不誠実な比較グラフと「Kindle Paperwhite の生きる道」

E Ink、四半期ベースの営業利益は昨年比46%の落ち込み。出荷台数も昨年並みとの予測という分析も有るようだが、この状態を打破できるか。実際に、電車の中でタブレット端末を使っている人を見るのは珍しくなったが電子ペーパー端末を使っている人は見たことがない。

 それとは別に、Kindle Paperwhite(ニューモデル)のサイトには問題のある比較表があった。
feature-batterylifecompare._V357619679_
 他の端末は連続使用時間(しかも、Wi-Fiを入れて動画を再生といった条件)を記載し、kindle paperwhite は 30 分の使用を一日にカウントしている。先日見た SHARP のスマートフォンの「一日 80 分で3日充電しなくていい」というのと同じだ。条件を揃えないと比較の意味が無い。100m 陸上の記録を表記する時に追い風 20m の記録を世界記録にするか考えれば分かる。Wi-Fi接続せず一日30分電子書籍を読むのにしか使わないのなら10インチタブレットなら2週間くらい余裕だ。

 それに、30 分という時間も微妙だ。電子書籍端末を買ってまで本を読もうとするような読書厨が一日平均30分か?この設定次第で印象が全く変わる。1 時間平均だとしたら半分になってしまう。

電子書籍専用端末の生きる道

 タブレットとカバンのスペースを奪い合うと考えた場合、電子書籍専用端末には未来はない。しかし、この価格なら、書棚代わりに家に置いておくという使い方も考えられる。個人のアカウントに紐付けられるのは面倒なので、Jellybean のマルチアカウントを使って複数の Amazon アカウントと同期できるようにすれば、家族の誰かが手にとって使うという使い方が考えられる。もし、端末を撮り合うような読書家ばかりの家庭なら一人一台買っても惜しくはないだろう。

 持ち運びに囚われない使い方を訴求するのが生きる道。と、ここでは結論付けたい。

kp-slate-01-sm-novideo._V357617695_ 新型 Kindle Paperwhite は国内10月22日発売、1980円分のクーポンプレゼントも実施 – Engadget Japanese

Kindle Paperwhite の新モデルが、日本のAmazon でも予約受付を開始しました。価格は Wi-Fiモデルが9980円、3Gモデルが1万4980円。

発売予定日はWi-Fiモデルが10月22日、3Gモデルが11月12日。またあわせてニューモデル発売記念キャンペーンを開催します。

キャンペーン内容は、2013年9月4日(水)から11月30日(土)の期間中に、新型のKindle Paperwhite Wi-Fi モデルを購入すると、1980円分の電子書籍用クーポンがもらえるというもの。

クーポンは商品発送後に購入時のアカウントへ自動で登録されます。またプレゼントとして送る場合は、注文時にギフト設定をすると、Kindle に登録したアカウントにクーポンが登録されます。

なお2012年モデルの Paperwhite Wi-Fi モデル/3G モデル と、新型Paperwhite の3Gモデルはキャンペーンの対象外です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です