避できるし自社の強みを活かせると考えたのだろう。

 他の業種の企業がすべて真似できることではないし、フェーズによっては現金が必要になる。なので、現金を送った企業が卑下する必要は全くないが、役立てる技術を効果的に使うという発想を持ったところは賞賛されていいと思う。また、自転車乗りとして、その仕様には感激させられた。

  1. 道路状況を勘案しブロックタイヤのROCKを選択
  2. リアキャリア(最大積載量25kg)と荷ゴム装備
  3. サイドスタンド装備
  4. フロントヘッドライト装備
  5. 使用者の安全性を最優先として、被視認性が高いイエローxレッドのフレーム色を採用。
  6. 公共的な使途を促進するため、車体中央部に「震災復興支援品」と明記し、市販の製品との差別化を図りました。
  7. メンテナンス用として、フロアポンプ(空気入れ)とハンディツール(携帯工具)、チューブ1台分(2個)を5台に1セットずつ同梱。
  8. 国内の輸送は提携の日本企業に依頼し、被災者に一切の負担をかけずに届けた。
  9. 356mm/XS (適応身長155-165cm) x 400台,406mm/S(適応身長160-175cm)x 600台

 震災の被災地の物資搬送に使うという特殊用途を考慮した仕様。自転車屋がないであろうことを想定した、本来付属しない用品類までつけてくれてること。これらは、本当に自転車を生活必需品として日常的に使っている人間だから思いついた仕様だ。GIANT がビジネスとして自転車を扱ってるだけの企業ではなく、自転車を作るビジネスをしている企業であることが伝わった。

 それだけではない。この仕様のうち、色が通常では存在しないものであることが分かる。これが意味することは大きい。自転車でフレームの塗装はかなり組み立ての最初の工程だ。つまり、この自転車は日本に送られるために色を塗るところから始めて組み立てられたということを意味する。さらに、この発表記事が4月5日のものということは、地震後1ヶ月未満で1000台の特注自転車を創り上げたということだ。

 地震が起きてから、救援物資として自転車が使えるとわかってから、仕様を決定し工場の生産計画を変更し、デザインを起こし、フレームや備品を調達し、生産を行う。1,000台もの生産を急遽ラインに割り込んでそれを実際の製品まで短時間で持ってこれるという生産能力。調達力(在庫していたかもしれないが、その場合にはそれだけの在庫ができる体力)は、世界一の自転車メーカーの名に恥じない。GIANT が世界一の生産量の自転車メーカーではなく世界一の自転車メーカーであることを示したと思う。

 そして、何より素晴らしいのはビジネスのスピードだ。トップが意思決定をし、デザイン部門や調達部門、生産管理、製造部門、営業(発送の手配や日本企業との折衝は営業がやったはずだ)、すべての部門の末端までが意思統一されて、有機的に動いて初めてこのような対応が可能になる。GIANT が自転車メーカーとして一流であると同時に企業として一流であることを思い知らされた。

 台湾は小さな国土と少ない人口なのに多額の義援金を送ってくれた。このことは忘れてはいけない。そして、東北の被災された方はまだ GIANT の自転車を買う余裕はないかもしれない(ホームセンターのママチャリと比べると高いのは間違いない)。だからこそ、被害の小さかった地方に住む自転車乗りとして GIANT の自転車を買おうと思った。

 こういうと、GIANT の自転車がこういう気持ちがないと買えないようなものであるような印象を持ったかもしれないが、全然そんなことはない。GIANT はツール・ド・フランスに出るチームのサポートも行なっていて、その自転車は何度もステージ優勝を飾っている。また、現在ではスタンダードとなっているTTバイクのフレームワークを最初に出したのも GIANT だった。後、GIANT の自転車は通常は通販では入手できないので、Amazon のリンクを貼ることはできない。少しでも興味を持ったらお近くの自転車屋さんに行って欲しい。ホームセンターやスーパーでは売っていないので自転車専門店に行く必要があるGIANTディーラー

 ただ、GIANT は自転車界の iPhone のようなものかもしれない。初めてスポーツ自転車を買う人に、「GIANT の中から選べばいいよ」と言っても後で恨まれることはない安心ブランドだ。面白みがなかったり、個性的でなかったり(なんせ数が多いから)するかもしれないが、「ちゃんとした自転車」を選ぶ母集団として文句ない。