Foxconn、作業員をロボットで置き換えか

 欧米のヒューマニスト様は満足だろうか。Foxconn の労働者はどうだろう。Apple を批判していた人は職を失う労働者に対して、「良かったね」と声をかけるのか?Foxconn の職を失った労働者が Foxconn より給料が良くて労働条件の良い職場を見つけられるのだろうか。自分は「その可能性はゼロに近い」と思っている。でなければ、Foxconn の求人に対して人が群がることなどあり得ないからだ。

 先進国の高給取りの皆さんの高邁なヒューマニズムを満足させるために一体どれだけの人が職を失うのか。

 ただし、この流れは必然だ。労働条件に対する騒動がなくても機械化の流れは必然だ。労働条件改善要求や給与の上昇によって機械化の採算が取りやすくなったのだ。

Foxconn、作業員をロボットで置き換えか

Foxconnのロボット100万台を購入して人間労働者を置き換える計画が、徐々にではあるが始まりそうだ。

伝えられるところによると同社は、ロボット1台につき2万5000ドル ― 労働者の平均賃金の約3倍 ― を支払う予定で、組み立て作業工程の人間を置き換えようとしている。この計画はかなり前からあり(一年ほど前にFoxconnの代理人から聞いた)、たしかに理にかなっている。人間は厄介だ。賃上げを要求するし、一つの工場に50万人抱えているだけで騒動の種だ。しかし、もし現場から注意深い若者たちが消え、代わりにウィーンとうなるロボットだけになったらどうなるのか。中国の「急成長」する経済はどうなるのか。

元の記事にも詳しい情報はないが、ロボットは人間と一緒に働き完全に置き換えるものではないようにもみえる。少々混み合うかもしれないが。

「10人からなる組立てラインがロボットで置き換えられれば、10人が職を失うという意味だ」と太原理工大学情報技術大学院教官のXie Gang氏は語る。短期的にみて「ロボット戦略は一定数の生産労働者の職を奪うことになるだろう」

私はFoxconnで、実際何人の労働者が置き換えられることになるのか取材するつもりだが、あの100万人の労働者たちが遠からず100万台の自動機械に置き換えられることになるのかもしれない

 Foxconn で職を失った人はどうなるのか。下の記事を読む限りではもっと劣悪な環境下で働くことになる可能性が高い。ひょっとしたらそれですらラッキーな方で、再就職できなくなるかもしれない。一連の報道で機械化が促進され、職を追われた人が就職口を求めて不安な生活を強いられている時に、Apple を叩いていいことをした気になった人がぬくぬくと満足感に浸って Facebook を楽しんでいるのだろう。

マイク・デイジーのFoxconn告発が捏造だと暴いたジャーナリストに中国の工場の現場を聞く

Schmitzも言うように真実は複雑だ。デイジーの捏造は中国の無数の下請け業者で現実に起きており早急な対応が求められる労働問題、環境問題から公衆の目をそらせてしまうという悲しむべき結果をもたらした。アメリカ人の誰もが知っているAppleとAppleの主要アウトソース先であるFoxconnを告発するというのは派手な話題づくりには絶好の戦術だったが、深刻な問題はそういうメディアのスポットライトが当らない部分で起きているのだ。

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