日常に滲み出す非日常 (Rifle Adapter for iPhone)

 ちゃちなマウンターにしか見えないけど、そんな高度な事が出来るんだろうか?GPS、とコンパス、懐中電灯、ストロボ、カメラは iPhone に備わったハードだからできることは分かる。しかし、風向、風速のデータはどうやって取得するんだろう。また、iPhoneのカメラは本体の端にあるので、照準としては誤差が生じるのではないだろうか。カメラのフォーカス情報から距離を割り出して補正することが出来るほどカメラの性能は高くないはずだ。

 技術的には、アダプターの中に望遠レンズと光をiPhoneのカメラに導くプリズム機構を置けばいいし、風向・風速計もアダプタにおいて iPhone にフィードバックすることは可能だろう。しかし、それにしては価格が低すぎると思うが。

 センサーさえ揃えば弾道計算は簡単だ。ライフルの機種や弾丸の仕様を設定し、センサー類から入ってくる変数を加味して計算するだけだ。初期のコンピュータが何時間もかけて計算した計算も今では iPhone で一瞬だ(Galaxy S4 ならもっと短時間でできるだろうが)。

 以前は軍用の技術が民生機器に応用された。大昔、F1 カーが「走る実験室」と呼ばれた時代があったようにだ。しかし、今の F1 カーが市販自家用車で培った技術を導入するように、一般のハイテク技術が軍事用にフィードバックされるようになった。これもその一例だろう。

 その昔(といっても 10年か 20年前だが)、PowerMac G4 や PS2 が特定の国への輸出が禁止された。軍事技術への転用を恐れたのだ。しかし、今のスマートフォンはそのコンピューティングパワーを上回っている。今は無人攻撃機の操縦は専用の装置(アーケード版エアシミュレータと酷似しているだろうが)だが、スマートフォンや家庭用ゲーム機でも可能だろう。

 オンラインゲームでモンスター退治をしているつもりが実際の民間人を銃撃していたという未来はすぐそこだ。(「」)

iPhoneをスコープに搭載した本物のライフル(動画あり) : ギズモード・ジャパン
まさか銃器にまでiPhoneの技術を応用できるとは…

ライフルとスマートフォン。一見なんの接点もない遠く離れた2つのデバイス。けれど、もしかしたらこれ以上に相性のよい組み合わせなんてないかもしれません。iPhoneをライフルのスコープとして使うためのデバイス「Inteliscope」は通常のズーム機能に加えて対象についての様々な情報をユーザーに伝達。狙撃を力強くサポートしてくれます。

Inteliscopeを覗きこむと風向・風速、GPS座標、コンパス、弾道情報を一目で確認することができます。さらに懐中電灯やストロボとしてもInteliscopeは機能。そしておそらく最も便利な機能、各ショットの映像を記録し再生することまでできます。その操作性はまるでシューティングゲーム。なんだか射撃が仮想空間上の出来事のようでちょっぴり怖くも感じちゃいますが…

Inteliscopeは69.99ドル(約7000円)で6月に発売予定。購入はこちらからできます

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