交通インフラ空想的近未来 02 道路

h09a020305z では、どうなるのが理想なのかを夢想家の視点でまとめたい。が、平凡な脳しか持ち合わせていないので、今存在する要素技術の組み合わせでしか無い。逆に言うと、今の技術でもその気なればできるということでもある。

技術

 鍵となる技術は無線通信とAI、センサーだ。これらが全てといっていい。走行の燃料が何になろうがこれは変わらない。

 これらは、現在でも個々の部分では実用に近づいてきた。重要(そしておそらく一番困難)なのはインフラとして統合する事だ。

道路

 今より高い密度と網羅性で基地局を配置する。自動車との通信によって、個々の車の情報をサーバに送ると同時にサーバの情報を常に自動車に送る。そして、基地局の環境センサーやカメラ画像の情報も合わせてサーバに送信する。車に送る情報は、現在ある渋滞情報や近くのファストフード店の混み具合や駐車場といったものではなく(それも配信して構わないが)、道路の使用状況やナビが設定した経路の道路情報だ。同時に、途上で道路を共有(交差点で出会ったり、)する他車の情報と照合してナビの修正情報を提供する。

 道路には今でも情報をドライバーに教えるための標識類がある。道路のセンターラインや中央分離帯なども走行制御のための情報の一部だ。これらは全て道路から自動車に送信される。なので、自動車運転用の標識は無くなる。残るのは歩行者や自転車のためのものだけになる。

 各交差点にセンサーを配置し非通信端末(通信機を持たない人や動物)の接近情報を取得させる。

 すべての自動車が端末で位置情報が分かっているので信号は要らないし、信号待ちも最短になる。当然だが、交差する方向の車がないのに止まらなければならないようなこともない。本当に交差してくる車があるときや交差点に人がいるときにだけ止まればいい。交差してくる車も走行の密度や速度が分かっているので、速度を調節して交差点に到達するタイミングをずらして信号待ちを極力避けられる。もちろん、本当に交通量が多い交差点では待ちが発生するが、各々の待ち時間が不公平にならないよう、かつ、道路のキャパシティを最大化するように調整する。

 交差点にあるセンサーで人が待っていることは車に知らされて自動的に車が止まるので、交差点でのドライバーの不注意による人身事故も無くなる。目隠しコーナーも関係ない。

 安全は他の場面でも改善される。ドライバーの人間的な弱さからくる速度超過が無くなるし、飲酒や居眠りも存在しない。見通しの悪いコーナーも事前に道路のインフラからデータを得た自動車が最適な速度に調節して通過するので、危険はなくなる。

 現在の自動運転車両は、目となるセンサーと処理するコンピュータがキーだが、インフラが情報の多くを事前に送ってくれるので、センサーに依存した走りより精度が上がる。標識を認識するカメラより、インフラから「ここは制限速度が 時速 50km と教えてもらう方が、システム的に楽だし精度も高い。このシステムができたら信号や標識がほとんどなくなるだろう。

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