UFOの目撃数が減っているらしい

情報源: 写真や動画をすぐ撮れる時代なのに、UFOの目撃数が減っているのはナゼ? | ギズモード・ジャパン

日清食品 焼きそばUFO
食べる前にはキャベバンバン
 面白い記事だ。目撃数が減っている原因としてはいくつも可能性がある。UFOの飛来数が減ったとすればいいが、もともと存在しないものが増減するはずはない。

 目撃証言が減った理由は主に心理的要因だろう。記事にも書かれているように、何かを見たときにUFOと結びつける人が減ったという可能性はある。同じ現象を見た(実際に何かの現象によって発生した光が網膜に届いたという意味)ときに、「これは光が雲に反射してるだけだ」という知識が普及したということだ。それを陰謀論に結びつける人もいるようだが。

 それより自分が興味をもつのは、なぜ昔は有りもしないUFOを見たという人がいっぱいいたかという点だ。それは心霊現象にも通じる。最近読んだ「感じる科学」で、「だれもが見えてないものが見える」というのは脳の勘違いと切り捨てていた。

 この辺は「なぜ人は幽霊が見えるのか」が詳しいのでぜひお読みください。

 そもそも、500年前にUFOを見たという人はいなかったはずだ。UFOという概念が存在しなかったから。これがヒントだ。つまり、人はものを見てそれが何なのかを判断するときに経験(知識)を用いるということだ。さらに言えば、知識が見えるものを決定するとも言える。「XXが見えた」のではなく「脳の中のストックにあるXXに近いものが見えた」のにすぎない。

 昔のスーパーマンのオープニングは「あれは何だ」「鳥よ」「円盤だ」「スーパーマンだ」だった。自分が幼い頃(45年くらい前)にはUFOという名詞はまだ広まっておらず、空飛ぶ円盤と言っていたからだ。「空飛ぶ円盤」から「UFO(ユーエフオー)」になって「UFO(ユーフォー)」になっていった。だから、昭和40年頃では円盤の目撃は有ってもユーフォーの目撃はなかった。

 何かわからないものを見たときに、それを表現する適当な単語が見当たらないときに、(脳の)引き出しにある近い概念の言葉を使う。UFOは2016年のアメリカ市民の心の引き出しの順位が下がったということだろう。それが、科学知識による知見なのか、もっと胡散臭い陰謀論なのかはわからないが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です