帰りの電車で、モバイル機器でビデオを観ている人を見た。それはシャープのmtav1だった。本人はどうなのかは知らないが、無理を感じる。俺が、テレビウォッチャーじゃないせいかもしれないが、「そうまでして感」が拭えなかった。
同じようなことは、PDAにもいえることだろう。いろんな情報を仕入れ、試行錯誤を繰り返している。道具を使いこなすことが目的となってしまっていたりもする。PCも少し前まではそうだった(今でも一部ヲタは尽きせぬ探究心と時間を注ぎ込んでいるが)。
PDAでの通信や動画再生はその最たるものではないかと思う。「あれとこれを用意して、こっちをあーして、あっちはそーして。バージョンがX.0のときはどーで、X.2からはこーで…ほら、簡単」とかって。ケータイなら買ってきたその日にできることをするためにどんだけ苦労してるんだよ。
確かに、うまく行ったときの喜びは格別だろう。ネットに繋がるのは、ローカルな増設機器を設定することより楽しい気分になる。ケースによっては実用性もあるだろうし。しかし、狭い液晶で、汚い表示でウェブを観ることがそんなに快適か?今は、自宅にだって4Mbps(実効)の常時接続があるときに、32kbpsとか64kpbsでつないでいてなあと思う。
そうやって積み上げたノウハウや増設機器もすぐに陳腐化して不要になってしまう。今時、ATコマンドをターミナルからたたくことに意味なんかない。ATコマンドなんか知らない人の方が多いくらいだろう。
まあ、自腹を切って、自分の時間を費やしてくれる人柱こそが市場を引っ張ってくれるのかだろう。可処分所得に余裕がある独身やお金持ちなら、時間はともかく金額的なハードルはもっと低く感じるのかもしれない。ただ、モバイル通信もビデオも俺にはまだまだ先だなと感じた。
ちなみに、PDAやケータイでexcelが開けるというのも同じあがきを感じる。絶対無理してると思う。ケータイやPDAで快適に見るためにはPCで下準備しないとダメだろ。また、容量や関数で制限があったら、下位互換を持たせておかなければならない。しかし、そのためにPCで時間をかけてショボイ表を作るんじゃ本末転倒だ。バージョンを分けるのも二度手間。そんなことの経験値をあげるくらいなら、PCを運べよといいたい。
右の写真は、ドクターマリオ20レベルクリアのときのボーナス画面。テレビでリバイバル版のCMをしていたのを観て、息子のカラーBGに電池を入れてやってみた。数百回のトライの末クリアしたので証拠写真を撮った。A5502Kのデジカメは、接写・QVGAモードだと普通のデジカメに対して遜色がない。
A5502K:マクロは得意だ。QRコードのために最適化してあるのかもしれない。