携帯キャリア

好調のドコモ、不振のJ-フォン、明暗分かれる7月の携帯電話契約数(MYCOM PC WEB)

 もう、J-phoneからAUへの移行を決めているので、頑張って盛り返して欲しいとは思わないが、少し寂しい。カメラ付き端末でリードしたのに、中途半端なムービーメールでリードを食いつぶしてしまった。3Gへの移行を控える中で、パケット機種を出したり、回線交換タイプを併売したりという中途半端な対応が失敗の原因だったんではないだろうか。この失敗はdocomoもやったものだが、j-phoneの場合は写メールの先行アドバンテージのために見えなかったのだろう。機種毎の売上が分からないので、はっきりは分からないが、ムービー機種への移行が全然進まないのではないだろうか。ムービーはキラーコンテンツになっていないと俺は思う。しかも、j-phoneは特殊事情が有って、ムービー機種はパケット課金なので、写メールやロングメールを多用するヘビーユーザーほど課金が重くなった。さらに、機種変更の価格統制により機種変更が高価になったことが他キャリアへの流出を招いたのだろう。番号が変わることに抵抗の少ない個人契約が多いのもj-phoneにとって逆風だったかもしれない。

 俺の場合は、完全にこの負のスパイラルに乗って解約することにした。一時は月に500円分(125枚だ)くらい写メールを使っていたが、機種変更したj-D06のカメラがショボかったために今は10本程度しか送らなくなった。機種変更をしたくても新しいのは3万以上する(使用料の少ないユーザーへの割引率は低い)。しかも、パケットにしたら写メール1本が20円ちかくかかる。番号なんて変わっても困らない俺なので、他キャリアへの移行も全然困らない。

 3Gへの移行の失敗はdocomoも同様だったが、ここに来て、当分はPDCも新型を本気で開発していくというメッセージを打ち出した505を出すことで、端末の魅力も相まって、大きく数字を伸ばしたのだろう。ただ、「新機種は3Gしか出さない」というメッセージを強く打ち出していたdocomoにとって、後退だろう。市場はそれほどバカじゃなかったというところだろう。

 AUだけは全機種が3Gに入れ替わって、機種変更とともに3Gへの移行が進んでいく体勢を築いた。これは大きなリードだろう。現在は、3Gのメリットを活かしたサービスは何も無いが、HRD(だったっけ)を導入してサービスの内容でも3Gへ移行して欲しいものだ。

 とにかく、現在進行中の3G移行はユーザー不在で進められていると思う。3Gに移行したいのはキャリアの都合だ。3Gのほうが電波の使用効率がいいので、同じ設備でより多くのユーザーと通信が可能になる。ユーザーにとっては、3Gだろうが2Gだろうが、同じサービスが提供されれば関係はない。トラフィックあたりのコストを3Gにより下げることができたのなら、そのコストダウンをユーザーにも還元して欲しい。

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