ショボいパワポはなくならない・・・

うんざりプレゼンべからず集
うんざりプレゼンべからず集
 ここにある全てが思い当たるプレゼンにしょっちゅう付き合わされる身にもなってみろってんだ。べらぼうめ。

  1. The speaker read us the slids.
  2. Full sentences insted of bullet points.
  3. Text was so small, I couldn’t read it.
  4. Slides are hard to see due to choice of color.
  5. Overly complex diagrams or charts.

 1 と 2 はセットだ。そして、多くの場合その弊害が 3 となって現れる。話者が原稿を用意せずに、パワーポイントの画面を見てプレゼンをしようとするからプレゼンの画面に Full sentences を書かなくてはならなくなる。そして、そのために小さが文字が画面いっぱいに表示されるようなものになってしまう。パソコンの画面で原稿を書いているものをそのままパワーポイントのスライドにしてしまうのだ。

 4 と 5 はグラフや色使いに対する無頓着さもあるが、モニタとプレゼン現場のスクリーンとの見え方の違いも大きいだろう。

 結局、全てに共通するのは聴衆への配慮の無さだ。何のためにプレゼンをするのか、誰にどのように訴えるのかについて全く考えていない。プレゼンの現場でそのスライドがどのように表示されるのか。それが集まった人に見えるのかどうか考えれば上のような事にはならない。

 Jobs のようなプレゼンができるようになる必要はない。そもそも、そんなプレゼンをするような製品を紹介できるような人間は世界中でもわずかだ。そんなことはできなくてもいいから、見ている人に語りかける、「何が言いたいのか分かる」プレゼンはだれにでもできる。作ったプレゼンを現場のスクリーンに映してリハーサルすればいい。その姿をビデオに撮って見てみれば、何がかけているか分かる。というより、何が過剰なのかが分かるはずだ。ショボいプレゼン資料の大半は盛り込み過ぎだ。保険の約款やソフトの使用許諾権契約が如何に無意味かが分かるだろう。

 どんなに面倒でも一度リハーサルすべきだ。PCの画面でイメージトレーニングでもやらないよりはマシだが、本番用の環境でリハーサルするのが一番だ。外部の講演とかでは難しいかもしれないが、社内や校内のプレゼンなら、会議室や教室を借りることはできるだろう。そして、自分のスライドが実際の画面でどのように表示されるか確認するといい。コントラストや色調はプロジェクターやスクリーン、液晶パネルに表示するのか否か、会議室の照明や外部からの自然光の有無(プレゼンの時間帯にもよるだろう)によって印象は全く変る。会場の広さによっても後ろから見えるかどうかチェックする必要がある。会場の一番後ろの席から画面の文字全てが読めるかどうか?グラフの詳細が見えるかどうか?画面の下の方が前に座っている人の頭にかからないか?これらは実際に映さないと分からないし、実際に移せばアホでも分かる。

 こういうことをしてでも訴えたい何かがあるのかどうか?これが一番の問題だが・・・

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