次なるチャレンジャーはBuzzTunes

 web2.0をビジネスチャンスにしようという動きは止まらない。他人の作ったオリジナルコンテンツをアレンジして楽に儲けようという姿勢は一貫している。テレビには、外国のテレビ局が作ったドキュメンタリーやバラエティのダイジェストを芸能人がスタジオで観て雑談する安直な番組が増えているが、全く同じ発想だろう。オリジナルのドラマを一本作ることを考えたら数分の一のコスト(大半が芸能人のギャラだろう)で済む。製作時間に至っては1/10以下だろう。安直に作ったカスで同じくらいの視聴率が稼げるんだから、オリジナルを作る気が失せても仕方がないが、これは別の問題。

 BuzTunesが後発として参戦するに当たって考え出したのは、単なる人気投票だけではなく、ポジティブとネガティブを並べてランキングするというシステムだ。これは付加価値の付け方として面白い。個人でレビューを書いているブログは多いが、テクノラティやFeedpathでキーワード(タグ)検索をしても、人気順に大量のリストが並ぶだけで中身についての情報は得られない。その点で、BuzTunesは踏み込んで、そのエントリが書いている内容についても(現時点では精度はわからないが)情報が得られる。また、それぞれに入るエントリの数によって、ブロッガー達の対象に対する全体的な評価が分かるのも面白い。ある意味世論調査(母集団は偏っているが)のようにも使えるかもしれない。

 この判断は、ConciergeCube™という認識エンジンで行うらしい。辞書に依存しないアルゴリズムで口語や表記揺らぎに対応できるということらしい。助詞や助動詞にフォーカスするのか・・・まだ、登録されている件数が少なかったり取り込んでいるサイトが「国内ブログサービス」限定だったりするので、日本のブロッガーの総意を反映しているとはいない。ブログホスティングサービスを使っているブログより個人でサイトを運営しているブロッガーのほうがアクティブだし、少しはノイズが少ないと思われるので、Feedpathやテクノラティのように注目しているサイトを登録できるようにしてほしい。

 後、サイト検索をつけて、各サイトのエントリをどちらかに評価してずらずら並べてくれても面白いだろう。「こいつ、悪口ばっかりやなぁ」とか「この人のサイト見てるとホッコリするなぁ」とかは、自分でも意識していないから楽しいと思う。このブログはネガティブばっかりやろな・・・

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