ありそう?なさそう? 「大地震は満月か新月の前後に起きやすい」「アルミ板を貼ったら空力が改善」

 これはありそう。

東京大学の研究者チームによる、満月や新月のときに最大重力が地球に加わり、大潮になる時期と、巨大地震の因果関係を調査した研究論文が、英科学雑誌の「Nature Geoscience」に掲載されました。

情報源: 「大地震は満月か新月の前後に起きやすい」東大研究者らが発表|ギズモード・ジャパン

 記事のコメントでは「潮汐からのちょっとした外圧」とあるが、月の引力は大きい。月の引力は海水を移動させるだけでなく地殻の変形をもたらしている。地殻のズレや変形こそが地震のエネルギー源であることを考えると月の引力による変形が間接的に地震の原因になっているともいえる。

 太陽の引力も、人類の科学レベルでは全く制御不能なくらいの大きさだ。地球の遠心力とバランスするくらいの力で内側に引っ張っている。ただし、地球と太陽の距離が遠い(地球の直径に対して)ので、円周の内側(昼)と外側(夜)で太陽側に引っ張られる引力の大きさの差は少ないだろう。だから、地殻を歪ませるような力にはならないのではないだろうか。

 次は、「ないだろう」という話題。

トヨタは2ドアスポーツクーペ『86』の大幅マイナーチェンジに合わせ、改良新型に採用された新技術の概要を公表した。「アルミテープによる空力コントロール」を実現するというもので、低コストながら操縦安定性の向上に大きく貢献するという。

情報源: アルミテープで走りの味が変わる!? トヨタが新技術を公表「みんなで試して」 | レスポンス(Response.jp)

 静電気によって帯電した空気の流れが影響を受けるというのなら、車体に溜まった静電気を使って整流効果を得るというのもあるかもしれない。タイヤハウスの内側とか車内のステアリングの下に貼ったもので空力に影響があるというのはかなりオカルトっぽいが、否定する根拠もないので、まあいい。

 なさそうなのは、「それをつけたらハンドリングが変わる」という点だ。市販公道用車両で空気の抵抗が数%減ったからってハンドリングに影響するか?二重盲検法でテストしてほしいものだ。自動車の試乗記事で効果を有りとなっていても二重盲検法に耐えられるものなど無いと思ってるが…