きつねのはなしにも通ずるファンタジーオムニバス。自分はすべてがリンクしお互いがそれぞれの登場人物になっているという構成が好きだ。個々人がそれぞれの物語では主人公であるのが実世界だから。だれも誰かの脇役をやるために生まれた人間など存在しないのだから(とはいうものの、この物語でも観光客などはただのMOB扱いだがwww)。
四畳半神話大系でも取り扱った手法がここにも活かされている。また、きつねのはなしでも出てきたアイテムが本作にも散りばめられている。自分は姉妹の話と阿呆話が特に好き。他のものが良くないという意味ではなく、悲しい気持ちにならなくて済むというだけ。
これも、できれば単行本で読みたい。自分は図書館で借りて電子書籍版も買った。
宵山万華鏡