Graffiti for android はペンタブレットの救世主になれるか。

Screenshot_2013-09-24-22-13-40 Plam が PDA で一世を風靡した原動力の一つがこの入力方法だった。自分を含めてペン入力では最高の入力効率だと確信する人は多い。palm OS は紆余曲折を経て日本の開発会社のものになり現在に至っている。

 Graffiti も様々な大人の事情に振り回されて、Graffiti から Graffiti 2 になり完全に改悪された SONY CLIE UX-50 には改悪された Graffiti 2 が載っていて心底がっかりしたものだった。Graffiti が書作件侵害で訴えられて敗訴したために、一部を変えたのが 2 だったが、Graffiti の画期的な入力を否定するものだった。

 Graffiti が画期的だったのは、手書き認識の再定義だった。従来の手書き認識は人間が書くことを正確に認識することを目標にしていた。しかし、Graffiti は人間が機械に合わせるという方法をとった。手書きのストロークを簡略化して再定義したのだ。この発想が素晴らしかった。文字の形というのは単なる歴史上の産物であり何の合理性もない。互換性のためだけに今の形があるのだ。だから、コンピュータに認識させる時に書く文字というより記号はその形に合わせる必要はない。その結果、ローマ字の特徴を取り出した合理的なストロークによる入力が完成したのだ。

 すべての文字が一筆書きできた。右の写真の入力例では筆記体の大文字と同じ書き順になっているが、B,G,P,R,X,Y はもっと簡略化した入力が可能だ(右のヘルプの K に痕跡が残っている)。ローマ字をペン入力するにはこの方法が圧倒的だ。もう、ローマ字の字形を Graffiti にしてしまえばいいと思う。機械で認識しやすいということは人間の目でも識別しやすいということだ。

 しかし、XOOMでは大きすぎる。5インチ程度のペン対応タブレットがあれば最高の組み合わせかもしれない。ただし、フリックにはまだ勝てないとは思う。日本語の場合、フリックのストロークの少なさは圧倒的だから。

 後、このソフトは日本語変換が今イチなので、Graffitiの速度を活かせない。このキーボードで POBox inline の変換エンジンを使えればペン入力対応の Android を制圧できるかもしれないのに。惜しいなぁ。

 Samsung や SONY は一刻も早く Graffiti pro を搭載してアピールすべきだ。漢字認識なんて現実的ではない。これは palm vs Zaurus のときに証明されている。両方使った経験者が言っているのだから間違いない。palm の Graffiti 入力を懐かしむ palm 経験者は今も残っている。iOS デバイスのアキレス腱を突いて Android に転向させる突破口にできる(かもしれない)。

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