Zaim はまだ西海岸に到着せず。Zaim iPhone 版の残高を信じるな!

 方向は間違っていないと思うが、残念なが鉱脈に手を付ける段階にない。アプリとサービスが正常に動かないのでは不信感を持たれてしまう。トランザクションは正しく記録されている。完全に社内の品質管理上のミスだ。早くしないと、金脈に気づいた他社に掘り尽くされてしまう。アカウントを作ってトランザクションを入力してくれるユーザを自ら網の外に追いやるようなミスだ。先にも書いたように、家計簿ソフトの移行は難しい。「Zaim に入力しても残高がおかしいもんな」というイメージを持たれてしまったら二度と戻ってこない。

 今回指摘したいのは集計ミスだ。

Web

201435_00 Home のトップに表示される「やりくり」。家計簿の日常的な節約対象となる費目だけを抜き出して努力目標を達成するためのUIだ。

201435_01 別のUIで表示した数字。こちらが正しい。

 やりくりの対象にしている取引は 4,550 円しかない。上のサマリーには集計の対象外としている銀行口座の引き落としが支払として加算されている。しかも、ページによってその設定が反映されたりされなかったりしている。

iPhone

 残高がクラウドと一致しない。カテゴリの設定や取引履歴のデータは正しく読み込めているのに残高だけが正しく表示されない。しかも、口座の残高を手で設定しようとすると、一瞬サーバ上の数字が表示される。にも関わらず、残高は間違ったままだ。

 モバイル版はクラウドのデータを表示するだけでいいのに何をやってるんだろう・・・

まとめ

 これらは技術的な問題では無いだろう。テストが不十分なのかソフトのバージョン管理不備かは分からないが、品質管理の問題だ。機能の追加に追われているのは分かるが、機能を追加する開発部隊とは別に品質をチェックする人間は別にいなくてはならない。

 ユーザのトップページに表示されるサマリーが誤っているというのはかなりお粗末と言わねばならない。この場所はサーバ側のプログラムの変更さえすれば済む場所だ。ユーザのデータの変更もモバイルアプリのアップデートも必要はない。それが直せていないというのはサービスの信頼性に関わる。

 iPhone 版にしても、金融機関連携によって銀行口座の残高が自動的に更新されるのに(Web版は正しく動いている)、肝心の iPhone で残高が間違っているのでは利便性が大幅ダウンだ。怖いのは、「この口座、残額がほとんど無いと思っていたのに50万円も残ってた。これならクレジットカードで20万円の Macbook pro 買ってもいいよね」だ。で、クレジットカードの引き落としができないという連絡が銀行から来るというパターンだ。

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