Amazonの書籍割引と無料配達を禁止する法案が書店を守るためフランスで可決へ

Unknown フランスの国民が自分たちの利便性と金を犠牲にしてでも本屋を残すという合意がとれたのなら他国の人間が口出しすることではない。これまで Amazon で本を買っていた人がリアル書店で買うようになるか電子書籍に移行するかは分からない。

 自分なら、経営を時代に合わせて変わることを怠って、ライバルへの足枷を付けるように政治的圧力をかけるような業界には反発しか感じないから、全面的に電子書籍に移行するだろう。というか、今年に入ってリアル書店で本を買ったのは漫画数冊だけだ。それ以外の本はほとんど図書館で借りた。最近10冊くらい本を買ったが、すべて kindle か iTunes だ。

 紙本の物理的移動サービスは終わる。生き残るのは、電子書籍が主流になっても「紙の本で持ちたい」と思えるような大判の写真集であったり児童書などしかない。本屋はビジネスモデルを見なおすしかない。

 書店の経営状態が悪化する原因として、Amazon をメインとする通販と考えての法改正だが、他の要因はないんだろうか。通販書店を含んだ書籍販売金額は減っていないのか?国民の紙本の消費量の減少はないのか?不況による可処分所得の低下による本支出の減少はないのか?電子書籍への移行による紙本への支出の減少はないのか?古本屋は?eBayは?これらが原因ならAmazonにハンデを課しても長期的には書店の経営状態は悪化の一途をたどるだろう。

 フランスの書店の経営状態が改善するかどうか見守りたい。

Amazonの書籍割引と無料配達を禁止する法案が書店を守るためフランスで可決へ – GIGAZINE

フランスの議会下院が10月3日、インターネット商取引の大手であるAmazon.comなどが提供する、書籍割引販売や無料配達などを組み合わせたサービスを禁止する法案を全会一致で可決しました。これはAmazonのようなインターネット・ショッピングサービスを提供する企業たちから、経営不振に陥る国内の書店を守るための法案、とのことです。

Prix du livre: les députés adoptent une mesure anti-Amazon | AFP.com
http://www.afp.com/fr/node/1094499

French lawmakers on both sides unite to spear Amazon – FRANCE – BUSINESS – FRANCE 24
http://www.france24.com/en/20131003-national-assembly-amazon-book-law-free-shipping-competition-ump-socialist-lang

French MPs pass bill to curb Amazon’s discounting on books | World news | The Guardian
http://www.theguardian.com/world/2013/oct/03/french-mps-bill-amazon-discount-books

フランスには、ラング法という小規模書店を守るために出版社に書籍の定価を定めさせ、販売時の割引率を最大5%まで、と制限させる法律があります。今回下院を通過した法案というのは、この5%の割引と無料配達を組み合わせたサービスの提供を全てのオンライン書籍販売業者に対して禁じるというもので、これを与党である社会党と最大野党の国民運動連合(UMP)の両方が承認しました。

フランスには世界的に見てもとても濃密な図書ネットワークが存在し、その中には約3500軒もの昔ながらの本屋(出版社や販売店、チェーン店、巨大な敷地面積の書店などを除く)が含まれています。これらの小さな本屋たちには書籍の5%割引すら厳しいというのが現状。それもそのはずで、フランス政府の調査によると、2012年の書籍の売り上げは前年度比で4.5%ほどダウンしており、フランス全体の17%もの人々が本の購入をオンラインショップから行っている状況だからです。

そんな中、オンライン書店サービス市場の70%程を占めるAmazonが、経営不振に陥るフランス国内の書店にとって不公正競争とみなされるのは当然の流れなのかもしれません。個人経営の書店が生き残ることができるように、UMPのクリスチャン・ケルト下院議員によってこの法案が提出されたようです。

Amazon側はこの法案について猛反発しており、「書籍の価格をつり上げようとするいかなる措置も、フランス国民の消費力を低下させネット通販利用者に対する差別を生み出す結果にしかならない」という内容の声明をAFPに送付しています。下院を通過したので、次は上院でこの法案について審議されることとなりますが、この法案が施行される日は来るのでしょうか。

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