photo Adidas Adizero Boston boost 2

Adidas Adizero Boston boost 2 を買ってみた

photo Adidas Adizero Boston boost 2 side view
白いミッドソールが BOOST フォーム。見えている分より前まで入っている。青い部分はEVA(多分)。
 New Balance VAZEE RushNike Free 4.0 Flyknit の走行距離が500kmを超えたので、Adidas Adizero Boston boost 2 を買った。今回 Reebok Zprint 3D と合わせて2足体制になったので、安心して VAZEE と Free を引退させられる。それほど深く考えずに買った2足だったが、去年の福知山マラソン(VAZEE)、神戸バレンタインラブラン(VAZEE)、芦屋サクラファンラン(Free)、神戸森林植物園ハーフ(VAZEE)まではトレーニングもレースもこの2足で走った(昨年は Asics Gel 1120 でも少し走った)。6月のたたらぎ湖ハーフは Zprint 3D で出たが、トレーニングには2足を併用していた。

 NIKE の Flyknit の履き心地は大好きだが、今のラインナップで Flyknit を使ったものは自分のレベルには合わないものばかりだったので却下。Reebok と Adidas はボックスが少し狭くて親指の爪が当たるので、Adidas から探した。ASICS と Mizuno ももちろん探したが、自分のレベルだと ASICS GEL 1120 のような見た目のシューズしか無いのでやめた。

 サブ4を目指すレベルでクッションがありながら、それなりに軽いシューズというと Boston boost に落ち着いていた。ここまでは4月くらいに出ていた結論だったが、買いに行くのがめんどくさいのと、とりあえず Zprint 3D を買って3足体制となって負担が減ったことで、放置していた(このブログではよくある状況w)。

 先日、Reebok の floatride run がいくらぐらいか見ようと思ってヒマラヤのサイトを覗いていたら、 Boston boost 2 が安くなっていた。しかも、今週末までヒマラヤのネット会員には500円引きのクーポンが貰えるとあった。すぐにアカウントを登録しクーポンをダウンロード。金曜の業務終了後に最寄りのヒマラヤに行って買った。amazon にしなかったのはワイドと履き比べしたかったから。

 Adidas の足型が合っているのか、25.5 で靴下を履いてもきつさを感じない。親指の爪がボックス上部に当たるのはワイドにしても変わらなかったので普通のモデルを買った(多分ワイズD)。

photo Adidas Adizero Boston boost 2 heel
大きくて硬いヒールカウンターと厚いBOOSTでカカトを守る。
 カカトの周辺のサポートは自分が持っている他のシューズとは一線を画する硬さだ。ヒールカウンターは大きく硬い。Boost が厚いことや Boost と continental ラバーの間に配された TORSION SYSTEM と書かれた樹脂の剛性も相まって、土踏まずより後部は全く屈曲しない。

 横から見ると Boost フォームは土踏まずの少し前までしか入っていないように見える(右上写真)が、実際には指の付け根付近まで入っているので、着地の際にもBoostは効いている・・・はずだが、実際にはこの部分は薄いので、VAZEE や Zprint 3D のようにソールの衝撃吸収生を感じることはない。

 反発性については、前にも書いたが、よく分からない。拇指球付近に屈曲点があって、手で曲げた時の反発は感じるが、手で曲げられる程度の弾性で体重を押し返すような反発があるとは思えない。が、VAZEE や Zprint 3D より弾性係数が高いことは間違いない。

photo Adidas Adizero Boston boost 2 weight 215g
25.5cmで215gなので、Adizero Japan boost 3 (adios 3) と同等
 

Boston boost 220g
NIKE FREE 189g
Japan boost 208g
Zprint 3D 220g
VAZEE Rush 230g

 この程度の差は靴下の有無で違ってくるので、体感的には差はない。感じる人は感じるのか知らないが自分にはわからない。GEL1120 の 320g とか VFF の 150g だとさすがに分かるが、走りに影響があるかと言われると、自分のレベルの走りでは分からない。同じルートを走ったとしても、他の要因による差のほうがはるかに大きいから検証のしようもない。


photo Adidas Adizero Boston boost 2 sole
黒いのが continental ラバー。土踏まず付近の銀のパーツが TORTION SYSTEM の樹脂。見難いが内側のカカトまで伸びている。
 走ってみた感じはニュートラルに尽きる。これまで履いてきたシューズと違うのは continental ラバーだ。これが着地する時に硬いものが地面に当たる感じがする。これまで履いてきたランニングシューズがミッドソールがそのままアウトソールになっているようなものばかりだったせいかもしれない。GEL 1120 を思い出したが、GEL 1120 のような鈍重な感じではないし、路面の凹凸を踏んだ時に足首に負担が来るようなものではない。

舗装路面をしっかりグリップしてる感じはあった。さすがにタイヤメーカーといったところだろうか。荷重をしっかりかければかけるほど食いつく感じがあるのは自転車やバイクのタイヤに似ている。アウトソールは一枚でできていて、場所による特性の違いは持たせていない。アウトソールは路面とのコンタクトに特化するという考え方のようだ。この辺はメーカーの設計思想が見えて面白い。

 土踏まずから前は薄いので、調子がいい時は軽快に歩が進む。少し体が遅れ気味になっても土踏まずから後半部がしっかりサポートしてくれるようだ。かといって、斜め後ろから路面に着地するようなヒールストライクでも快適というわけではない。ソールが前から見えるような状態で着地したら滑らかに重心を前に移動するのは、土踏まずから後半が屈曲しないので、難しいだろう。少なくともミッドフットストライクに近い状態で着地するフォームは必要だろう。

 Boost フォームのクッションはあまり感じなかった。というか、VAZEE RUSH や Zprint 3D、NIKE FREE 4.0 のクッションが厚目なので、感じれないのかもしれない。が、これらのクッションシューズと比較して、特に厳しいというものではない。なので、ターゲットとするスピード域の割にはクッションがあると言えるのだろう。

 とにかく、ランニングギアという感じがする靴だ。自転車に例えるなら VAZEE や FREE、Zprint 3D はクロスバイクで Boston boost 2 はロードレーサーだ。街乗りだって出来なくはないが、コンビニ行くのにロードレーサーに乗りたいとは思わない。

「Adidas Adizero Boston boost 2 を買ってみた」への2件のフィードバック

  1. ボストンブースト、オシャレな色で、イイですね〜〜^ ^僕は靴選びは他のブロガーさんの情報やクチコミで決めてます。
    で、実際に履いてみて、イイとかワルイとか、ほぼ感覚で判断してまして、具体的にどこがどうイイのか?あまり分かってません、、、
    panhead さんがギアを細かいところまで分析され、考察されているのを読むと、ランニングシューズの技術って凄いなー!などと感心してばかりいます^ ^

    1. ありがとうございます!おっさんなんで足元だけでも華やかにとwww

      細かく見ると色々と特徴があって面白いんですが、実際に履くと正直良くわかりません。一番分からないのが「反発力」です。次が重量。両方を手に持って比べれば分かるけど、履いて走ったらそんなに差があるとは思えないんですよね^^

      Japan boost と Boston boost もサイトで見る分にはよく似てるけど、手に取ると色々と違ってて面白いです。近いうちにアップします(^^;

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