北海道旅行&北海道マラソン 2019/08/24 ツーリング・作戦会議編

準備

 7時半頃にホテルを出て、立ち食いで朝食を摂った。ホテルのバイキングは800円くらいで用意されていたが、800円分も食べられない自信があるので朝食なしプランにしていた。昨日すすきの駅からホテルに移動する時に駅の近くに24時間営業の立ち食いうどん・そば店があるのを見ていたので、そこで朝食にした。

 話はそれるが、そこでちょっと衝撃的(大げさw)な選択を迫られた。その店は自販機の食券を買うというシステムだったが、選択肢にたぬきがない(関西人の「たぬき」なので、東の方の人は「きつねそば」をイメージしていただきたい)。あるのはかけと月見と肉なんとかだけだった。仕方ないので月見そばを注文した。

 その作り方というか手順も、馴染み深いものと違った。関西、というか自分が通っていた尼崎市の昭和本通商店街の立ち食いうどん・そばでは、麺>具(揚とか卵)>汁>刻み青ねぎの順番だったと記憶している。ところが、この店では麺>汁>具(卵)>刻み青ねぎだった。ということは卵は完全に生で出てくるということだ。これはちょっと苦手だったのだ。ゆで卵は固茹で派な自分としては生の白身をズルズルとすするのはあんまり好きじゃないから。

 とりあえず、路面電車の駅に向かった。実は路面電車に乗るのは初めてだった(多分)。自動車と同じ信号に従うので、乗降時間分車より移動速度は落ちるが、B-STRICT(バイクを借りたところ)は地下鉄の駅からは遠く、路面電車の駅から近かったのでこちらを使うことにしたのだった。ネットで時刻表も確認できるし、10間隔くらいで走っているので不安もなかった。運賃は200円固定なので、乗車券をとったり運賃表を確認したりする必要もないというのも大きかった。

 自分が乗った編成はそれほどレトロでもなく、最新でもない感じのものだったが、帰りに乗ったのは古い車体で味があって楽しかった。

 石山通駅で降り、MAPに従って歩いた。数分でつくはずだったがそれらしい建物が見当たらない。かなり大きな店が道に面しているはずだが・・・ピンの立ってるところをウロウロしていたら、男性に声をかけられた。「バイクレンタルの方ですか?」・・・助かった。案内されて入った店は、サイトで見たものと全然雰囲気の違うものだった。しかし、分かってから再確認したら建物の形状は一致していた。黒に塗り替えられたらしい。

 レンタルに関する事務手続きは15分くらい掛かったが、平坦な道のり。いよいよ、バイクと対面。

スタート

道の駅赤井川で撮った、今回借りたバイク
 バイクはカワサキのZ125プロというものらしい。思っよりずっと小さくて戸惑った。バイクの状態を確認し、操作を教えてもらっていざ出発。特別なことはないが、125ccなのにセルが付いていてキック・アームはない。また、リザーブコックも無いらしい。当然のようにライトのon/offスイッチもない。今どきのバイクはこういうものらしい。

 「じゃ、お気をつけて楽しんでってください」という言葉を残して店員はドアの向こうに去った。そこで、カッパを着てスタートした。カッパは防寒着として使うつもりだったが、朝から弱い雨が降り続いていたので、本来の用途で使用することになってしまった。予報では一日中曇りで降水確率20%だったのに・・・

 マニュアルだが、4速までしかない。パワー無いのに4速じゃ厳しいんちゃうかと思ったが、4速に入れてからの伸びがかなりのもので、エンジンフィールはカブのようだ。4スト単気筒だからかもしれないが、トルクの立ち上がりもないパワーバンドが異様に広い感じだ。スタートしたらすぐに4速まで入れて、30km/hくらいから先はエンジンの回転数だけで加速する感じだ。正直、あんまり楽しいエンジンではなかった。125だと2ストじゃないと無理かもしれないが、昔のCBなんかは普通に6速あったと思うけど・・・パンチが効かないから上り坂のワインディングで寝かしこむのは辛い。50km/hでコーナーにアプローチして3速に入れるのは怖いし(´ω`)

 今回は常に雨との戦いだった。当初の計画では積丹半島を回って倶知安、喜茂別からR230で帰ってくるつもりだった。が、札幌市街地を抜けるのに苦労した。1時間近く掛かっても20kmくらいしか進んでいなかった。R5を西に走って郊外に差し掛かった頃に雨が本降りになって体感温度が急激に下がった。手がかじかんで体が震えるくらいになったところで大きなスーパーを見つけた。そこにひさしが出ていて雨がかからない場所があったのでそこに避難した。店に入ってパンとDAKARAを買って補給。

 おもむろにナップサックからプチプチを取り出した。そう、覚えているか知らないけど(書いてなかったかも)、荷物の中にプチプチを入れていたのだ。これは、プチプチに穴を開けてベスト状にしたものを着て防寒しようという作戦だ。下半身には長方形に切ったものをズボンとカッパの間に挟む。

 これは正解だった。これがなかったら小樽あたりから引き換えしたと思う。カッパの上はスナップ留めなので、少しスピードが乗ると全開になってしまったが、プチプチ・ベストのおかげで濡れずに済んだことが何回もあった。体感温度も大きく改善されたし。

 スーパーでプチプチを装着した時点で積丹半島一周は諦めてメープル街道を南下することにした。これだと行程は200kmくらいになるはずだ。そこまで平均で30km/hも出てなかったが、200kmくらいはなんとかなるだろうという計算だ。waze の目的地を赤井川付近(勘で)にセットしリスタート。小樽で南に進路をとり、晴れてたら、そしてninjaだったらめちゃくちゃたのしそうなワインディングを、それでも、結構楽しんだ。同じ方向向かう車がほとんどいなかったので遅い車につんのめることはなかったから、快適だった。途中、小樽が見える展望スポット(毛無山展望所)があったが、ガスがかかって視界が100mくらいしかなかったのでパスした。

道の駅赤井川
 その後、下り坂になったあたりから雨が弱くなりはじめ、路面がどんどん乾き出した。もちろん、乾いたのではなく、乾いた道路に差し掛かったという意味だ。峠の南側は嘘のように晴れてたのだ。道の駅赤井川というところで止まり写真を撮った。ここはドッグランも有る大きな道の駅で数十台の車が来ていた。バイクは先客が一台だけだった。暖かくて、やっと、ツーリング入れてよかったと思えた。

 しかし長くは続かなかった。道の駅を出てから程なくしてまた雨。まあ、雨合羽とプチプチは常時着用してるので、止まってカッパを着たりする必要はなく、ブルーになって走り続けるだけだが。あまり強くならずに降ったり止んだり晴れたりという感じで倶知安、喜茂別を左折。途中右に羊蹄山の山容が見えるはずだったがすっぽりと雲に覆われ裾野しか見えなかった。そんな姿を写真に収める気にもならずに走った。ブロガー的にはここでそういう写真を入れるのが正しいが、そんなもんは余裕があるからできることだ。

 ハイスピードで高度を稼ぐという本州では見かけない峠道を登りきったところに道の駅 望羊中山がある。「羊蹄山を望める」場所なのだろうが、これっぽっちも見えなかった。ここに寄ったのはポッキンさんにここの「あげいも」が美味しいと教えてもらったから。今見たら、サイトのドメイン名が “ageimo.com” やんwww

ageimo
あげいも。けっこうなボリューム。
 土曜日だからか、駐車場は90%くらい車で埋まっていた。バイクは大型車が合計で10台くらい止まっていた。建物の前には人だかりがあって、猿回しをやっていた。大人気だった。美味しそうなものがいろいろ売られていた。じゃがいも好きにとってはたまらんラインナップだったが、おすすめのあったあげいもをいった。

 350円で受け取ったあげいもはまだ温かかった。写真の状態だが、薄いナイロンの小さな袋に入れてわたしてくれる。自分はそのまま串カラ食べたが中の芋が崩れないように注意しながら食べ進み、串に行く前に袋で受け止めてそちらから食べた。「なんと食いにくい」と思っていたが、食べ方を根本的に間違えていたらしい。他の人を見たら、マヨネーズかソースかを載せたトレーにあげいもをおいて、割り箸で食べていた。「ですよね~」と思った。串から直接なんてカップルで来てる女性や親子連れの子供の手に負えるはずがない。一見さんであることを体現した形だった。でも、何も付けなくても十分に美味しかった。

 美味しかったが大きかった。小振りなじゃがいもがまるごと三つだからだ。しかも、それにアメリカンドックのような衣がついている。「これだけで800kcalくらいあるんちゃうか」と思いながら食べたが、二つで腹いっぱいだった。でも、持ち帰っても美味しくなくなるだろうから頑張って食べきった。他のお客さんを見てたら、一人一本じゃなくてカップルで一本とか家族数人で二本とかをシェアしていたよ。自分にはその選択肢はないけど。

 その時点で12:45だったので、「札幌まで1時間くらいしかかからんから、なんぼなんでも早いなぁ」と、R230 を引き返して支笏湖を回り込んで札幌に帰るというルートを取るか迷った。支笏湖を回ると時間的に厳しいだろう。また、天気が不安定だから早めに帰ったほうがいいかもしれんと思い、北に降り始めた。

R230 号の標識
 坂を下る途中で、右の標識を見た。少し迷ったが、この時点では天気は回復していて気温も上がって服も乾いてきていた。走っているのが楽しくなっていたので、「ちょっとだけ遠回りして帰るか」と思った。もちろん、こういう判断は大概失敗に終わるのがこのブログの作者だ。

 太い道で中央分離帯もあるのでUターンも難しかった。スピードが出ているせいで折り返すチャンスを見送ったりというのも含めて、Uターンするのに15km近く走っていた(wazeの軌跡で確認)。ちょっとタイムロスが大きいかなと思いながらもそこからUターンもだるいから朝里川温泉方面に向かった。この区間も意外に楽しめた。片側一車線の森林の間を縫って走るところもあったり、ダム湖をかすめたりした。こういう田舎道は125ccでも十分に楽しい。多分原付きでもそれなりに楽しめるだろう。しかし、札幌国際スキー場を過ぎる前くらいから雨が降り出した。しかも、小樽に近づくにつれてどんどん強くなった。なので、望洋台以降は全く写真はない。

 小樽からは見覚えのある道を逆に走って札幌に向かう。朝休んだスーパーとかは懐かしいくらいだった。札幌市内に入る付近までずっと降られた。朝よりは気温が高くプチプチも装備していたので朝ほど辛くはなかったが、手足がふやけそうになっているのを感じた。札幌市内は退屈でストレスフルだが、waze の指示に任せて走った。自分が走ったエリアの編集は充実していて、一箇所を除いて最短距離を選んでくれ、スムーズにB-STRICTに付いた。近くのガソリンスタンドで給油したら5.5lだった。リッター40kmくらい走ったらしい。

 バイクを返却し、再び路面電車ですすきのに戻った。

 常時wazeでナビをしていたことで、終盤では iPhone 8 のバッテリーは残量が 20% を切っていた。ホテルに戻ってモバイルバッテリー(Anker PowerCore Fusion 5000)で充電をしたが、昨晩に一回 iPhone 8 をフル充電していたのでモバイルバッテリー自体の蓄電量も少なくなっていた。そこで、モバイルバッテリーを充電しようと考えた。このモバイルバッテリーはそれ自体がACアダプターを兼ねていて直接コンセントに挿すためのプラグが付いているのだ。ACダダプターを持ち運ばなくていい便利グッズだ(前に兄からもらったもの)。

 しかし、コンセントの位置が壁に近すぎてモバイルバッテリーのプラグが入らない・・・iPhone を充電できなければ切実に困る。たまたま割り当てられたベッドが壁際だったので壁にある、掃除のときとかに使うコンセントが直ぐ側にあったので、自分がベッドにいて起きている間ならそこで充電できそうだが、モバイルバッテリーをフル充電するには数時間かかる。寝ている間に公共のスペースに置いておくのは不安が残る。

 ダイソーに行って100円の延長コードを買ってきた。コンセントの数を増やすためだけのアダプタのほうがかさばらなくていいが、コンセントが下を向いていて、バッテリーの重量で抜け落ちてしまう可能性があるので、コード付きにした。コンセントにモバイルバッテリーが刺さらないというのは完全に想定外だった。都会のホテルですぐ近くに店がいっぱいあるから良かったが、田舎の大会とかだと大変だろう。まあ、コンセントの付き方とデバイスの形状の両方が重なって起きることだからめったに無いとは思うけど。

作戦会議

 実は、24日はもう一つイベントが有った。2月に皇居を一緒に走り、夕食を一緒にしたポッキン・ありあどねご夫妻と作戦会議を開いたのだ(トレーニングログ 2019/02/26 皇居3周 15.6kmトレーニングログ 2019/02/27 皇居ラン再び 2周)。

 わざわざホテルまで迎えに来ていただいて、スープカレー屋さんに案内していただいた。カーボローディングを兼ねて自分が食べたことのないものをという配慮だった。

 レトルトのスプカレーを食べたことはあったが、ちゃんとしたスープカレーを食べるのは初めてだった。ご飯とスープの配分に苦労し、結局スープが大量に残ってしまった。後、たまたまかもしれないが、食べ物屋さんの量が関西の店と比べて多いように思う。スープカレー屋さんの御飯の量は百グラム単位で選べるのでCoCo壱番屋とかと変わらないが、スープの量が半端なかった。具が多くて食べても食べても減らなかった。上の写真では見えないがそこそこの大きさの鶏肉も入っている。終盤にスープに沈んだじゃがいもを探り当てたときにはまじで「食いきれるか?」と思った。そのじゃがいもも普通の大きさのじゃがいもを半分に切ったものだった。昼に食べたあげいもの一個分より大きいくらいだった。

 また話がそれるが、「量が多い」と思ったのは立ち食いそばを食べたときだった。尼崎の立ち食い屋のそばはスーパーで売ってる150gのと同じか少し少ないくらいだが、札幌でたべたのはもっと多かったと思う。尼崎で立ち食いソバを常食してたのは20年くらい前なので、自分が年をとって量を食べられなくなっただけかもしれないが・・・。しかし、あげいもやスープカレーも一単位の量が多いのは間違いない気がする。

 普段の生活では相手がなくて、ポッドキャストの話や、ランニング、仕事の愚痴なんかはできないのでホントに楽しかった。

 明日の集合とゴール後の合流などを決めて分かれるときには 9 時を過ぎていた。会社の飲み会はスタート時刻に関わらず8 時に中座することにしているが、相手が違うと 9 時までいても全然退屈しないんだなぁ。ヲタクがやりがちな一方的に話すようなことがないように心したつもりだが、会話の配分が等分だったかどうかは分からないwww

 ホテルに帰ってからは再び風呂に入り(ツーリングから帰った時に一回入っていた)、ベッドに荷物を持ち込んで明日の荷物の準備をした。着ていくものと持って走る荷物を何回もチェックしてから寝た。

ツーリングも作戦会議も楽しかった。疲れも残っていない。

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