「24時間使えるバッテリーのパワーを。」って聞くと、24時間連続で使えるという印象があるが、ケースの充電器で数回充電しながらということだ。充電している間は使えない。途中で充電していいならいくらでも時間は伸ばせるだろう。
ただ、ケースに充電バッテリーを入れたのはアイデアだ。この手のヘッドセットを一日中装着している人はいない。装着していない時間に自動的に充電できるのは非常に便利だ。しかも、失いそうな小さな AirPods の収納を兼ねている。やっていることは、モバイルバッテリーと専用充電ケーブルを持ち歩くということだが、収納ケースを兼ねるという価値を加えることで利便性が上がっている。Apple が初めてではないと思うが、これは正解だ(ケースの充電作業は必要だが)。
自分が買った X1T は専用のケーブルしか付いておらず、同じ環境を実現するには常にケーブルとモバイルバッテリーを運ばなくてはならない。で、モバイルバッテリーは持たず、ケーブルと予備のヘッドセットを持っている。移動中は予備のヘッドセットを使い、充電できる環境にいったら充電するという体制だ。
AirPods のメリットの多くはプレーヤー側(iPhone, iPad, Mac, Apple watch)とヘッドセットの両方を作っているからこそ実現できたというものが多い。AirPods を買えば他のスマートフォンでも使えるといったものではない。他のメーカーなら「普及しないローカル規格作りやがって」と批判の対象にすらなりかねない。
下のページで気になったのは以下の但し書きだ。ここの「片方の」という表現。X1T でも片方だけで使用すると5~6時間の連続使用が可能になる(と仕様にはある)。片方で使う場合にはユニット間の通信が発生するためステレオで使おうとすると電池の消耗が速くなるのだ。そして、X1T では電池が切れるときには同時にシャットダウンされる。それに対して AirPods の場合「片方のAirPodsが停止する」とある。どちらか一方だけが電池切れで止まるということだろうか。だとしたら、それぞれのユニットは別々の Bluetooth デバイスとして iPhone から認識されているということだろうか(Twitter で指摘いただいた)。
ただ、収納ケースが充電器を兼ねているということで連続再生可能時間の問題点についてはほぼ解決されているかもしれない。通勤中や移動中に聴いて、目的地に着いた時にケースに収納しておくだけで、次の移動時には満充電になっているということだ。数日に一回寝る時にケースにライトニング充電ケーブルを挿して寝るだけでいい。ぶっ続けで再生してケースに収納する機会がないというシチュエーションはめったにない。自分のような遅いランナーがマラソンに出る場合くらいだwww
iPhone 7試作ハードウェアおよびソフトウェアとペアリングしたAirPods試作ハードウェアとソフトウェアを使用し、2016年8月にAppleが実施したテスト結果によります。オーディオの再生には、iTunes Storeで購入した358の個別のオーディオトラック(256Kbps AACエンコーディング)により構成されたプレイリストを使用しました。音量は50%に設定。AirPodsのバッテリーをフル充電し、片方のAirPodsが停止するまでオーディオ再生を行いました。バッテリー駆動時間は各種設定、使用方法、その他の要素によって変わります。