Panasonic Let'sNote CF-A44

TL8 on let'sインストール

 内蔵CDがあり、グラフィックチップも認識されるので、ほぼ問題なくインストールできる。ただし、サウンドチップはそのままでは認識されないので、少しだけコツがいる。また、LANポートが標準で用意されないので、PCカードタイプのLANインターフェースが必要となる。この機種はPCカードスロットが1枚分しか無いのがちょっと痛い。逆に、CDが内蔵。FDは外付けだが、専用のポートを介しての接続で、USBもPCスロットもふさがないのは助かる。専用ポートは外付けのポートレプリケーターをつなぐことができ、外部モニタやPS/2マウスやシリアルポートを使うこともできる。ただ、本体にPCカードスロット、USB、モデムポートもあるので、外付けモニタを使うとき以外はポートレプリケーターを使う機会は少ない。

 ポートレプリケーターを介していてもLinuxをブートすることができる。ループバックの場合は、FDからでなければ起動することができないので、今のところFDは手放せない。

トラブル的なもの:

  このマシンで一番苦労したというのか、時間がかかったのは、右にささっているPCカードタイプLANアダプタだった。これについては、参考になる人がいるかもしれないので別のページにまとめた。だが、TurboLinux8でサポートされているものを事前に調べて買っておけばなんら問題となることはなかった性格のもではある。このマシン特有の問題として試行錯誤した(LANアダプターの1/10程度だが)のは、音だった。

 サウンドチップが認識されなかった。win98で起動してチップを調べたらYamahaのチップだった。サウンド設定のプルダウンメニューには該当する選択枝があり、ドライバも読み込めるのに音が鳴らない。サウンド設定の詳細にはIRQとかなんとかmacメインに使ってきた人間には馴染みのないハード寄りの数字を入れるフィールドがあるが、分からない。win98で起動したときに、システムの設定で調べてみる。

 その時ふと思った。「これって、PnPでかってに設定されてるんちゃうん」。そこで、再起動をかけ、BIOSの設定に入る。そして、サウンドの設定を見たらPnPになっている。そりゃそうだ。そこで、PnPの設定を外して、IRQとか割り込みやポートをメモる。とりあえずそのままwin98で起動し、win98環境で問題がないか確認後、電源OFF。FDDにTurboLinuxのブートFDを入れて電源オン。

 x起動後サウンド設定。yamahaのチップを選択して読み込んでもダメ。半分あきらめながら、SounBlasterを選んでドライバを読み込んでみた。すると、それまで白っぽくて押せなかったテストボタンがアクティブに。「おっ」と押してみたら、澄んだ木琴のような音。途中からドラムも・・・CDの再生も成功。嬉しい。

サウンドの設定

USBマウス

X設定

まとめ:

 メモリは194メガなのでそれほど不足しているとは思えないが、ループバックインストールのせいか、速度的に使い物にならない。startxを入れてからKDEが起動するまで3分近くかかる。アプリケーションも1〜2分待たなければならない。一度起動してしまえば、エディタでのATOKを使った日本語入力もストレスが無いくらいだが、アプリケーションを起動する度に3分待では仕方がない。ノートの場合CPUの増速は望めないので、この速度がCPUパワー不足によるものならLet'sNoteでの運用は諦めるしかないだろうがどうなんだろう。何年か前のLINUX雑誌ではもっと非力なノートPCにlinuxをインストールした人が「win98ではしんどいけど、linuxなら快適」と書いてあった。AL44はwin98を快適にドライブできるのだから、linuxならもっと軽くてもいいと期待していたんだが・・・ループバックをやめるにはHDの増設しかないが、この中古ノートPCにこれ以上金をかけたくない気持ちもあり迷い中。

 とりあえず、win98環境を消せない事情とlinux専用マシンを購入したこともあり、今回のループバックインストールしたTurboLinuxエリアは削除した。


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