商売の基本

 このソフトはMacOSXとpalmOS4~5マシンをつなぐ希望の架け橋だ。OSXユーザーの俺が使ってない理由は、対象となっているような高機能なpalm機を使っていないことにつきる。

 それはともかく、ナイスなサービスを開始したらしい。

株式会社ミヤビックス–markspace–ミッシングシンクV4アップグレードお助けサービス

優待アップグレード版購入の権利を持っているにもかかわらず、これら旧版製品につきまして、

・もともとの購入先が今はアップグレードを扱ってない
・海外サイトで購入したためアップグレード方法がわからない
・日本語サポートするはずのサイトで買ったのにちっとも返事が来ない

サービス内容
上記対象者様であることを証明する所定の手続き(個々のケースにより手続き内容は異なります)を踏むことで、旧版製品をモバイルショップビザビで購入していないユーザ様でも、ビザビから優待アップグレード版を購入できるサービス(*)です。
優待アップグレード購入価格は2782円で、通常版のほぼ半額のお値段で購入できます。モバイルショップビザビで優待アップグレード版を購入されると、通常版購入者様同様にビザビによる第一線日本語サポートがついてきます。過去に旧版を海外系サイトで購入したため今まで日本語でのサポートが受けれなかった人も、このサービスを利用することでV4からはビザビによる日本語での第一線サポートを受けれますので安心してご利用できます。

 並行輸入品の修理はお断りとかほざく輸入販売代理店に読ませてやりたい。

 一回目の購買による利益は取れていないとはいうものの、その時点ではそのユーザーにはなんらのコスト(仕入れ代、物流から販売マージンすべてを含んだという意味)もかかっていないのだ。アップデート版の売上が上がり、将来の潜在ユーザーを囲い込むことができれば十分だろう。

 これらのユーザーを見捨てた場合のメリットと比べれば分かる。というより、見捨てても何等見返りはない。並行輸入品を買って、アップデートできずに困っているからといってここから購入しなおすことは考えにくい。むしろ、製品自体を見限ってしまいかねない。

 アップデート版を作るコストはすでにかかっている。後は回収し利益に結び付けなければならない。このときに、前バージョンを持っていてアップデートできないでいるユーザーは有望な潜在顧客だ。せっかく作ったソフトを眠らせておいても利益は上がらない。

 在庫が利益を生むことはない。こんなことは当り前。ところがこれが分かっていない業種がある。著作物流通業者だ。しつこくて、自分でもいやになってきているが、ついつい話がそれてしまう。

 廃盤CDが分かりやすい。そんな権利を置いておいたからといって何が生み出されるんだろう。それなら、安くても市場に出したほうがいいだろう。原著作権者も喜ぶだろう。物理的CD流通は固定費が大きくてそういうことは難しかっただろうが(ある程度の枚数が見込めなければ赤字になる)、ダウンロード販売ならほとんどコストはかからない。仕組みさえできていれば、1曲目から利益が上がるのだ。

 なぜやらない?

出勤前

 娘からCメール。JRが止まっているらしい。

 JRのホームページでは「小動物」と書いてあるが、駅の放送では「人身事故」と言っているらしい。小動物なら回復は早いが、人身事故だと簡単には運行再開に至らないだろう。

 小さな無人駅のホームで立って待つのはだるいので、遅く出発することにした。

正しい技術の使い方

Wired News – 医師不足の南ア、エイズ治療にSMSを活用 – : Hotwired

 南アフリカ、ググレトゥ発──500人以上のHIV/エイズ患者に対し、医師が2人、看護師も2人しかいないとしたら、どうすればその専門知識や技術を患者全員に行き渡らせることができるだろうか? 砂ぼこりが舞うケープタウン近郊の黒人居住区ググレトゥでは、ショート・メッセージ・サービス(SMS)がそのカギを握る。

 こんな使われ方をされるのを聞くと無条件に嬉しくなる。俺たちが人柱になって、高い料金で無線メッセージを使ったことが副次的効果として技術開発に活かされていたらいいのにと思う。

 そのためにも、日本のヲタは無線情報交換技術に果敢に投資していただきたい。今なら各キャリがfoma、WIN、globalpassportと世界に先駆けてプロトタイプ開発してくれている。完成品を待ってはいけない。日本でケータイを使うということは社会実験に参加するということ….と、思って使おう。

 そのうちに、上のような本当に人の役に立つ技術として育つかもしれないから。

salesforce.comのモデル

 以前に、CNET Japan Blog – 梅田望夫・英語で読むITトレンドで紹介されていたSalesforce.comのサイトを見た。募集もあったが勤務地は東京だけ。採用されたくてもダメだろうが・・・

 この会社が提供しているサービスこそが、俺が今の日本の企業に不足していると感じていることだ。ネットワークとPCとグループウェア(LotusNotesやサイボウズ)があるのに、使いこなすことなくシステム納入業者に搾取されている無駄金がどれだけあることか。

 逆の立場に立てば、それがシステム業者やIT提供企業の収益好調の源泉ではあるが。生産性の向上に寄与しないシステムの更新や作り変えは社会全体のコストでしかない。こういうコストに寄生している奴らを無くすには、社内の情報システムでは無理だ。

 問題なのは、不足はしているのに必要性は認められていないことだ。隠れコストになってしまっているのだ。情報部門の人間はリース期間が過ぎれば更新するものと思い込んでいる。新しい機種を選ぶのは楽しいし、販売会社はお得意様に揉み手でやってくる。納入業者と社内の情報システムとが運命共同体なのだから会社にとって最適な解答が出るはずがない。X割引なんていうことに意味はない。定価などどこにも表示していないのだ。そんなものを素人の担当役員や監査部門が見たところで、妥当なのかは判断できない。しかも、後になって、「これを追加しないとこの前の投資が使えない」とかいう追加投資で回収されたりもする。

 しかも、それでも、リース期間中にコストを回収できるだけの働きをするならともかく、録に稼動もしないままにリース切れを迎える場合が多い。俺の良く知っている会社では、LotusNotesを入れたもののメーラーとしてしか使わないうちにリース切れしてサイボウズになった。そして、また、インストールと設定とでSIが儲かる。

 しかも、今、基幹で動いているのはリース切れの汎用機。その後汎用機のリプレース用に入っていたAS400は汎用機をリプレースすることなくリース切れで新しいタイプにリプレース。こんなのは序の口だろう。

 salesforce.com のビジネスモデルはよく思われる。能力のない社内SEなんて邪魔なだけだ。優秀な外部の技術と接することで社内の活性化も期待できる。

 問題は、何度も書くが、必要性すら感じられない低脳な経営者が多いことだ。

 salesforce.comが魅力的なのはそれだけではない。社会貢献のページを読んで欲しい。こういう志のある組織で力を発揮できる人を羨ましく思う。

 #俺の勤めている会社は社会悪になるようなことはないが、貢献にはなっていない・・・

電子書籍

 電子書籍について面白い記事があった。

ITmediaモバイル:電子書籍は、なぜ飛躍できないのか立花隆氏講演

「ΣBookにしても、LIBRIeにしても、期待されたほどは売れていない」。電子書籍業界の抱える問題点とは?

 ちょっと外してると思う。電子書籍というのは、図書館や事務所や作家の書斎で机に向って読むというものを意味してないだろう。そんな場面でなら、六法全書や判例データベースはCD版がある。リーダーはPCで十分だしそのほうが閲覧性もいいだろう。

 それに、俺に言わせるなら、そんなものをCDで配布する時代はすでに終わっている。そう、ネットワークDBを使うのが正解だろう。

 企業図書としておなじみの、第一法規出版とかの差し換えシリーズなんかも、検索ソフトとライセンスキーを渡してオンラインで検索させるようにすべきだろう。そうすれば、定期的に会社を回って差し換えする必要もなくなる。紙の印刷も郵送代も要らなくなる。ライセンス料金を平均的な差し換え金額と同等になるように設定すればいいんだし。問題は、バインダーと初版を無料サンプルとして送りつけ、返品しないと自動的に差し換えサービスに加入するという商法が使えなくなることくらい・・・って、だからダメなのか。 

 この記事で言及されていたブックリーダーが目指すのは、紙媒体の代替だ。しかし、

リビング+:紙の域に達した?電子ブックビューワーΣBook 試用中

本体のサイズは閉じた状態で幅154.5ミリ、厚さ15.4ミリ、開いた状態で幅292ミリ、厚さ12.7ミリ、重量は約520g(乾電池含まず)。駆動時間は前述したが、厳密に言うと単3形アルカリ乾電池2本で10000ページ程度の書き換えが可能とされている。よって、1日80ページ程度の閲覧で3カ月以上持つことになる。

 520gという時点で終わっていることに気づけ。

ITmedia ライフスタイル:電子書籍市場は離陸したか? Timebook Townの取り組み

 しかし真鍋副社長は「通勤電車で毎日本を読んでいる人にとっては、決して高くはない」と強調する。根拠はこうだ。

 1年に250日出勤する人が、通勤に往復2時間かかるとして、1年間の通勤時間合計は2時間×250日=500時間。本1冊を5時間で読むとすると、100冊読めることになる。1冊の平均単価を800円とすると、1年に本代として800×100=8万円かかる。これがLIBLIeなら、ハード4万円+([1冊あたり210~525円]×100)=6万1000円~9万2500円で済み、1年前後で元は取れるという計算だ。

 往復2時間としても、その内読書に充てられるのは一部でしかないだろう。どんな本かにもよるが、平均5時間で一冊いけるかなあ。しかも、集中を欠きがちな電車の中で。年間100冊読むようなスーパーヘビー読書家は数万人に一人しかいないだろう。それに、通勤電車で5時間で読みきれるような本を1冊平均で800円出す人はいない。

 読書ジャンキーになればなるほど、文庫本、古本、図書館を活用するだろう。立花が言っていたことで唯一頷けた「場所のコスト」も問題になるだろうから、文庫本や図書館比率は高くなるんじゃないだろうか。

 実際には、年間100冊の本を読むユーザーでも元は取れないということだ。

 こんな皮算用してるんだから成功するはずがない。橋や道路、空港をつくるときに、「これができたら、毎年XX百万人の需要増がみこめるから・・・」といっている官僚や政治家と一緒だ。

はぁ?ほんとに分かってんの?

 記事の全文は登録(無料)しないと読めないかもしれないが、既存メディアがblogを煽っている記事。gmoの社長をはじめ成功事例を語る人たちがたくさん掲載されている。こういう報道にバブルの香りをかぎつけるのは俺だけかな。

 こういう煽りは、「個人ホームページで情報発信。広がる輪」とかいう文脈で散々読んだような気がするが・・・

ブログは日記サイトや掲示板とは異なる:競争優位を獲得する最新IT経営戦略

 これまでも個人ユーザーが運営する日記サイトや掲示板サイトなどは数多く存在した。GMOの熊谷氏によると、ブログがこれらと一線を画すのは次のような特徴と機能においてである。

(1)開設やコンテンツ更新が簡単
ユーザーにHTMLやアップロードの知識がなくても、簡単にブログのページを立ち上げることができる。またブラウザーやメール、あるいは携帯電話を使って簡単にコンテンツを追加・更新していくことができる。

(2)テンプレートが豊富で、カスタマイズが自由
デザインや機能のテンプレートが豊富に用意されている。また、ブラウザーから簡単にブログのデザインや機能などをカスタマイズすることもできる。

(3)コメント機能
記事に対し、他のユーザーが気軽にコメントを書き込むことができる。またコメントを「受け付ける」「受け付けない」といった設定も簡単にできる。

(4)トラックバック機能
他のユーザーのブログからリンクされたり、こちらからリンクをはったりすることが、トラックバックPINGを送信することによって簡単にできる。

(5)XMLによるコンテンツ読み込み
XML(Extensible Markup Language)をベースにしたデータベースの一種なので、書き込みのカテゴリー分類や検索が簡単にできる。また「RSS(RDF Site Summary)」と呼ばれるサイトの内容を簡単に記述できるフォーマットを使えば、自分のブログに他のブログのコンテンツを自動的に表示させたり、他のブログに自分のブログのコンテンツを表示させることができる。

(6)検索サイトの上位にランクされやすい
Googleなどの検索エンジンで上位にランクされやすくなる。理由としては、トラックバックなどにより多くのリンクを張ってもらうことによって、検索エンジンのページランキングで上位に上がりやすいことや、メタタグを利用するブログの構造自体が検索エンジンに拾われやすいといったことが考えられる。

 この記事ではblogは楽天やlivedoorで提供されるものであることが前提となっているようだ。自分のサーバーでMTを構築するようなヲタは少数かもしれないが、定義に「簡単に開設できる」と書くのには違和感がある。テンプレートについても同様。テンプレートが豊富だったりするのは一部のレンタルblogの提供するものであってblogがblogであるために必須なものではないだろう。

 また、「検索サイトの上位にランクされやすい」というのもgoogleの対応で今後どうなるかなんて分からないし、たまたまそうだったということでしかない。

 なのに、この記事では「ビジネス利用の本番を迎えるblog」というタイトルまでついている。ビジネス利用って何?事例では、企業での公開webサイトや社内での情報共有が例にあがっているが、どれも、ゴリゴリのプロがカスタマイズしたようなサイトばかりで、上に挙げたようなメリットなんかちっとも活かされてないものばかりだ。

 だいたい、社内のクローズドCMSとして使うときにgoogleのランキングやコメント・トラックバックなんてあるのか?そんなもん、掲示板かwikiのほうがはるかに良くないか?(wikiはヲタ丸出しかもしれんが・・・・)

やれやれ

 さすがに2営業日休んでしまうときつい。しかも、月次と半年スパンの仕事が重なってるからな。

 働き蟻の習性か、山のようになっているToDoにチェックが入って行くと快感で体調も良くなった気がする。バッファリンが効いただけかもしれないが…

 最近、スパムコメントが大発生だな…

MSの解答?-OneNote

 表計算とワープロを制圧したMSだが、それ以外のアプリケーションで思いつくものは少ない。IEとOutLookは売れるアプリケーションではない(というか、そういうカテゴリに自らしてしまった)。グループウェアに関しても、LotusNotesを動かすプラットフォームとしてしか認知されていない。

 LotusNotesはwinプラットフォームなのでいいが、新世代のグループウェアは全て(といっていいだろう)、TCP/IPネットワークとブラウザをプラットフォームとしたOSフリーなウェブアプリケーションだ。このMTもコミュニケーションツールとして考えた場合その範疇に含まれるかもしれない。というか、俺はそう思っている(MTというのはこれで使っているからで、実際にxoopsだろうがwikiだろうが同じだ)。

 目ざといMSがこれを見逃すはずがない。余り話題に上らないが、OneNoteというソフトをリリースしていた。しかも、ローカルのソフトでありながら共有もできるという。スティッキーズのようで面白そうだと思った。

 しかし、よく読んだら、ネットワークで共有するためにはMSのShare Pointというサーバーアプリがいるらしい。これで、このソフトが話題にならない理由が分かった。終わってる。一世を風靡したLotusNotesがサイボウズに乗り換えられた理由が専用のサーバーソフトとクライアントソフトが必要ということにある。自社製ソフトによる囲い込みはMSの得意技だが、これは失敗。MSNメッセンジャーのようなアプローチを取ればよかったのに。あるいは、MSNメッセンジャーに組み込むとか。そして、企業向けには専用の高機能快適サーバーを売れればよかったのだろう。

 「保存形式にhtmlが使えるので、webで共有できる」というのも笑わせる。htmlに書き出したものをftpでアップロードするんなら、wordだってexcelだってできる。そんなことは普通人にはできないよ。

 OSやサーバーがクローズな物でいいのなら今だっていくらでもいいものなら幾らでもある。特にTidBITSでかなり頻繁にとりあげられるものには興味深いものが多い。にもかかわらず、俺が使っていないのはそれがMacOSXでしか使えないからだ。

 OneNoteは目のつけどころは悪くなかったんだけど、ユーザーの利便性より自社製品への囲い込みを優先した仕様のために終わってしまったのだろう。いや、終わってほしい。こんなクローズなものを使わされたら迷惑で仕方がないから。

休み

 朝、体温は37.3度まで下がっていたが、体が重く、片道1時間半の通勤に耐えられそうになかったので休んだ。

 夜、寝たり起きたりして熟睡できなかったこともあるのだろう。頭も痛いし。

 氷枕があれば快適に寝られたと思うが見当たらないし…

 朝食は食べられず、昼は娘が作ってくれていた弁当を食べた。

 中古で買った竹内まりやのCDが届いた。でも、ベッドでは聴けないんだよなorz