Apple watch watcher の憂鬱

アップル、「iPhone」販売台数が過去最高に–第1四半期決算 CNET
Appleは2017会計年度第1四半期の決算を発表した。過去最高の四半期売上高で業績目標を大きく上回り、「iPhone」の販売台数も過去最高を記録した。

 売上高は784億ドル、純利益は179億ドル(1株あたり3.36ドル)だった。

apple 2016-1Q

 iPhone、Mac、iPad については表のとおりだ。

 気になる Apple watch は other products にまとめられている。other products で大きなものは Apple watch、Apple TV、iPod だ。iPod と Apple TV がこの四半期で大きく変動したとは考えられないので、変化のほとんどが Apple watch のものだろう。

 2016年7月~9月の四半期と比較すると、大きく売上を伸ばしたように見える。が、これは新製品発売前の買い控えからのリバウンドでしか無い。それも、前年同期比で売上を伸ばすほどの勢いはなかったことが分かる。iPod や Apple TV の減少も含まれているが、少なくとも大きく売上を伸ばしていないのは間違いない。第一世代の不満点の多くを解消して実用性が上がったと思われる(自分調べ) Series 2 を持ってしても減少の歯止めができなかったのだ。

 ということは、スマートウォッチ市場全体も、前年同期比では縮小傾向といえるだろう。他メーカーのスマートウォッチが Apple watch の減少分をカバーするほど売上が増えていなければではあるが。他メーカーの全部の売上を足しても Apple watch の数分の一でしかないガリバー型市場ではそんなことはあり得ない。というより、実際には他のスマートウォッチメーカーも売上を減らしている可能性が高い。フィットネス・トラッカーで唯一の勝ち残りといっても過言ではない Fitbit ですらこの状態だから。

Fitbit、従業員の6%を削減へ
 ウェアラブル大手のFitbitは米国時間1月30日、「およそ110名の従業員を対象とした人員削減」を行うと発表した。これは同社の全従業員のおよそ6%に相当する。

 スマートウォッチ・ウォッチャーとして、次のイベントは回線付き Android Wear 2.0 端末の発表・発売だ。スマートフォンに依存しないスマートウォッチが市場にどれくらい受け入れられるか楽しみだ。これで駄目なら、電池の大幅な性能アップを待つしか無いだろう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です