ボローニャ国際絵本原画展

 毎年この時期に西宮市大谷記念美術館
で開催される、2003イタリア・ボローニャ国際絵本原画展に行ってきた。

 いつもは、夏休みが終わる直前に行くのだが、今年は月末が忙しくて今日になった。今日は駐車場に待たずに入れたし、それに比例して客も多少は少なくて観やすかった。来年も9月に入ってからにしよう。

 今日感じたのは、CGを使った作品が多くなったということ。そして、それらの作品がCGを使ったことを意識させないものになってきたこと。CGも表現手段を拡張させるツールとして定着したのだろう。絵筆や絵の具、エアブラシなどが絵画に影響を与えたのと同じように、CGを鉛筆や絵筆のように使いこなすアーティストが増えるのだろう。

 シンセサイザーが音楽に新しい可能性をもたらしたのと一緒だ。

 こういう流れに嫌悪感を表す人もいるのだろうが、俺は積極賛成派だ。俺は、音楽も絵画も表現の一つだと考える。音楽も絵画も演者や作成者の脳内にある妄想(といって悪ければイメージ)を他の人に味わってもらうためのコミュニケーション手段と考える。だから、それを卑近な技術的レベルで語ることは無意味だと思う。早く弾くとか大きな手と筋力を使って従来の人間ができなかったピアノの弾き方をするといったことは、音楽の質と技術を混同した評価だ。コンピュータを使った表現を蔑むのも間違いだ。

 もちろん、コンピュータを使うことを目的としたような作品もカスだ。それは、手書きで作った資料をExcelに転記してプリントして喜んでいるカス以下の低能と同レベルに害だ。それはコンピューターを使って行う仕事(作品)を貶めるものだ。

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