Amazonの第3四半期決算でFire Phone は大失敗と判明

 「さもありなん」というのはこういう時のための言葉だ。変なギミックを付けずに、kindle fire HDX を小型化した安価なスマートフォンを出せば良かったのに。名前も Fire Phone ではなく Kindle Phone で。こうなってしまった端末の在庫を処分するのは難しい。2年縛りの回線契約で99セントと言われても魅力は感じない。ここが Wi-Fi モデルのタブレットと違うところだ。Wi-Fiモデルのタブレットなら、売価が安ければ後のコストは発生しない。その点、回線料金がいるスマートフォンとは大きく違う。Kindle シリーズの成功体験にベゾスの目が曇ってしまったのだろうか・・・

 次の答え合わせは12月の au による Firefox Phone だ。楽しみだなぁ。まあ、iPhone を除く au の端末の生産量はこんなに多くないだろうから全く売れなくてもこんな減損を計上することはないだろうが。

Amazonの第3四半期決算でFireスマートフォンは大失敗と判明 – TechCrunch
amazon fire phoneAmazonは発売後わずか2ヶ月で独自スマートフォンのFire Phoneを99セントに値下げした。そこでたちまち「これが本当のファイアーセール〔投げ売り〕だ」というジョークのネタにされた。そういう背景を考えるといまさら驚くほどのことでもないわけだが、Fire Phoneは大失敗だった。

今日(米国時間10/23)、Amazonは四半期決算を発表し、電話会見を行った。その中でAmazonは1億7000万ドルを「主としてFire Phoneに関連する」損失として計上した。要するにOEM先に実需を大幅に上回る過剰な発注をしてしまったということだ。

損失計上後の現在のAmazonの在庫はどのくらいあるか当ててみていただきたい。500万ドル? 2000万ドル?

いやいや。第3四半期末のFire Phoneの在庫は8300万ドルだという。

八千、三百、万、ドル!

Amazonの商品を売るだけが目的で、傾けるとディスプレイが擬似3D効果を示すというバカバカしいギミックだけが売り物のスマートフォンとしては納得の結末といえるだろう。

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