なんでもガラパゴス化といえばいいと思ってんのか?東洋経済オンライン

 自転車についてもビジネスについても無知な記者が情報を後追いで書いた薄っぺらい記事だ。無責任きわまりないしピントが外れている。知らないのなら黙ってると言いたい。

 ガラパゴス化は携帯電話市場で発生した言葉だ。閉じた市場での競争を先鋭化し機能自体は進んだが、他の市場では全く不要なものばかりで世界では全く競争力がなかったのを揶揄した言葉だ。自転車にそれが当てはまるか?日本の自転車メーカーがママチャリ作りに夢中になったと思ってるのか?ふざけんな!市場が変わったのだ。主に、円高による価格競争力の低下と不況による高品質商品の需要減少が自転車メーカーを直撃したのだ。(市場の変化に対応できなかったために衰退したのは事実だが。)

 また、自転車は携帯電話と違い労働集約的な業態だ。ハイテク機器のような設備投資は要らないが手作業の比率は高い。こういうものは、今の日本には向かない。だから、日本の自転車産業が斜陽化したのは必然だ。これについては書ききれないので別の機会に書きたい。

 業種の正確や市場の特性も知らずに、ガラパゴス化に当てはめればいいと思っているのだろう。東洋経済の記者は。

 それとは別に、このエントリを起こそうとした理由は、GIANT の年間売上を知ったから。あの GIANT ですら日本円換算で 1,620 億円の売上でしか無いことに驚いたのだ。売上高 1600 億の企業がナンバーワンという業界の小ささ。GIANTでこの数字なら日本のメーカーなどは1/10くらいではないだろうか・・・

ガラパゴス化する、日本の自転車メーカー (東洋経済オンライン) – Yahoo!ニュース
 日本の自転車メーカーも初めから負けていたわけではない。1990年代以前は世界一の輸出を誇り、台湾のメーカーは技術力、ブランド力とも太刀打ちできず、日本の下請けに甘んじていた。ところが、日本の「失われた20年」の間に、台湾ではジャイアント、メリダなどのメーカーがめきめきと力をつけ、日本は抜き去られてしまった。

 最大の理由を一言で言えば、世界で勝負できる高付加価値の自転車に挑戦せず、、日本で毎年数百万台は売れる低価格のママチャリ(軽快車)市場に甘んじたからである。一方、輸出志向の強い台湾メーカーは、つねに最先端の欧州や米国で売れる自転車を作ろうともがき続け、結果的に大きな差がついた形だ。「ガラパゴス市場」にこだわって競争力を失った日本の携帯電話とそっくりの展開が10年以上前に起きたのが自転車製造業なのである。

 現在、台湾のメーカーは自己ブランドとOEM(委託生産)を合わせると、世界の高級自転車の完成車市場において半分を製造しているとも言われる。世界最大の高級自転車メーカーとなったジャイアントの2012年の売り上げは540億台湾ドル(1台湾ドル=約3円)で、前年比で14%の成長を記録している。営業利益も同じく11%増の40億台湾ドルをたたき出した。

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