Apple watch エコシステムはサードパーティのオアシスたるか?

150729AppleWatchBslt-01 Apple watch のスマートウォッチにおけるシェアが70%を超えているという記事があった。そんなことは発売前から分かっていたことだ。スマートウォッチに興味があって買う気があっても Apple watch が出るまではと待っていた人たちの潜在需要が集中したのだから。Android のスマートウォッチを出している企業も Apple watch にシェアを奪われてガッカリとはしていないだろう。

 それより気になるのは Apple watch は iPod や iPhone のように市場に浸透するかどうかだ。Apple watch は iPhone としか連携しないので、Apple watch が市場に浸透し「スマートウォッチってなんやねん?」という層に受け入れられれば、もっと大きな Android のチープ端末を使っているユーザに訴求できるからだ。新しもの好きで比較的裕福な層が多い Apple ユーザにすら十分浸透できないのであれば、Android のチープ端末を使っている市場に受け入れられるのは絶望的だろう。

 ここに来て、興味深い動きが出てきた。Apple は Apple watch をリリースするにあたって、ファッション性を重視してきた。そして、やっとというか出るべくしてというか、サードパティからファッション性を重視した周辺機器(と言うのか?)が現れた(Apple Watchをエレガントに彩るクロコダイルレザーバンド : ギズモード・ジャパン)。iPhone が現れてケースという市場が生まれたように、スマートウォッチ用バンドという市場が生まれた。これは Apple の強みだ。iPhone がエコシステムを築いたように Apple watch が周辺産業を巻き込んだエコシステム構築できれば、Apple watch の将来に薄日がさす。

 スマートウォッチが難しいということは前にも書いた。iPhone 市場の大半を占める 16GB iPhone キャリアモデルを使うようなユーザが同判断するか年末くらいには見えてくるだろうか。

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