11月に買った iMac に iWork をダウンロードできない理由

up-to-Date 27インチ iMac は Mountain Lion が入っていて Mavericks へのバージョンアップは App Store で行うことができた。が、iWork は有料ダウンロードのままだった。Apple のサイトで調べるとPages, Numbers, Keynote の Up-To-Date プログラムがあった。

 しかし、「1ヶ月以内に申しこめば無料にしてやるよ」というのは、Mavericks や iWorks を無料するといった時の華々しいプレゼンのトーンとずいぶん違う。Apple のサポート画面には Apple ID で購入したデバイスが表示される。Apple は購入したハードのモデルやシリアルと Apple ID を紐付けて管理している。iTunes store、iCloud、App store、など Apple ID とデバイスのモデルやシリアルと紐付けているんだから iWork も同じようにできないはずがない。購入時期を証明する必要があるにしても、App store で案内くらいはできるだろう。Apple ID に登録したメールアドレスに案内のメールを送ることだってできるはずだ。

 にも関わらず、Apple のサイトに行って探さなければ見つからない場所にしか案内しないのは、iWork を壇上で誇る姿勢と相容れない。自分は発表のスピーチを観て、iMac を買えば iWork が無料でついてくるということを知っていたから探して見つけられた。イベントのスピーチを観たりフォロー記事に興味のないような一般ユーザは知らないままダウンロードせずに終わったり間違って有料で買ってしまったかもしれない。

申し込みには Apple ID と iMac のシリアルナンバー、購入日を証明する書類のコピー(グラフィックフォーマットならほとんどOK)が必要。自分は購入店の納品書になぜか日付が入っていなかった。なので、Amazon の購入の画面とその納品書を iPhone で撮って送った。こんなケースはどうすればいいんだろう・・・

拒否られた・・・

 翌日、メールが届き拒否された。理由は「本製品のご購入元の販売店は、Apple 製品取扱店ではありません。」というものだった。Apple 製品を扱っている小売店でも「Apple 製品取扱店」でないケースが有るらしい。そういうルールがあったなら受け入れざるをえない。しかし、今回のやり方には問題がある。整理すると以下になる。

  • Appleまたは⽇本国内のApple製品正規取扱店から買わないといけないという情報が購入前に十分に提示されていない。自分は購入の際に iWork シリーズがプリインストールされている思って買った。iMac の価値に iWork も含んで判断したのだ。
  • これらの説明は iMac (及び他の Mac 製品全て)に iWork が付いているというページに明記して置かなければならない。なぜなら、自分の購入する Mac に iWork がプリインストールされているかどうかは購入後にしか分からないから。自分の iMac に iWork が入っていないことが分かって初めて Up-to-Date のページを探すことになるのに、そこに後出しジャンケンで条件がありますと言われてもフェアな態度とは言えないだろう。
  • 購入しようとする店が Appleまたは⽇本国内のApple製品正規取扱店かどうかを消費者が簡単に購入前に調べることができない。販売ルートによってサポートに制限を設けるなら、以下の販売店で購入しない場合にはサービスに制限を加えると書くべきだ。Apple を適法に販売している店が「Apple 製品正規取扱店」でないなんて思わないだろう。
  • up-to-date申込のページの条件に特定の Apple 製品取扱店から購入しないといけないことが示されていない。(せめてここに明示されていたら、自分は晒す必要のない領収書を Apple に送付することはなかった。)
  • 自分が買った iMac は製造の時期のせいか Mountain Lion がインストールされていた。このため up-to-date プログラムの適用を受けないと iWork を無料でダウンロードできなかった。しかし、その販売店であっても数カ月後に同じモデルを買えば Mavericks と iWork がプリインストールされるだろう。同じ店舗で同じモデルを買っているのに、Apple として提供するものが違うのは納得出来ない。(同じショップから買うということは製品正規取扱店による条件の差は無くなるということだ。その状態で他の条件に照らして差がないのにサービスに差が生じる)

Apple_Up-To-Date 2013/11/28 が Up-to-Date のページ。小さく「プログラム対象機種は、Appleまたは⽇本国内のApple製品正規取扱店からご購⼊いただいたものでなければなりません。」とあるが、そのApple製品正規取扱店が具体的にどのような説明かは無い。

 非常にガッカリなユーザー体験をさせられた。まあ、Apple のサポートで良かったのは iPod shuffle 初代が半年くらいで壊れたときくらいだ。(ただ、その iPod shuffle は3ヶ月後にまた壊れたがその時には最初に購入した時から 1 年と 1 週間経ってるから保証は受け入れられません。修理には9,800円かかりますと言われたが。)

ApplesupportPages, Numbers, Keynote の Up-To-Date プログラム。
Appleは2013年10月22日に、対象となる新しいMacをお使いの方に、Pages、Numbers、Keynoteの各アプリケーションを無料で提供することを発表しました。2013年10月1日以降に、対象のMacの中で、Pages、Numbers、Keynoteが搭載されていないものを購入された方は、以下の手順に従って、これらのアプリケーションを無料でダウンロードできます。

 話はそれるが、iWork こそ無料で配布すべきアプリだ。「Mac には Office がないから」という指摘に対する回答がこのソフトだから。

「11月に買った iMac に iWork をダウンロードできない理由」への7件のフィードバック

  1. 何故かiWorksをダウンロード出来ました。
    クレームを入れたからプログラムが適用されたのではないかと疑いましたが、Appleに問い合わせたところ、サーバーの不調によるものとの事でした。ホームページにも追記しましたので、よりしければご覧ください。

    1. ブログ読みました。サーバーの不調というのも釈然としませんね。問い合わせた時に、「条件を満たさない」からと門前払いしたのは何だったんでしょう。

      私のところは変化はありません。機種によって条件が違うのかもしれませんね。

      ますます、本件に関する Apple の姿勢に不信感が募りました・・・

  2. ありがとうございます。本当に嬉しく思います。
    実は、こちらも先日、私のホームページとほぼ同じ内容の書面を地元の消費者生活センターに郵送いたしました。現在、同センターからの返事待ちです。
    panheadさんご自身がUp-To-Dateプログラムを適用されなかったことについて、消費者生活センターに訴えられる際に、私のホームページを利用してくださることは大歓迎です。

  3. 当方も同じ目に遭いました。
    あなたと同じ意見です。
    価格.comのレビュー (http://review.kakaku.com/review/K0000519281/) でこの問題について書きました。
    そこに詳しい経緯を記したホームページ (http://appleuptodate.web.fc2.com/)を作りましたので、よろしければご一読いただければと思います。
    消費者を馬鹿にしているとしか思えない対応、本当に腹立たしいですよね。

    1. 両サイト読みました。

      全面的に同意します。自分もスカリー時代から Apple を使ってきました。私も iMac には満足していますが、今回の UX は最悪だったと言わざるを得ません。残念です。

      1. お読みいただきありがとうございます。
        Macユーザーの大先輩から全面的に同意とのお言葉、嬉しく思います。

        1. やりとりを消費者センターに投げておくつもりです。その時に CarpenterBee さんのサイトのURLも参考に提示させていただきます。

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