最初に使ったのが自転車用のライトだった。RX3 で使っていたが、自転車置き場で自転車が倒れた時に固定用のマウントが割れて使えなくなっていたのだ。単三電池2本・高輝度LEDが3つ付いていて常時点灯と点滅が切り替えられる。自転車で使うのにも十分な光量だ。
ただし、ランニングに使うには不便なところがあった。手で持つことを想定していない形状なので持ちにくい。
再三書いているが、自分が走るルートで路面が悪いのは街灯がない、あっても光が届かない歩道や遊歩道だ。そういうところを通る時に自転車用のライトでは片手を振らずに前に差し出さなければならい。また、道路を照らさなくていいくらいに明るい道は自動車に対する被視認性を上げるためにライトを点灯するのは重要だ。そういう時にはライトを握って普通に振る。が、そうすると腕が上に来た時にライトの光が目に入って眩しい。
100 円ショップを物色して見つけたのが右。単三電池2本、白色LED3個という基本仕様は同一だが、縦90度・横360度の回転が可能という所が違う。本体は軸状でクリップも付いている。クリップが凸凹してフィット感を損なっているが、軽いので気にならない。
実際に持って走ったところ、上に書いた光軸による不満は完全に解消された。走りやすいように腕を振った時にライトが見たいところを照らすようにできる。「完璧!」と思ったが、そこは 100 円ショップ・・・・
ライトが暗くてほとんど役に立たない。自転車用のライトでは煌々と点灯する電池を入れても、道を照らす光度にはほど遠い。一番上と同じ電池を使ってこれだ。しかも、これはカメラが勝手に絞りを調節した結果だ(画像の荒れ方でわかると思う)。暗くしているからスイッチが入っているのが分かるが、室内の電灯を付けていたらスイッチが入っているのが分からないくらいだ。
ライトの照射方向を気にしなくてよくなったが、走りやすさにはあまり貢献しなかった。ジョイント部分が多いので接触が悪いのか、抵抗が大きくなってしまっているのだろうか。どんなに持ちやすくても道を照らせられないのでは持つ意味が無いので捨てた。
諦めきれず、Amazon を検索して見つけたのが「OHM LED タフライト 首振りヘッドタイプ レッド (07-1913)」。横方向の回転はできないが、ランニングの腕の角度をそのままに道路を照らすことができる。単三電池2本入れた状態で120gと自転車用ライトや100円ショップのものより若干重いがグリップ部が細く握りやすいので負担が増えた感じはしない。ただ、もうちょっと縦方向を短くできたのではないだろうか。
LEDが一つしかついていないので自転車のもの(3LED)よりは光量は少ないが色温度は高い。
自転車用と比較して照射角が狭いが懐中電灯としては標準的なものだろう。自転車用は、広くしないと曲がりたい先を照らせないから、広く設定されているのだろう。その点、手で持つことが前提の懐中電灯は照らしたい方向に自由に向けられるので広角にする必要がないし、角度を絞ったほうが光の密度が上がって明るくなるというメリットも有る。もちろん、もっと光量の多いライトなら自動車のライトのように広がりをもたせながら中心部は明るくするということも可能だろうが、30ルーメンでは暗くなってしまう。