AONIJIE running vest model E883 #1

 購入したのは 1.5l のタンク付き。ショップオプションらしく AONIJIE 公式サイトにある 2l のリザーバータンクとはちょっと違う。丸い口のものは廃止になったらしい。他のサイトには明記されていた。自分が買ったショップのページにはその記載はなかったが、商品写真は送られてきたものと同一だったので間違いではない。

デザイン

Aonijie-01-back

  • 小さなデイパックの肩紐を大きくしてバッグを取り付けたような感じだ。
  • 背中のバッグには仕切りはない。ハイドレーションパックに水を満杯入れたら空間はあまり残らない。財布など、ランニング中に出し入れしない貴重品など絶対に落としてはいけないものだけを入れる場所にすべきだろう。
  • バッグの外にネット上のポケットがあり、カッパや手袋、帽子、タオル、補給食などを入れるならこちらだろう。

縫製

  • ちゃんと機能してさえすれば気にする方ではないが、熟練した針子さんの仕事は気持ちがいい。

素材

  • 体に触れる部分は大半がメッシュで、バッグ部分はナイロンタフタでできている。防水と書いてあるがどの程度まで防いでくれるかは雨に降られないとわからない。
  • 背中の中心部分は通気性の高い素材が使われている。少しメッシュが荒くて通気性をアピールしているが実効性はあまりない。

ポケット

  • Aonijie-04-l-pocket左は奥にチャック付きのポケットが有り、iPhone 6 が余裕で入る。左の前のポケットは右より容積が小さい。奥ポケットにスマートフォンなどを入れる前提だろう。平べったいボトルか補給ジェルなどを入れる為のものと割り切ったほうがいいだろう。
  • Aonijie-02-r-pocket右前ポケットにはマチがあり 555ml のペットボトルが入った。入ったが胸に当たってうっとうしいので、円形のペットボトルを入れるなら300mlが限界だろう。
  • ポケットの上部のドローコードをボトルの口に引っ掛けることで飛び出すことが防止できる。300mlのアクエリアスのペットボトルならドローコードを掛けなくても飛び出す心配はなさそうだ。
  • Aonijie-03-r-pocket伸縮性のあるポケットだが、素材の伸縮性に任せているわけではなく、3枚のパネルを縫い合わせて立体性をもたせている。しかも、布の縫合部には袋とじされていて、この袋とじのおかげでボトルのような重量物を入れた時にポケットが垂れ下がることが防止されている。

肩ベルト

  • 広いベルトで安定がよく、重量が分散されるので負担感が少ない。
  • メッシュ素材はけっこう目が詰まっていて、通気性はあまりない。

留め具

  • 前のストラップは上下が異なる素材になっている。
    前のストラップは上下が異なる素材になっている。
    ストラップは横に各一箇所、前に二つ。テープの末端の処理がオーバースペックなほど丁寧に処理されている。
  • 驚いたことに前のストラップは上下で素材が変えてあった。上は通常のナイロンテープで下は伸縮性のある素材が使われていた。地味で手間のかかる仕様だ。サイトでも全くアピールしていない。こういう小さな工夫の積み重ねはただのコピーではできない。
  • 横のストラップは3箇所で留められていて、一箇所で長さを調節する。貧弱な人間だと余りが多い。
    横のストラップは3箇所で留められていて、一箇所で長さを調節する。貧弱な人間だと余りが多い。
    このベストにはサイズ設定がなく、胸囲腹囲の差はストラップで調節する。なので、ストラップはどれも長い。165cm49kgの自分だとストラップはほとんど余らない。長過ぎるストラップは邪魔なので切るつもり。

反射材

  • 前にも後ろにも多数の反射材が付けられている。車やエンジン付きのバイクに対してはこれだけでも十分だろう。(自分の場合は更に無灯火自転車対策のためにバッグにLED発光体を付けているが。)

フック

  • ドローコードを通すような感じのループが取り付けられているが、ドローコードはない。
  • Aonijie-06-tube-strapハイドレーションのチューブを取り付けるゴムのループがあるが、走っている最中に抜いたり挿しこんだりはできないだろう。ここは、ワンタッチで挟めるプラスチックのフックにして欲しかった。

リザーバータンク

  • ハイドレーションのチューブを装着したところ。あと5cmくらいチューブが長いといいかもしれない。
    ハイドレーションのチューブを装着したところ。あと5cmくらいチューブが長いといいかもしれない。
    リザーバータンクのクオリティは高くない。リザーバータンクで意外に重要なのが洗浄と乾燥。特に乾きにくいチューブや吸口をどうするかについては多くのランナーが苦労しているらしい。その中で、高級なハイドレーションシステムだとチューブや吸口を分解して洗えるようになっている事を知った。分解できればチューブや吸口だけを交換できる。これにはそういった機構は一切ない。臭くなったりカビが生えたらタンクごと替えるしか無い。ペットボトルに取り付けるハイドレーションチューブがあったので、自分などはそちらのほうが清潔でいいかもしれない。

その他

  • 縫製のクオリティや各部にある細かい工夫に驚いた。仕様の設計から製造、品質管理までを自社でやってこのクオリティが出せるようになった。数年後、AONIJIE が世界のスポーツ店の店頭に並ぶようになっても不思議はない。少なくともmont-bellよりはコストパフォーマンスが高い。

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