次の戦場はスマートスピーカーか

The tech industry is dominated by 5 big companies — here’s how each makes its money

 興味深いグラフだ。大半は予想通りだったが、Microsoft の比率に驚いた。PC 用 OS、つまり Windows 10 がここまで小さくなっていたとは・・・まあ、Windows ファミリーというか Windows エコシステム、Surface や Office や付随サービスは Windows OS と不可分なので、「こんなに小さいならやめちゃっていいんじゃない」にはならないが。

 日本のマスコミでは Google や Facebook を広告業として扱うのを見ないが、実際には広告屋だ。なので、電通や博報堂の競合だ。扱うメディアがインターネットか旧メディア(テレビ・ラジオ・新聞 etc)かの違いだ。

 Amazon は小売りがメインで、直接の競合はアリババくらいだ。小売の延長上にあるサブスクライブ販売(本・ビデオ・音楽)においては Apple、Google や専業の企業と争っている。

 Amazon、Google、Facebook の強みはプラットフォームに依存しないことだ。Apple が iOS と Mac OS しかないことや Microsoft がモバイル OS を持たないことがモバイルデバイスでのコンテンツやサービスの消費がメインになりつつある今、不利に働いている。Apple は iPhone のシェアのお陰でプラットフォームとして存立しているが、モバイルで足がかりを持たない Microsoft が昔日の影響力を持ち得ないことから分かる。今後 iOS のシェアが下がれば Apple も昔のマイナー・マニア向けニッチ市場に沈むだろう。

 そんな中、次のヒット商品としてメーカーやマスコミが躍起になっているのがスマートスピーカーだ。ここでまた、ビジネスモデルをまたがった競争が再開される。AI アシスタントを持っている Apple、Google、Amazon、Microsoft(Line もスピーカーを出していたがこの列に並ぶような影響力はないだろう)が直接対決だ。

 スマートフォンでは Apple と Google が勝ち残り Amazon と Microsoft が負けたがスマートスピーカーではどうか。自分は全く興味は持てないが、どうなるか楽しみだ。

 緒戦でリードを奪っているらしい Amazon が、プラットフォームに依存しないメリットを活かして、囲い込みに走っているらしい。

情報源: アマゾン、ウェアラブル機器への「Alexa」搭載を容易に–開発キットを発表 – CNET Japan

 Contana はスマートスピーカーではないが、スマートスピーカーへの布石になる技術ではある。ここで、Amazon の後塵を拝すると挽回は難しいだろう。Apple についても、iPhone 以外で実績はない(Mac にも iPad にも搭載されているが使っている人は殆どいないだろう)。今から巻き返しが出来るだろうか・・・

情報源: 各社PCが「Alexa」搭載へ–マイクロソフトの「Cortana」はますます窮地に – CNET Japan

smart speaker map
「スマートスピーカー」のカオスマップ(ロボスタ)

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