消え行くフォーマット:TwinVQ

東芝、20GB HDD内蔵オーディオプレーヤー「gigabeat G20」

 とっくの昔に捨てられていたのかもしれないが、TwinVQを押していた東芝がTwinVQを読めないプレーヤーを発売した。実に腹立たしい。この新製品に腹を立てているのではない。この製品は、デザインを除けばいけてるプレーヤーだ。iPodより大幅に安くしないとメリットはないと思うが、winユーザーには使いやすいかもしれない。

 しかし、以前、スマートメディアの需要喚起にシリコン・オーディオを普及させようとしていた東芝がとなると、ちょっといやな気持ちになる。TwinVQについては前にも書いた。TwinVQユーザーの不幸は、このフォーマットを開発した企業(東芝・NTT・コベルコシステム・yamahaだったと思う)が、利益確保にこだわるあまり普及しないままに終わってしまったことだ。そうこうしているうちに、iPodが出てしまった。ストレージが十分大きくなって圧縮率のアドバンテージを失ってしまった・・・

 「儲からないからやめ」たというのは仕方がない。資源をつぎ込むこともできないのも理解する。せめて、作ったものをwebに公開しておいて欲しい。失敗したかもしれないけど、一度は売り出したものだ。ユーザーに向かって「これいいよ」と言ったんだから。そして、何がしかの金員と引き換えに自社の名前の入ったものを売ったんだから。売ったらそれっきりの家電品感覚で、ファイルフォーマットを扱われたら迷惑するのはユーザーだ。

ニュースネタ


「ポケットPC」勢が「パーム」勢上回る――PDA世界シェア:ITビジネス&ニュース

 米調査会社ガートナーによると、4―6月期の世界の携帯情報端末(PDA)のシェアは売上高ベースでマイクロソフトの基本ソフト(OS)「ポケットPC」搭載機が47.7%を占め、米パームのOS「パーム」搭載機(41.0%)を上回った。出荷台数はパーム搭載機より少なかったが、ポケットPC搭載機の平均価格がパーム搭載機より66%高かったことがシェアの拡大につながった。

 こういうのをシェアで上回ったというんだろうか?

NTT、IIJを傘下に:ITビジネス&ニュース

 星間物質が大きな重力場に吸い寄せられて星系が形作られるのを見るようだ。どこもが太陽になろうとしているが、まだ光を発するまでにいたってはいない。

 まあ、他にも数万人とか数十万のユーザーを抱えたISPの合併はあった。しかし、IIJは俺の中で少し特別だ。俺がネット接続をしようとした時には、bekkoameとIIJしか選択枝はなかった。bekkoameはサービスが悪く、IIJは個人で契約するには高すぎた(月間が万単位だった。IIJ4Uはずっと後)。迷っているときにrimnetが神戸にアクセスポイントを設けて、俺はそこでインターネットを開始した。

 俺が始めた頃には個人の多くがbekkoameだったが、今は目にしなくなった。rimnetは名前は残っているものの、PSIに買収された。他にも上げたらキリがないほどの再編を繰り返しているISP業界だが、IIJですらも独立的な地位を保ち続けられなかったということで、「そうか」という程度の感慨がある。

 これまでの敵対関係にあったように見えたIIJとNTTだが、Y!BBという共通の敵が現れたことで、利害が一致したのだろう。

 もちろん、NetscapeがIEに駆逐されたときほどの気持ちはない。ユーザーじゃないんだから当り前か(^^;

言葉

NHK NHK はどうして「女衒(ぜげん)行為」を「スカウト」と呼ぶのか。”:Letter from Yochomachi

 人は言葉により印象が変わり、「そこにあるもの」が見えなくなってしまう。性交・(セックス)=>H・(セックス)、覚せい剤・麻薬=>ドラッグ・エンジェルダスト・スピード・コケイン・マリワナ・草、売買春=>援助交際・、恐喝・強盗=>XX狩り、詐欺=>キャッチセールス・デート商法・・・・・

 そして、マスコミが喜んで取り上げることによって、その概念が社会に認知されたような錯覚を持つことになる。「売春はしないけどエンコーなら」とか、「俺は覚せい剤はしない。俺がやるのはマリワナだから害がない」とか言い出すヤツが出てくる。マスコミはそれらを嘆いてみせる。嘆いて見せながら、刺激を振りまいて視聴率を稼ぐ。得をするのは傍観者ばかり。

 上の等式(?)の面白いことは、新しい言葉を使って意味を希釈するつもりが、普及するにつれて本来の意味に取り込まれていくというところ。例えばセックスというのは使い始めは肉体関係を持つとか性交を行うより無色なイメージがあったのだろうが、今ではそのものだから。多くの言葉がこのように開発され消費され、あるものは等式の左にとりこまれ一般化し、あるものはそうならずにすたれていく。廃れていく大多数は、時代の象徴としてのみ記憶に残るのだろう。

経済効果期待してるよ

“阪神優勝”決裂…球団の“脅し”に不信感:ZAKZAK

 一般名詞に近い複合語を登録商標として認めたヤツが一番責任が重いと個人的は思う。こんなのを認めてしまったら、プロスポーツチームは考えうる全ての組合せで登録しなければなくなるだろう。しかも、早い者勝ちだったら、巨人の球団事務所が「阪神最下位」とか「Victory阪神」とか登録して、独占することを認めることになる。

 今になって文句を言う球団の態度にも問題は感じる。登録当時に異議申し立てをしていたのならともかく、1年以上も放置しておいて、今になって突然期限を切るのはおかしい。先に「異議申し立てを行う」と言ったのなら異議申し立てを行うしかないだろう。しかも、異議申し立てで商標の帰属(権利の有無)の決着がつかないうちに「不正競争防止法で、法的措置をとる前に商標を譲渡してほしい」というのは全く根拠がない。因縁でしかない。

 ただ、法的にどうなのかは分からないが、球団が「阪神優勝」を一般名詞的に使うことを差し止めることも困難だとも思う。

 オフィシャルグッズとして「阪神優勝だ」Tシャツとかをつくって、「『だ』がついたのがオフィシャルグッズです」と宣伝して笑いをとるのはダメですか・・・こんなことが話題になるのは今年のあと数ヶ月だけのことなんだし、「阪神優勝」という商標を持っていても、阪神球団の商品と紛らわしいロゴ・色使い・マークは使えない(紛らわしい商品を作ったら不正競争に抵触する)から、けんか腰になる必要なんかないだろう。

 いっそのこと、クロスライセンスにしておっさんにタイガースマークを使ってもいいとするとか、阪神の流通を通すとかすればいい。どうせ一過性なんだからさ。

微妙な問題

p>メガネチェーンの型破り経営:NewsStation

年商、およそ80億円。この平成大不況の最中、売り上げを伸ばし続ける、メガネ小売りチェーンがある。広島を本拠地に全国展開を図る『メガネ21』。この会社は、元勤めていた会社をリストラされた人たちによって設立された。リストラの衝撃をエネルギーに、社員をいかにしてやる気にさえるかを考え抜いて作った仕組みが巧く機能して、現在の快進撃に繋がっている。『社員の幸福を第一に考えた』その仕組みを紹介する。

 平均年収が800万円はうらやましい。査定もオープンで、これなら俺のような腐った人間を造らずに済むだろう。しかし、考課の項目に「サービス残業時間」があったのはちとマズイ。

 サービス残業とは賃金の不払いだから、本来許されるべきではない。現実では存在するし、そうやっている人に賃金という形で還元することは悪いことではないが、無駄な長時間労働につながる可能性も有り、難しい。経営側が悪用する可能性も高いからだ。

 この程度の規模の会社で資源の再配分が明確だから不満や不正が入り込まないのだろう。ちゃんとした経営者がこの程度の人数の組織を管理するなら、考課のためのサービス残業をさせないことは可能だろうしね。ただ、この会社と同程度の人数の組織なのに、全然仕事をしていないお荷物にしかならないクソホワイトカラーを高く評価し実際に仕事をしている人間を不当に低くこき使っている会社をよく知っている。

 #俺がどっちに属しているかも微妙だが、少なくとも不当に高い賃金はもらっていないので、俺の場合は例外的に賃金と仕事のバランスが取れてるかも(^^;…

カテゴリ消滅

 ヨドバシカメラのサイトでは、palmカテゴリが存在しない。Pocket Cosmoという京セラの一機種とがザウルス・PocketPC・CLIEと同列というのはどうかと思うが、JAVA端末というカテゴリがないから仕方がないか・・・

 俺の巡回リストともいえるぱむあんの上位常連サイトの多くは新しいCLIEを購入したようだ。もちろん、新型を買ったら書きたくなるのが人情だし、書きたいことや珍しいことがすごく多い機種だから更新頻度が突出するということかもしれない。

 ただ、多くのサイトで「あまり買うつもりはなかったのに、実物を見たら・・・」とか「今の機種も2年使ったからそろそろと思ってた」といった表現が多くて驚く。palmコミュニティ(?)の平均的可処分所得の高さには相変わらずなじめないのが俺だ。まっ、これはfmacuserに盛んに書き込んでいた頃から感じていたことだが。きっと、他のプラットフォームでも意気軒昂なのは可処分所得の高いユーザーなのだろうから、ビンボ人の俺はどこを見ても変わらないともいえる(;_;)

 俺が今買おうかどうしようか迷っているものは、マンダラートというソフト。これが15000円もする。アイデアとして面白いし興味がある。使うならば高くはない・・・これについては別の機会に書く。

倒産しないようにね

ソフトバンクがADSL顧客獲得経費が増え347億円の赤字 四半期決算 Mainichi INTERACTIVE ネットワーク

 最初は、「Y!BBは広告をせずに販促経費をかけないので、安く高品質なサービスを提供できる」と言っていたが、街角モデム無料配布なんて、プッシュマーケティングの最たるものだろう。一人あたりの契約コストの大きさは他のISPや接続業者の比ではないだろう。昨日も、大阪駅に大きなブースを作ってミニスカートのYahooBB販促部隊がモデムを配りまくっていた。

 最初に採算ラインは300万といっていたので、そろそろ既存ユーザーへのサービス充実も図って欲しいものだ。俺の回線も最初はかなり速かったが、すっかり遅くなってしまって、以前の1.5Mフレッツ(実行900k)と大差がないことが多くなった。新規ユーザー獲得もいいが、既存ユーザーへのサービス向上も進めないと困る。

 一つ提案したいのは、オークションの本人確認料撤廃だ。会費といわずにオークション参加者の本人確認という口実で導入したのだった。クレジットカードや銀行口座のようにオフラインでの確認を行ったものなら、オンラインサインアップよりは身元の特定がしやすいだろう。それは認めよう。しかし、住所地を特定し、郵送での荷物の受け取りで実在の確認できる、しかも回線使用料として本人の特定の可能な関係にあるY!BBユーザーが別に本人確認されなければいけないのか根拠がない。この根拠薄弱な課金を正当化すべく名称の変更(プレミアム会員)は行われたが、俺にとっては全く意味がない。Y!BBユーザーのオークション参加費用撤廃くらいは利益還元の意味も含めて行って欲しい。プレミアム会員とかいうサービスで得られるサービスなんて使いたくないようなものばかりだから。

可能性は無限大?

Lindows OS

 Lindowsのアプローチには、特にlinuxをパッケージしユーザーにインストールやアップデートを不要にするアプローチには、可能性を感じる。しかし、日本では難しいと、このサイトを観て思った。

 lindows.comと比べてみれば、力の違いが明白だ。そのままで使えるものならいいが、日本語化と日本語への対応はある意味人海戦術になる。この程度の力の入れようで果たして可能かどうか・・・「1700本のソフトが使い放題」とあるが、1700本ものソフトを全部チェックしたんだろうか・・・

 ただ、実際にこのアプローチには興味があるし、俺の欲しいサービスがワンクリックで実現されるなら乗り換えてもいいと思うくらいだ。今のサーバー環境は快適だが、一から構築するにはまた何日もかかってしまうだろう。ちゃんとメモっておけばよかったんだが、試行錯誤の連続でどれが活きているのかわからなかったり、複数の変更箇所を加えてどれが本当に必要なのかわからなかったりするからできなかった。これは完全に俺のミスだが、取り返しがつかない。そこで、次に構築しなければならないときには、lindowsもいいかもと思うのだ。

i-mode事件

Amazon.co.jp: 本: iモード事件

 会社の先輩がこの本を持ってきて「読みますか?」と言ってくれた。「アー、それですか?」「ホームページとかに参考になるかなと思いますよ」「いや、興味ないんで、ありがとうございます」

 いやあ、さすがに、オトナ語の謎を愛読しているだけあるなあ、俺。って、全然ダメ?

 まあ、実際うんざりなんだ。「i-mode事件」もホームページも。ホームページ構築に情熱を失っていないことは、このサイトを読んでいる人なら分かるだろう。しかし、会社のホームページには興味がない。というより、会社に興味がない。最近は掲示すら見ない。全然帰属意識がないから。割り当てられた業務をこなして金をもらうだけの場所でしかない。そんなところのホームページに力をさく気なんかこれっぽっちもない。ホームページをましなものにして、嘘のイメージをバラまくのも倫理的に問題を感じるしね。

 「i-mode事件」については記憶にないくらい前に書いた。彼女がいなければ、今の携帯通信ブームが来なかったとは思わない。俺は、i-modeが普及する前にj-phoneのe-skymailに興味を持った。i-modeより早くe-mailゲートウェイを取り込んだものだった。i-modeが社会現象のように言われるのは単に、シェアの大きなキャリアのサービスだっただけの話だ。skymailをゲートウェイでe-mailに接続するというアイデアを考えた人間は名前さえ知られない。彼(彼女)こそ、「地上の星」だろう。

 「地上の星」で思い出す、(これもまた前に書いたが)project-xにもうんざり。i-modeもそうだが、ここに取上げられるのは目に付きやすい勝利者に過ぎない。アイデアを出しながらもタイミングや場所が悪く倒れていった屍については一顧だにしないのがこの番組だ。実にNHKらしい。

インターネット事件?

Mainichi INTERACTIVE インターネット事件を追う

 大半が、というよりほとんど全てが、ネット犯罪ではなく、犯罪の連絡にネットが使われただけだ。

 もちろん、定義の問題だから、「犯罪の過程でインターネット通信が使われたものをインターネット事件とする」と言ってしまえばいい。それはいいが、だったら他のメディアを使ったときにもそうしないとおかしい。犯行の打ち合わせを電話でしたら「電話犯罪」で、無線でしたら「ハム犯罪」、伝書鳩なら「ハト犯罪」なんだろうな、毎日新聞。

 しかし、見れば見るほど、インターネットと関係ない話が多い。「docomoSO505iのメール作成機能に不具合」とか、「マイクロソフト、独禁法訴訟でAOLと和解」「高知県立高教諭、カメラ付き携帯で盗撮未遂 」なんて、インターネットと何の関係があるの?