アホ分析:地域ごとにみるアメリカの教育水準

 分析がアホ過ぎる。大学を出た人間が大都市圏で就職するだけだろう。また、大学も州立はともかく私立の学校は大半が大都市圏にあるだろう。田舎で高校を卒業した人間が都会の大学に行きその近くで就職するというだけのことだ。

 記事の全般の高校卒業者の分布率についても、その地方の高校生のドロップアウトが多いかどうかはこの図からでは分からないはずだ。なぜなら、この図は26歳以上の学歴についての調査結果だからだ。高校を出た30%が大学に行くのなら当然ながら高校を卒業した人間も大学の分布に比例して都市圏に集中するだろう。また、産業の構造として、酪農や農業、石油などの比率が高いところは高校を卒業していない人が就職口を求めて移動する可能性が高いのではないだろうか。

 地方の教育水準を調べるなら高校を卒業する比率(これを調べればドロップアウト率も分かる)と大学への進学率だろう。大学卒業後に住んでいる場所は教育水準を示さない。

こんなに差があるなんて! 地域ごとにみるアメリカの教育水準 : ギズモード・ジャパン
ひとくくりにはできません。

アメリカの国土は日本の約25倍。広大な国だけにそれぞれの地域に異なる特色がありますが、教育水準は地域によってどれくらい違うのか? ステレオタイプや偏見を抜きにして、国勢調査に基づく数字を地図の上で確認してみましょう。

この地図は米国勢調査局の新しいインタラクティブなデータマッピングツールを使って、アトランティック誌が作成したもの。各州の各郡で26歳以上の成人のうち、高校卒業あるいはそれと同等のプログラムを終了した人の割合を示しています。濃い色ほどその割合が高く、薄い色ほど低いことを表しています。

こうして見ると南部は高校を卒業する人の割合が少ないですね。アトランティック誌はメイソン・ディクソン線からテキサスにかけて色の薄い部分を「南部のドロップアウト・ベルト」と呼んでいました。

一方、下の地図は大学を卒業した人がどこに集中しているかを表したもの。やはりというか、東海岸とメジャーな都市に集中しています。中西部ではコロラドが大健闘していますね。コロラドは従来の農業・畜産業に加え、1990年代からの軽工業や観光業に力を入れて経済を多様化、最近ではハイテク産業が盛んなので人が集まるのでしょう。

国全体では31%の人が大学を卒業しているアメリカですが、大部分の郡では、大学の学位を持つ人は5人に1人もいないのが現状。地域によってこんなに差があるんですね。
201416_01

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