スマートフォンを買う前に読んでおくといいブログ

 流行りもの通信簿でスマートフォンについて問題点を指摘していた。experia や IS03 など、比較的初期からのAndroidユーザの2人なので、提灯マスゴミとかが黙っている事を鋭くついていて興味深かった。国民生活センターへの相談の大半はスマートフォンだからということではなく、説明不足なショップと知識不足なユーザとの不幸な組み合わせがトラブルの大半だろう。後、後半で「iPhone の独占状態になるのは面白くない」という言葉があった。長年のマカーとしては、apple の製品がこのような叩かれ方をするのには隔世の感があって面白かった。

他に、Android で問題となった事が同じレベルで iPhone にも発生したかのような表現にも引っかかった。こういう表現は多くのマスコミでも見かけるが、レベルが違うだろう。電池の持ちにしても iOS 5 は Android のバカ食い端末の比じゃないだろう(電池交換できないハンデはあるが)。iPhone の場合は数が出ているので、声の大きい人の絶対数が多いから実情以上に影響が大きく聴こえるのではないかと思う。もし、REGZA で発生したトラブルと同じものが iPhone で発生したらあの程度の騒ぎでは収まらなかったはずだ。他にも、「こんなんiPhoneでは考えられん」というようなボヤキを Android について書かれているのを見ることは多かった。

 iPhoneの場合は 3GS から熟成が進んだと思う。今、自分は iPhone 4S を使っているが、前に使っていた 3GS に大きな不満は無かった。割引がなかったら機種変更していなかったはずだ。電池は弱ってきていたが、約 2 年間ハードに使っていた端末とは思えないくらい使えた(娘はガラケーの電池を交換したのに二回目の電池は完全に使えない状態になっていた)。しかも、二年半前のハードでも最新OSでサポートされ、新しいハードウェアに依存した機能を除けば、それなりに動くというのは素晴らしいと思う。

 Androidユーザで二年半前の端末を現役で使っている人はいないだろう(というか、2009年の6月にAndroid端末は日本では無かったんじゃないかな?)。いたとしても、2.3へのアップデートはできないだろうし、次のICSは更に望むべくもないはずだ。

もちろん、iPhoneも完璧ではない。娘の4Sはスピーカーが壊れて交換になった。初期ロットでトラブルが出るのは apple マシンでは珍しいことではない。また、メールの到着が遅いのも感じている人が多いだろう。

 そんな、2011年の日本スマートフォン市場だが、機種を選ぶ前に参考になるエントリがあったので、リンクしておく。

スマートフォンを買うべき前に知っておくこと | 1.5流.

ガラケーからスマートフォンに買い換えてよかったと思う人もいれば、後悔する人もいる。ガラケーはもうダメという先入観を持たせようとしている今の状況はあまり消費者にとっては幸せでない。だって、ガラケーって、やっぱり良くできている携帯電話なんだよね。使い方によってはガラケーの方が断然いい時もあるので、スマートフォンで知って置くべきことを踏まえて、後悔のない買い物をして欲しい。

 ついでに、上に書いたこととかなりかぶるかもしれないが、もっと上手にまとめたエントリもあったので貼っておく。

AndroidよりiPhoneをお勧めする3つの理由 | 1.5流.

結局、Smartphoneってどれがイイの?と聞いてくる方々が絶えずいらっしゃるので、そういうタイプの方々には迷わずiPhoneをお勧めします。

この手の質問をされる方は自分で調べてどうのこうのしようというタイプの方ではなく、ガジェットに関しては使えればいいというタイプの方。つまり、Android ぐらい自由度が高すぎると使いこなせないと思うんですよね。

 後、流行りモノ通信簿でも1.5流でも触れていなかった点を指摘したい。SBM のiPhoneの料金の安さ。我が家では、自分と娘が24回払いで iPhone 4S を使い、息子は2年以前に一括払いで買った iPhone 3GS を使っている。家ではWi-Fiだが、外では遠慮なく 3G 回線を使っている。それでも3人合わせて2万円程度の支払いだ。娘がガラケーを使っている間は端末料金が高かったのであと1000円くらい多かった。

 趣味で携帯端末を触り様々なカスタマイズをしたいような人は Android を使うのもいいと思うが、普通に使えるネット接続のできるモバイル端末が欲しい時にiPhone を選ぶのが経済的にも合理的だ。これは、日本における SBM の戦略的な価格付けに負う所が大きい。

日本メーカー

 残念ながら、日本の携帯メーカーは終わってるとしか言いようがない。ガラケー機能で売ろうとしていた時点で終わっていた。

 携帯電話市場はパソコン市場と同じ図式になった。「ハードが売れて儲かるのはOSを作ってるMSとシェア上位の数社だけ」というものだ。スマートフォンもすでにそうなりつつある。どんな端末でもいいからユーザの手元に android 端末が届けばいい google と最新の要素技術を使って世界市場に大量に供給できる数社だけという図式はそのままPC市場の縮図だ。ここでも、垂直統合でハードのシェアの数倍の利益シェアを持つ孤高の apple だけが、メーカー同士の消耗戦の外にいるというのも一緒。

 タブレットはまだ収束していないが、新しいタイプのレーヤー(Amazon)が割って入ることでこれまでと異なる展開が見られるかもしれない。日本は著作権の参入障壁に守られているので、アメリカと同じ展開にはならないだろうが、今のままでは日本メーカーがiPadの牙城を崩す見込みはゼロに近いだろう。機能も価格もピンぼけとしか思えないような魅力のない端末しか出せていないから。

 ただし、どの市場も日本メーカーの要素技術に依存しているという点でも一緒だ。スマートフォンの大半に入っている部品を独占的に作っている日本メーカーは多い。パッケージングやマーケティング、デザインが下手な日本メーカーが生き残るには部品をつくるしかない。

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