本:久生十蘭傑作選IV 昆虫図

 久生十蘭の本の中で一番好きな本。短篇集でその水準の高さに驚くほどだ。久生十蘭全集を持っているし、日本探偵小説全集〈8〉久生十蘭集 (創元推理文庫) [文庫]も美味しいが、昆虫図にまさる密度は持っていない(と自分は思っている)。

 残念ながら、昆虫図 (現代教養文庫―久生十蘭傑作選 (894)) は絶版になっているようだが、青空文庫にあるので、ぜひお読みいただきたい。特におすすめの作品をいかに挙げる。ため息が出るような文章。青空文庫にリンクしておくが、ほとんどの電子書籍端末でもダウンロードできるので、入れておくことを、全力でお勧めします。

 残念ながら、「生霊」と「南部の鼻曲がり」はアップされていない(上のリンクは自分が入力したものなので校正は入っていない)。入力作業中の人がいなければ自分が入力してもいいのだが・・入力ボランティアは早い者勝ちだから取られてしまったのだった。入力が終わっているのに校正待ちという可能性も有る(校正もボランティア)。また、主催の富田さんが亡くなられたことも影響しているかもしれない。

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