公開での侵入テストの是非めぐり議論 住基ネット公開討論会 Mainichi INTERACTIVE ネットワーク
テレビで観た限りでは討論にはなっていなかった。総務省の担当者の「いやなものはいや。安全なものは安全」という小児型強弁ではまともな議論になるはずがない。
実際の運用では、ネットワークのクラックより、人間のエラーのほうが可能性が高いんだろうけどね。担当者に「1000万渡すからCDにXX市の住人の情報をコピーしてきてくれ」とか「200万でパスワードを買う」といった、social crackingをテストしてみたらネットワーク経由の侵入よりはるかに簡単だろう。
ネットワーク犯罪といっても大半はパスワードを悪用とか担当者が情報を盗んだといったものだ。つまり、ネットワークのセキュリティでは防ぎようがないし、本質的にハイテク犯罪でもコンピューター犯罪でもネットワーク犯罪でもインターネット犯罪でもハッカーでもない。鍵を預かっていた金庫番が金を盗んだのと同質の犯罪でしかない。(呼び名が多いのはその時々でマスコミの使う名前が違うからだ。さらに言うならハッカーは犯罪名ではないが、マスコミの誤用に倣った。)