数だけじゃない。iTunes store vs Android market

 エロを否定はしない。むしろ好きだ。いや、大好きと言ってもいい。しかし、のべつ幕無しにエロいコンテンツに囲まれていたい訳ではない。文庫本を探している時にエロ雑誌の山から掘り起こさなければならないのは嫌だ。

 Android market の無料アプリ上位100のうち5件がエロ系だった。同じデベロッパーのシリーズが上位に入っていることも android market の特徴かもしれない。さらに、流行りなのか知らないがアニメ(特に多いのがワンピース)を題材にしたクイズ。

 こういう粗製乱造アプリが google docs や twitter クライアントより上位にいる。しかも、バージョンもバラバラで Honeycomb で動くかどうかすら明記されずに並んでいる。ちなみに、けいおんのカウントダウンアプリはダウンロードできるが XOOM では使えなかった(アプリが起動しない)。提灯マスゴミが「androidもアプリ数でiOSに追いついてきつつある」と持ち上げるが、中身はこんなものだ。

 個人が端末に入れるアプリの数は150本くらいだろう。それ以上あっても使わないアプリが増えるだけだ。だから、本数から言ったら android だって十分といえなくはない。ところが、全然そういう気がしない。多くがエロとか焼き直しやプログラマが練習に作っただけのアプリが多すぎるから。紹介サイトなどで取り上げられたようなものはリンクや検索で見つけることができるが、無料アプリの一覧等から興味深いアプリを探すことは android では難しい。さらに、タブレットとなると不可能に近い。

 もっと悪いのは、これらのうちに悪意のあるアプリが混じっている可能性の高さだ。apple だって100%マルウェアをブロックできているとは限らない(ハッカーの例もある)。しかし、android market の「自由さ」とは比較にならないだろう。

 追記(2011/11/19):android market で出会い系アプリが多いことも気になった。iTunes store では絶対に見ないようなタイトルがかなりの頻度である。そういう需要はあるのかもしれないし、本当に出会いが存在するのかもしれない。それはそれで否定しないが、年齢制限のあるページにまとめて入れておくようにして欲しい。android の技術力を持ってすれば特定の文言の入ったコンテンツを振り分ける程度のことはできるだろう。gmail であれほど見事にスパムを仕分けてくれるんだから。

 

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