Tizen みたいに、日本では発売されずに終わるかと思っていたが。au は Firefox のコンセプトと正反対の端末を出すらしい。
コモディティ化により淘汰が始まったスマートフォン市場で、レイトマジョリティではなく、ギークに向けた端末をこの時期に出すというチャレンジ精神は応援したい。A5502K や Infobar といった名機(自分調べ)を出した au らしい、記憶に残る端末を出して欲しい。
iPhone からキャリアとメーカーの力関係は逆転した。競争力のある世界モデルの端末をキャリアが独占できる時代は終わった。競争のルールは変わった。キャリア同士が春モデルとか夏モデルとかいう新製品で戦う時代は完全に終わった。iPhone や NEXUS は日本市場とは無関係に発売されキャリアは販売代理店でしかない(その代わり広告もしなくていいが)。
iPhone や SIM ロックフリー端末はキャリアに縛り付けるための商材ではない。Apple はキャリアの売上に貢献するが、Apple にとってすべてのキャリアは一部でしかない。同じことは Samsung や Google に対しても言える。今は少ししか入ってきていないが、$100 を下回る廉価版 Android 端末もキャリアとは無関係なビジネスを狙っている。
土管屋は土管の品質で勝負しろというのは前から書いている。キャリアが端末を作る時代は終わった。Firefox が線香花火の最後の輝きとなるかどうか。
Firefox Phone発売時に「ちょっと変なことをやる」……KDDI田中社長 質疑応答Vol.2
――来年度中にと決めている理由は。
もう開発しているので、いつ発売するかだけ。Tizenで検討されているドコモさんとはスタンスが違うと思う。Android、iOS、Firefoxのラインナップになるが、Firefox OS特有の差別化要素を活かしながら、レイトマジョリティーではなくギーク層を狙う。
こちらは Engadget の記事。HyperCard のような開発環境があるなら使ってみたいが、そうなる可能性は限りなくゼロだろう。
auのFirefox OS スマートフォンはXmasに発売。社長動画にモザイクで新端末披露(更新) – Engadget Japanese
KDDIでは、Firefox OS搭載スマートフォンを象徴的な存在として、Webを通じてモノがつながっていく「WoT」(Web of Things)の世界に乗り出していく計画。その世界がどうなるかはわかりませんが、トークセッションではKDDI側も「よくわからない」とコメントしており、担当者は「販売数はあまりと思うが、あまり出ないと次がないのでここにいる人には買って欲しい」と素直すぎるコメント。市場性を考えずにまず製品を送り出してみる、という田中社長のスタンスが見え隠れするプロジェクトになりそうです。