まるでスパイ映画…さすだけで端末を破壊するUSBスティック

160913usbkill こんなもん、ハンマーでPCぶっ壊すのと変わらんwww USB ファームウェアの脆弱性を突くツールかと思ったらほぼ物理的に破壊するようなものだった。こんなもん、全然スパイドラマじゃない。USB挿した途端にPCが動かなくなったらその場で怪しまれてしまうし、逃げ切れないだろう。

 また、電気的にマザーボード上のチップ類を破壊したらストレージのメディア(HDDのプラターやSSDのメモリチップ)上のデータ、さらに外付けストレージデバイスのデータなどは破壊出来ないだろう。だとしたら、「あれ?パソコン壊れちゃった。でも、HDDのデータは大丈夫」で、被害は大したことにならない。

 ストレージのメディアメディアまで破壊できるなら使いみちはある。破壊工作ではなく、PCの廃棄の際に秘密保持のためにストレージの破壊をしなくてもいい。合法的で有用な使いみちだ。何百台の端末を入れ替えなければならない企業や官公庁などは廃棄の際にもリソースを費やしているはず(ちゃんとやってるとこならだが)。それが、一台あたり数秒で、しかも、操作担当者が何の知識も技術もなくてもできるというのは大きい。 

まるでスパイ映画…さすだけで端末を破壊するUSBスティック|ギズモード・ジャパン

スパイの世界が現実に。

USBスティックをさすだけで、端末を使用不可状態にしてしまう、なんだか映画やドラマで見たことあるようなアイテムが現実となりました。USB Killは、すでに購入可能。端末に差し込むと、即座にUSB動力電源からコンデンサーを充電、その後ためた電力を一気に放出します。この流れをたったの数秒で行ない、端末を再起不能にするってんですから、怖いもんです。

USB Killが使えるのは、パソコンだけではありません。USBポートがついているものならなんでもターゲットになります。多くのハッカーが、USBを利用した破壊アイテムを作ろうと試行錯誤してきましたが、ついに現実のものになるとは。話だけ聞くとスパイみたいでかっこいいと思いますが、いざ商品として売られていると怖い…。開発元は、セキュリティのかかっていない端末は気をつけるべきと語っていますけど。

USB Kill、価格は56ドル(約5600円)。5600円でスパイの世界…。