スマートウォッチ市場ウォッチの日常

 一時期のスマートウォッチ悲観論が最近沈静化しつつあるように感じる。自分にとっては招待されていないパーティだが Apple watch LTE(Cellularの綴が難しいのでここではLTEと書く)は加速に向けてのマイルストーンになるだろう。IIJ には頑張っていただきたいがこれは自分の都合だ。

 Apple watch の売上額が Rolex を上回ったからというのは驚くには当たらない。違うジャンルの製品を比較してどちらの売上が多いかと言っても意味はない。自動車と電気炊飯器の売上額で比較しますかということだ。

 それくらい高級腕時計とスマートウォッチは違う。この記事にある「Rolex を持っている人は間違いなく Apple watch を持っている」ということの真偽は身近にRolexを持っている人がいないので確信は持てないがありそうだ。

 しかし一方で、昔からの Rolex ユーザーが Rolex を捨てて Apple watch を買ったということもないはずだ。レクサスを買ったからといってタイガー電子炊飯ジャーを捨てないのと一緒だ。

 散々書いてきたが、高級腕時計とスマートウォッチは別ジャンルだ。たまたま腕に装着するという競合関係にあるだけだ。Rolex は Apple watch や Casio のクォーツ式電波腕時計では満たせないものを満足させるためにあるのだから。

昨日(米国時間9/12)、Apple Watchがほとんどの主要時計メーカーを売り上げで上回ったとき、インターネットがざわついた。Apple WatchがRolexやOmegaなどの高級時計メーカーより多く売れたからといって驚くにあたらない。驚くべきは、RolexとOmegaがこの負け戦をいまだに戦い続けていることだ。

情報源: Appleよ、ロレックスに勝つのは難しくない | TechCrunch Japan

ルイ・ビトンのスマートウォッチ
ルイ・ヴィトンのAndroidスマートウォッチは30万円。
 一方で、機械式高級時計ではなく効果なブランド品がスマートウォッチを作るケースが増えてきている。

 機械式高級腕時計ほどの価格帯ではないが、Android ware 2.0 デバイスにブランドロゴや専用デザインのケースやバンドをあしらったものだ。非常に安上がりにできる割に高い利益率が期待できる。

 しかし、大半のユーザはスマートウォッチをデジタルデバイスとして見ている。それは Apple watch edition の失敗で分かる。Edition は話題になったが2016年にはラインナップされなかった(Edition というモデル名を引き継いだものは有ったが金縁の200万円もするフラッグシップモデルはディスコン)。Series 2 以降はスポーツやヘルスケアの機能を強化する方向に転換した。

 Apple は方向を変えられるが、ブランド・メーカーはそのよって立つところがハイ・ファッションなのだから安価な製品にシフトすることはできない。それはブランドの価値を毀損するに直結するからだ。

 個人的には、Android wear 2.0 の設定画面が出た時点でアカンとは思うけどね・・・

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