怪談でもホラーでもミステリーでもない。古い町並みにありそうな闇を舞台にしたファンタジー。独立しながらもリンクを感じさせる4つの作品が収められている。
登場人物もこれまでの作品とは趣を変えている。一部のキャラクターはお馴染みの人間っぽいが大半はこれまでの作品のちょい役に出たかどうかといった感じだ。
世界に没入して一気に読むのをお勧めしたい。その時に、別に京都でなくてもいいし、観光で訪れただけの場所でもいいから、古都と呼ばれるような町並みを思い描くと楽しみは倍だ。そして、もし読むなら単行本をお勧めしたい。
きつねのはなし