charge HR vs Pulsense PS-600 比較

 EPSON から Pulsense PS-600 を有料で借りたので、fitbit charge HR と比較してみた。運動に関してのみ SUUNTO T6 も加えた。

自転車で使用する場合の問題点

 charge HR も PS-600 も自転車に乗った時に表示される距離はでたらめ。PS-600 の管理ソフトでは運動の種類を自転車にすると距離がゼロになるので、ウォーキングやランニングの距離の累計記録を汚すことがない。fitbit は自転車に乗って誤って記録された距離(2時間走った距離が3kmとか)も距離として加算するので、一週間の距離といっても全く意味が無い。そもそも、自転車で走った距離とウォーキングやランニングの距離を合計するというのがアホ。

 ブレスレット型フィットネス・トラッカーが自転車の距離を測れないのはしかたがないのだから、EPSON のようにゼロにしたほうが害がなくて良い。

装着感

 PS-600 は普通の大きめの時計の装着感だ。ベルトがチープな感じがするが柔軟性が高く手首へのフィット感は高い。ある程度密着しないと心拍を計測する精度が下がるからきめ細かに調節する必要があるのだろう。

 charge HR についてはこちら

 手首にはめないと意味が無いので、SUUNTO T6 のように自転車に装着することができない。なので、自転車に乗っている時にリアルタイムでこれらの心拍を確認することは難しい。というか、めんどくさい。

精度

T6 平均心拍数が127bpm
T6 平均心拍数が127bpm
 SUUNTO T6 で自転車に乗った時のログ。これが一番正確と考えられる。
 ロードバイクポッドを付けていないので、水平軸は時間。なので、高度グラフが正確にプロファイルを示していない。平地なのに心拍が低い場所は写真を撮ったりしている時。


PS-600 平均心拍127bpm
PS-600 平均心拍127bpm
 T6と同じ時の PS-600 のログ。平均心拍がT6と一致している。

 運動のログとしては大雑把すぎてあまり参考にならない。せっかく、正確なデータが取れているのにこんな表示しかできないのはもったいない。サーバ側のアプリケーションのアップデートで対応できるのでちゃんとしたトレーニングログとして使えるものに・・・自分はしてもらわなくてもいいが、ユーザーにはしてほしい人もいるだろう。

 ジョギングやウォーキングで歩数から距離が得られるシーンなら速度や距離が表示されるのか・・・今となっては確かめる術はない。

 ただ、ローラーを回している時に全然違う数字が記録されていることがあった。ベルトのきつさとか位置によって反応が違うのだろうか。


charge HR 平均心拍数が 117bpm
charge HR 平均心拍数が 117bpm
 fitbit charge HR のログ。平均心拍が上の2機種より10低い。


fitbit-walk-log charge HR は運動時の心拍が全くあてにならない。ウォーキング時には異常に高く出ることが多い。通勤の息が切れることもない速度での徒歩で心拍が 160bpm を上回って記録されることがしょっちゅうある。右は通勤時の徒歩から更衣室で着替えて机に着くまでのログだ。後半は歩いてすらいないのに150bpm以上になっている。

 時速5km程度の軽度のウォーキングで体感的には 100bpm 程度のものでも(T6 を付けて歩いた時の経験上)、160bpm以上と記録されることが多い。距離の計測も甘い。fitbit charge HR はスポーツのログには使えないと思っておいたほうがいい。

 心拍トレーニングをキッチリするためには胸に巻くセンサーが必須だろう。今なら Bluetooth 4 対応の心拍センサーが数千円で売られているので、スマートフォンを使ってモニタすればこれらより正確に計測が可能だ。

スリープ

PS-600の睡眠ログ。
PS-600の睡眠ログ。
 24時間付けているフィットネス・トラッカーだからできるのがこれ。

 charge HR も PS-600 も睡眠を自動的に感知して計測してくれる。pulsense シリーズには眠りの深さを図るアルゴリズムが搭載されていて、指定のアラーム時刻ではなく浅い時間に起こしてくれる機能がある(何分前以降にするかは設定可能。初期設定は30分)。この機能は jawbone シリーズで有名な機能だが、fitbit にはない。

 ただ、浅い時間帯に起こしてくれる機能が有効かどうかは自分の場合は不明。元々、朝方には眠りが浅くなるので、設定時刻の前30分にまどろんでいるときに起こされる気がして、結局アラームにセットした時刻までベッドにいてしまう。特に冬は早く起きても寒い中で出勤までの時間調整をしなければならず、早く起きるメリットがない。早く起きて時間を有効に使える人ならこの機能は有効かもしれないが、自分のようなずぼらな人間には鬱陶しいだけだった。

charge HR の睡眠ログ
charge HR の睡眠ログ
 そもそも、fitbit の睡眠ログは大雑把で体感程度の情報しか残っていない。途中で起きた時とか寝苦しくて何度も寝返りをうったようなような時しか計測されていない。pulsense は、何を基準に判定しているのか分からないが、深さを示してくれていて、同じ睡眠時間でも質の違いを判定してくれる。実際に、そこで示された感じと翌日の体感はかなり近いものがある。

 しかし、右の2枚の画像は同じ日のログだが睡眠時間が違う。実際には0時半くらいにベッドに入ったもののiPhoneを触って寝たのは1時頃だった。charge HR はこれに近いが、PS-600 はその時間を浅い睡眠として認識している。

サイトUI

 どれもクラウドにデータが保存され専用のウェブサイトでログを確認できる。ウェブサイトの充実度もフィットネス・トラッカーの機能の一部と考えられる。どこも、メールアドレスさえあれば簡単にアカウントが作れるので興味がある方は作ってみるといい。

・Fitbit:ダッシュボードとして表示項目を変更したり自由にレイアウトしたりできる。ウェブサイトのとして頭一つ抜けている。自分が charge HR を使うようになってから2回ほどアップデートがあり洗練度が上がった。惜しむらくは、食品の入力UIがデタラメで使いものにならないことくらい。今は全く使っていないが・・・

・EPSON:デザインは新しいが項目は固定でグラフの表示もカスタマイズできない。情報の密度も低く、中身が無い残念なサイトだ。せっかくデバイスの性能が上がっても活かしきれていない。食品を入力するUIについては全く見てもいないので、良いのか悪いのか判断不能。

※低炭水化物ダイエットに切り替えたのでトータルのカロリーは気にしなくなった。それより、タンパク質・脂肪・炭水化物の内訳がわかるような食品入力が欲しい。トータルのカロリーを考えなくても、今のところ問題はない。

「charge HR vs Pulsense PS-600 比較」への2件のフィードバック

  1. 心拍にこだわらないのならUP24が壊れるまで使うのが正解だと思いますね。新しく出るのもまだまだ完成度低いです。

  2. UP24をまだ使い続けたほうが良さそうな気がしてきました。
    UP24に感じる不満はまだマシな方なのかもしれない、と。

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