TechTarget にも page view hunter が「古いiPadはもう使いものにならないのか?」

先日もこんな論調のテキストを引用した。「米Appleの急進的なリリーススケジュール」って何を見ていっているんだろう。Android のアップデートや Samsung の新製品のリリースはどう考えているんだろうか。しかも、iOS デバイスは今までも、ハードに依存した新機能が使えないことや速度の低下は招くものの、2年以上はアップデートされてきている。3年前に発売された 3GS は iOS 5.1 をインストールできる。

 自分の持っている XOOM は去年の4月に日本で発売されたものだが、XOOM 2 は 12月に発売されて、数カ月後に旧モデルになってしまった。未だに、新型と同じバージョンの OS はリリースされない。でも、購入後 3.1 と 3.2 と2回アップデートが受けられただけマシだ。Android 端末の中には購入後一回のアップデートも受けられないものが珍しくないからだ。

 この記事を書いた Vince Font はタブレット業界の新製品のリリースを見ていないんだろうか。こんな認識でよく TechTarget のライターが務まるもんだ。iPad をくさしてページビューを稼ごうというだけのギョーカイ人か。見出しの下に「新しいiPadがリリースされ、初代およびiPad 2ユーザーは自分のタブレットがAppleやアプリ開発者から見捨てられ、陳腐化することを恐れている。Appleのリリース計画に合わせてひたすら新型を買い続けるしかないのか?」とあるが、答えは簡単。

 これは iOS デバイスにかぎらず、Android にもいえることだが「新しい機種のハードウェア依存の機能をどうしても使いたいのでなければ買い換える必要はない」だ。ただ、Android 端末の場合には OS 依存の新しいアプリが出た場合にも買い替えを考えなければならないことだ。しかも、頻度としてこちらのほうが遥かに多いということだ。

古いiPadはもう使いものにならないのか? - TechTargetジャパン スマートモバイル

 2012年3月16日に正式にリリースされた第3世代のiPadは市場に快く迎え入れられ、発売から72時間で300万台が売れた。

 新しいiPadのレビューも続々と公開されているが、大きく報道されたWi-Fiの接続問題や本体温度の問題の他に、初代iPadとiPad 2の所有者からはこんな疑念が聞かれる。

 「米Appleの急進的なリリーススケジュールは、わずか1、2年前に少なくとも499ドルした前世代の端末を陳腐化する策略ではないか?」

 新しいiPadのリリースは、すぐに陳腐化することが運命付けられている製品のユーザーに、最新で最高の製品を再び購入させるAppleの用意周到な計画なのだろうか? それとも、この陰謀論は、さらに洗練されたテクノロジーがすぐに登場することを見抜けなかった、既存のiPadユーザーの言いがかりにすぎないのだろうか。

 実際のところ、256MバイトのRAMとシングルコアプロセッサの初代iPadでは、Photoshop TouchやiPhotoなど、実行できない注目のアプリがある。また、多くの初代iPadユーザーが、2012年初めにiOS 5のアップデートが提供されてから動作が遅くなったと不満の声を上げている。iPad 2ユーザーも、高解像度のRetinaディスプレーを念頭に開発されたアプリが登場したら、同じ運命をたどるのだろうか。

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