何年ぶりかの歯科医院

歯科治療
いらすとや
 6月20日、「江崎グリコ バランスオンminiケーキ」を走る前のカロリー補給のために夕方に食べた。材料的にはクッキーに近いが、水分を含んでいて、弾力がある。噛みごたえがあって楽しい。が、バランスアップのように砕けないので、餅のようになる。ここまで書いたら分かると思う。

 そう、詰め物が取れたのだ。虫歯になったときに埋め込んだ金属が取れて、次のストロークのときにゴリっとなったのだった。一瞬「異物混入?」と思ったが、そんな訳はなく、すぐに「あ~あ・・・やってもた」となった。

 単身赴任してから一度も近くの歯医者に行ったことがなかった。歯石を取ってもらったついでに悪いところがないか、悪くなりかけてるところがあったら補修してもらいたいと何年も前から思っていたが行けなかった。自宅近辺の行きつけの歯医者もあるが、そっちに予約を入れてしまうと、帰る日と時間帯が制約される。かといって、単身赴任先の近くのどの歯医者がいいのか全然わからないから不安だった。

 歯医者ある場所は分かっていた。子供の頃通っていた歯医者も残ってる(代替わりはしてるだろうが)。しかし、歯医者というのは病院の中でも特別だと思う。技術の進歩が日進月歩で、子供の頃にはなかった新兵器が数々投入されている。田舎の医者でそういうものを積極的に取り入れられているかどうかが不安だった。どうせ治療してもらうなら最新技術のほうがいいに決まっている。歯科治療は物理的な治療だから。素材や接着剤などは新しいに越したことはない(昔は、詰め物を入れたら「今日はこっちで噛まんように」と言われた)。

 ネットで探したら、SNSとホームページを積極的に使ってる医院があった。医師も若くて、「歯をできるだけ残す」という方針も嬉しかった。しかし、残念ながら社宅から遠かった。距離としては5kmくらいなんで、自転車でも余裕だし、ランニングでもその近くを通っている。しかし、予約した日時にそこに行かなければならないというと4kmでも遠い。雨の日に自転車やバイクでは行けないし、晴れていてもランニングの途中で汗だくで行って、治療を受けてから走って帰る訳にはいかない。できることなら雨でも交通機関を使わなくても行けるところがいい。

 結局、よくわからないが、自分が高校生の時には存在しなかった歯医者に予約をしたのが、詰め物が取れた翌週だったか・・・で、予約が取れたのが今日だった。

 久しぶりの歯医者。それもはじめての歯医者というので、ゲロ吐きそうになりながら行った。予約が厳密に運用されているらしく待合室には人はほとんどいなかった。問診票を出して10分位待って(問診票を書くので早めに行った)、席についた。

 少し待っていたら、初老の医師が来て丁寧に応対してくれた。虫歯が原因じゃないから詰め物を作って詰め直せばいいということだった。ラッキ~!自分は、詰め物の周囲が虫歯になって詰め物が浮いたために外れたのだと思っていた。

 で、少し削って形を整えてから型を取ると言って、これから削るけど麻酔しますか?と聴かれたので迷わず「お願いします」と言った。

 今の麻酔注射はほとんど痛みを感じないのでびっくりした。掘削作業はものの2分くらいだったし当然痛くなかった。麻酔をしなくても痛くなかったかもしれないがそんなギャンブルに賭ける気はない。次に、型をとって今日は終わり。一番時間がかかったのは麻酔の待ち時間だった。

 その後、麻酔が完全に抜けるまでには3時間くらいかかったが、液体のものや反対側で噛んで咀嚼できるようなものはすぐに食べられるようになった。

 とりあえず、ホッとした。仮止めしてあるだけだが、常にどこかにトラブルを抱えているような不安から開放されて気分は最高。上に書いたが、前から歯石を取りに行きたいとずっと思っていた。歯ブラシが届かない場所に虫歯が進行していないか、歯周病になっていないかのチェックの必要性も感じていた。老化現象の一部だと思うが歯茎が下がって来たようにも感じる。今回、これら全部を払拭する一歩が踏み出せた。

 「どの歯医者に行けばいいのかわからない」から「行ったことのある歯医者が身近にある」にステータスアップしたことが一番大きいかもしれない。これからは定期的に歯石取りに行っていい状態を保ちたい。

 治療については何も意見することはないが、データ管理系については前時代と言わざるを得なかった。予約は紙だし、受付は電話だし、ウェブページもなければSNS発信も行っていない。LINEすらない。患者の管理も紙ベースでやっているらしかったし。精算だけはシステムになっているようだったが、顧客との接点である予約とか重要度の高い患者データが紙ベースというのは残念としか言いようがない。

 ただ、個人病院だと未だにこのやり方から脱していないのが現状のようだ。医師は治療に忙殺されていて、事務の効率化とか考える隙がないのだろう。現状でも回っているし・・・まあ、実際問題、予約が2週間後でないと取れないくらいに患者がいれば、予約システムを改善してもそれ以上増やせないから、やらなくてもいいという考え方もできる。周囲の医院がそれをやって、自分のところが暇になったりしない限り気づかないかもしれない。
 

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