iOS 7 を iPad 3 にインストールしてがっかりしたこと。

 明らかに後退したと感じられる点があった。左がiOS7、右が iOS6 だ。フォルダに従来より多くのアプリを入れられるようになったのは改善だが、一画面に9個しか表示されなくなった。フォルダが作れなかったのでアプリを起動するのにホーム画面を何回もフリックしなければならなかった iOS 3 に逆戻りだ。

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 自分は、よく使うアプリは右下に来るように配置してきた。右下が一番押しやすいからだ。右利きの自分は、左手で iPad を保持し、右手で操作する。その時に一番押しやすいのが右下なのだ。体の構造がそうなんだから、年齢性別人種国籍を問わずに人類なら共通だろう(左利きの人は左右反転するだろうが、その際も上段より下段が押しやすいことに変わりはないはずだ)。このため、iOS 7 にアップデートしたら使用頻度の高いアプリがフォルダの2画面目以降に隠れてしまった。

 これは従来から使ってきた人間特有の移行時の不便さで片付けられるかもしれない本質的でないことかもしれない。しかし、一画面に9個しかアイコンが置けないことによって発生する一覧性の悪さは覆らない。ホーム画面においては Android、または Android で動くローンチャアプリが提供するホーム画面のほうが圧倒的に便利だ。Android のダサいアイコンは目を覆うばかりだが、UX としては iOS のそれを凌ぐと言わざるを得ない。

 従来の iPad のホーム画面ではフォルダ内には最大で20のアイコンが置けて全てが表示された。もし、iOS 7 で20のアプリを一つのフォルダに入れたら、20個目のアプリを起動するためには従来より2回多くフリックしなければならない。また、その状態からアプリを閉じて同じフォルダに入っている他のアプリを起動しようとする際にもフリックが必要なる可能がある。たかがフリックと思うかもしれにが、フリックして目的物がその切り替わったフォルダ内にあるかどうかを探すコストは指を動かす労力と時間だけではないのだ。新しく表示された画面を視線で追って判断しなければならない。この脳のコストがバカにならないのだ。Apple の使いやすさの根源はこのコストを下げる UI を作りこんできたことにある。一々画面を見て判断して操作しなければならない Windows より疲れないのはそのせいだ。

 今回のこの変更はこれを否定している。一画面に9個しかアイコンが表示されないことにより、フリックでアイコンを探すコストを増やしてでも得られる何かがあればいいが、それが一切感じられない。見栄えを変えるために変えたようにしか見えない。Ive 卿が前任者の成果を否定するところから始まったのかもしれないが、UX を悪くするくらいならやらないほうがマシだ。

 この仕様だけは早急に改善して欲しい。或いは、設定で一画面あたりの最大アイコン表示件数を変えられるようにして欲しい。できれば、サードパーティのホーム画面ユーティリティを許して欲しい(絶対無理だろなwww)。

 因みに、iPhone では iOS 6 まではフォルダには最高 12 個までフォルダに置くことができた。自分はより多くのアイコンが置けるが、別の条件が入るのでここでは最大 12 にしておく。

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