ダラダラと書いているときに、「これって IoT の格好の材料やん」と思った。そして IoT で重要なのはデバイスではなくAPIであると考えるようになった。さらに、オムロンの失策でこの思いを強くした(Withings Body参照)。
まず、現状のジムでのユーザーの行動フローを追う。
- ユーザーは会員カードを発行されている。カードにはバーコードが記載されている。
- ジムの受付でカードを担当者に渡しバーコードリーダーで入館の記録がされる。
- ロッカーにカードを差し込むことでロッカーの鍵を閉じることができるようになる。(カードをジムのフロアに持ち込むことは無い。これはカードとロッカーの鍵の紛失を防ぐのに効果があるだろう。)
- 本棚に個人別フォルダが男女別・50音別に置かれているのでタブを見て探す。
- ファイルに閉じた様式を取り出してバインダーに閉じてフォルダは仮置き場所に置く。
- 体組成計と血圧計が置いてあって自由に計測できる(記録が発行されるような正確なものは月に一回スタッフに頼んで測ってもらう必要がある)。
- カーディオマシン(トレッドミル、バイク、クロストレーナー)を使う場合には白板に終了予定時刻を記入する(終わったら消す)。
- カーディオマシンの前には液晶テレビが備え付けられていて、備品のイヤホンを使って視聴することができる。
- トレーニングの記録は様式に鉛筆で記入する。
- 筋トレ系のマシンは自分で重さと回数・セット数を記録する。
- カーディオマシンは終了時にディスプレイに表示される結果を転記する。
- トレーニングが終わったら記録用紙をフォルダに戻し、終了ボックスに入れる。(終了ボックスに入れられたフォルダはスタッフが元に戻す。中の確認とかはしない。)
- 退出時にカードを受付に提示しバーコードリーダーで退館が記録される。(カードをロッカーに置き忘れはここでチェックされる。)
次に、ジムでの情報交換を列記する。
- スタジオメニューは紙のカレンダーで配布される他、ボードで提示されている。
- スタジオメニューの変更はボードで掲示されている。
- 別料金のサービス(トレーング指導、岩盤浴、加圧トレーニング)は電話か口頭での受付しかない。
- ジムの公開ウェブページは存在する。
- 入会の受付はウェブのフォーム送信ができる。やりとりは電子メール。
- ルーム内ではスマートフォン・携帯電話の操作は原則禁止(音楽プレーヤーとしての使用のみ可)。
このリストを見るだけで、ビジネスチャンスが転がっていることが分かるだろう。ジムもそうだし、トレーニングマシンメーカーやヘルスケアサービス会社にとってもチャンスだ。具体的なビジネスについては後のエントリで。