MVNO 3題

MVNO 容量増加

 「「IIJmio」が通信量増量 900円プラン3Gバイトに」にも書いたように IIJmio が2GBプランを 3GB に増量してくれる。これに追随するように楽天のMVNOサービスも同様の増量を発表した(元から楽天は 2.1 GBだったので、今回の増量で 3.1 GB になった)。

 ユーザにとっては嬉しいが、にミマムプランの2GBすら使い切っていないので 3GB になっても特に変化はない。おそらく、2ヶ月後に切り捨てられる容量が増えるだけだろう。おそらく MVNO 業者はそれを見越しての増量だろう。2GB プランのユーザの大半は 1GB くらいしか使っていないのではないだろうか。

 MVNO 業者にとって利益を圧迫するとしたら、大容量のプランの人が下のプランに変更することだろう。大容量プランに加入している人間と小容量プランに移行しそうなユーザの数は大体読めるだろうから、大きな減収にはならないという計算をしたのだろう。

 自分の生活圏では docomo の LTE は遅い。通勤電車では3Gで安定してつながるほうが快適なくらいの速度でしかない。なので、容量が増えてもパケットは流れない・・・これも計算どおりか。

IIJmio ふぉん

 IIJmio で通話が安くなるというサービスが発表された。フュージョンと同じようなテクニックで一般電話や他キャリアへの通話を安くするようだ。純正の電話アプリを使う場合にはプレフィックスを入れる。専用の通話アプリを使う場合にはそのままダイヤルすればいいらしい。自分のように複数回線を同一名義で使っている場合には同一名義の回線間の通話は最大60%割引になるらしい。

 自分の場合はほとんど電話をしないのであまり興味はないが、覚えておいて損はない。使うかどうか分からないが通話アプリはダウンロードしてみるつもりだ。

 まあ、今は家族はもちろん、実家の親や離れて住んでいる兄とも通話は LINE でできる。固定電話は eo 光のオプションで300円なので置いているだけだ。「携帯電話」の音声通話サービスはその程度のものになっている。おそらく、アプリがエラーで動かなくなっても相当な期間気づかないだろうwww

VAIO phone

 なんで VAIO がスマートフォンを出すのか理解できなかったが、VAIO製ではなく VAIO のロゴが入った中国製端末でしかなかった。その事自体は自分はどうでもいい。5万円もする Android 端末は、たとえ Apple が倒産して iPhone が無くなったとしても、買わないからだ。

 VAIO ロゴの入った端末については散々叩かれているのでここに書く必要はないだろう。残念なのはMVNOの走りである日本通信が「2年縛り」を導入したことだ。端末は SIM ロックフリーでも契約がロックされてるならキャリアの2年縛りと同じだ。

 契約の内容から考えれば、キャリアのかけ放題抱き合わせプランよりは安い設定だし、端末自体がロックされているわけではないので、海外に行く人が地元のキャリアのSIMを挿したり、一時的に他の人のSIMを借りたりすることも可能だ。それに、2年後には名実ともにフリーな端末として他 MVNO 業者のSIMに差し替えて使い続けることもできる。

 しかし、問題はそれではない。自分は docomo の iPhone に対するやり方が嫌いだ。iPhone が入ってきた時に「あんなものは日本では普及しない」と言ったり、SBM が iPhone に docomo の SIM がつかないようにすることに批判的な態度を取っていたくせに自社が iPhone を扱うときにはロックしたことに対する反感が残っている。

20150318_graph そんなキャリアに対する対抗勢力として日本通信に対しては応援する気持ちがあった。今回の契約はこの気持ちを完全に失わすものだった。割賦販売はあってもいい。5万円もするものを一括で買うより分割で購入したい場合もあるだろう。しかし、一括で買っても分割で買っても同じ条件にすべきだ。

 自分が SIM ロックフリー版の iPhone にしたのはキャリアに対する納得感のなさによるところが大きい。MVNO の契約には納得感がある。IIJmio はもちろん、Freetel も納得できる契約だ。日本通信も VAIO phone 以前はそうだった。この納得感を捨てたことに対する嫌悪感は自分だけではなかったのだろう。この発表と同時に日本通信の株価はガタ落ち。

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