もっと自然に、人間らしく・・・Windows10ならね

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 単身赴任になってから Windows 10 を常用しているが、生活は全然変わらない。当然だ。パソコンのOSを変えたからといって生活の質に影響があるはずがない。もう OS が生活に影響を与える時代ではない。

 これは、一方で OS の完成度が上がっていることや PC のコモディティ化を表している。生活に必要不可欠なものほど、トラブルがなければ話題にもならない。それはライフライン(水、電気、燃料)の宿命だ。高品質なサービスを提供していても普段は誰も気に留めない。

 更に、PC への依存度の低下という要因もある。ここでいう PC とは Windows パソコンという意味ではなくWindows や Mac OS で動くパソコン全てを指す。インターネットへの依存度は上がる一方だが、手段が多様化し、PCへの依存度は相対的に下がる一方だ。スマートフォンやタブレットのみでネット接続をするユーザが増える一方で、PC ユーザはほぼ横ばいだ。

 Microsoft が主力製品である Windows を無料アップデートしたのもその流れだろう。アップデートの度に莫大なキャシュフローを生み出した Windows OS に無料アップデートを提供したのは同社のビジネスモデルの変化を示している。ただでさえ、存在感を失いつつあるパソコン用の OS を有料でアップデートさせようとしても乗ってこないだろう。自分も 8.1 を持っていたから 10 にしたが有料だったら 10 にしなかった。

 10年前なら一般マスコミにも取り上げられるような大きな話題になっただろうが今ではご覧のとおりだ。一部の提灯マスコミやヲタが大騒ぎするだけで大半のユーザは様子見だ(win7 を使っているユーザなどで、セキュリティアップデートと勘違いしてインストールしてしまい、UI に戸惑った人がいたかもしれないが)。

 もう PC 用の OS が社会現象を巻き起こすことはないだろう。それは Mac OS にも言える。

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