動力の伝達効率が99%って高いの?

 変速システムが直接的で面白い。これまでもシャフトドライブの自転車はあったが、シャフトは固定でギアレシオの変更は内蔵変速機でやっていた。これは、変速機能も実現しているところが新しい。その分ギアを前後させる機構が必要になるし、その分の重量や複雑化によるトラブルの可能性がどのくらいかは分からない。

 99%の効率らしいが、チェーンの効率がどれくらいなのか書かれていないので高いのかそれほどでもないのか分からない。自分の感覚としてはほとんど差がないと思う。

 まず、クランクとリアハブのロスは共通なので差はない。このシステムの前後のギアのがシャフトにあるベアリングと接触する抵抗とチェーンの前後のギアとの接触部分の抵抗の差がそれほど大きいとは思えない(チェーンにはベアリングはないが、チェーンのプレートをつなぐピンが直接ギアにかかっているわけではなく、リングを介している。摺動摩擦があるとすればこの部分だけ)。差があるとすれば、チェーンのピンとプレートとの遊び(柔軟性を持たせるために必須)が引っ張られた時に動くことで発生する熱くらいだろう。

 重さはこの方式の重量が分からないからなんともいえない。シフターが一つでよくなる、チェンリング(前ギア)が1枚で良くなる、リアのギアが1枚で良くなる、前後の変速機が要らなくなる。といったところがメリットだが、前後のギアにかかる力はチェーン方式よりずっと大きいから歯の強度と工作精度はかなり高くなければならないはずだ。まあ、自転車の駆動にかかる力なんかエンジン付きバイクや車の比じゃないくらい小さいから技術的には簡単だろうが、コスト的にどうか。

動画では変速しているところは一回も映ってないが、カットモデルで電池が見えるから、シャフトの中にあるモーターを無線で操作して行うらしい。でも、この電池を交換するのは大仕事になりそう。

 こういうチャレンジは楽しい。普及しない確率は99%を超えるけど^^)

情報源: 斬新なギア構造が決め手! 動力の伝達効率が99%のシャフト・ドライブ自転車 | ギズモード・ジャパン

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